心を生かす祈り
二十の詩篇の私訳交読文と解説

本書は、2007年10月に処女作の一つとして自費出版され、短期間のうちに売り切れ、重版はいのちのことば社さんの責任で出版されました。それもまもなく売り切れてしまいました。「祈れなかったけれども、この本を読んで祈れるようになった……」と聞かされた時、何よりも嬉しかったです。

それ以来、合計10冊の本を書くことができました。

出版不況の中で、再重版は難しいとのことで、売り切れて以来、かなりの年月が過ぎていますので、ホームページで公開させていただきます。

交読文は、ご自由にお使いください。

教会の礼拝でお使いいただける場合は、メールをいただければワードテキストでお送りすることもできます。

高橋秀典


© 高橋秀典 2007

はじめに

詩篇に見られる感情表現の豊かさ

心を神の御前で正直にするために

詩篇の翻訳に当たって

第一部 世界と私を美しく創造してくださった神への賛歌

詩篇一九篇

「天は語り、みことばは生かす」

天は神の栄光を語る

主(ヤハウェ)の語りかけを聴く者の幸い

すべての罪の始めは高慢である

詩篇一三九篇

「神の最高傑作として生かされる」

主よ。あなたは私を知っておられます

私の奥深い部分を造られた方が導いてくださる

私は感謝します。恐ろしいほどに、私は不思議に造られました

あなたの御思い(意図)は、なんと貴いことでしょう

神よ。あなたが悪者を滅ぼしてくださったらよいのに

神よ。私を調べ、私の心を知ってください

詩篇八篇

「私は、何者なのでしょう?」

天に現された神の栄光

あなたの指のわざである天を仰ぎ見……

あなたは彼を、神よりわずかに低いものとされ……

詩篇九六篇

「主(ヤハウェ)を賛美する中での自由」

創造主のみわざを覚えて歌う

栄光と力を主(ヤハウェ)に帰せよ

主(ヤハウェ)は王である

第一部のまとめ

第二部 深い孤独感の中での祈り

詩篇二二篇

「母の胎内にいたときから、あなたは、私の神です」

私の神、私の神よ。なぜ、私をお見捨てになったのでしょう

あなたは、私を母の胎から取り出され……胎に宿ったときから……私の神です

あなたは私に答えてくださいました

大きな会衆の中での私の賛美は、あなたから生まれました

詩篇六九篇

「あなたがたの心は生き返ります!」

泥沼に沈んだような気持ちのときの切迫した祈り

イエスに知られている「そしり」と「恥」と「侮辱」を受ける苦しみ

神のさばきと救いを祈ることができる者が味わう自由

詩篇五五篇

「あなたの重荷を主(ヤハウェ)にゆだねよ」

私はうろたえ、うめき、わめくばかりです

鳩の翼が私にあったなら……

主(ヤハウェ)は、私を救ってくださる

詩篇一八篇

「主(ヤハウェ)が私を喜びとされたから」

主は、天を曲げ、降りて来られた

主は私を広い所に連れ出し……

あなたは、私を大きくするために低くなってくださいました

第二部のまとめ

第三部 罪責感、悲惨さ、絶望感などを、ただ訴えたいときの祈り

詩篇五一篇

「神の再創造のみわざ」

私のそむきを拭い去り、私の答を洗い去り、私の罪からきよめてください

神よ。きよい心を、私に創造し

神へのいけにえは、砕かれた霊、砕かれた、打ちひしがれた心

詩篇三八篇

「神の御前でのためいき」

この詩の背景と特徴

神の怒りを受けて苦しんでいると訴える中から生まれる希望

すべての人から見捨てられたと感じる孤独の中で、神に信頼する

イエスは、罪人の代表者となられ、「見捨てないでください」と祈られた

詩篇七七篇

「慰めがないときの慰め」

私のたましいは慰めを拒んだ……主の慈愛は……絶たれたのだろうか……

私が苦しんでいるのは……いと高き方の右の手のわざが変わるから

私は、主(ヤハ)のみわざを思い起こそう

詩篇四二、四三篇

「心の渇きへの癒し」

私のたましいは、神に、生ける神に、渇いています

私のたましいよ。なぜ、うちしおれているのか?

なぜ、あなたは私をお忘れになったのですか」という絶望

あなたの光とあなたのまことを遣わし、導いてください

第三部のまとめ

第四部 心が騒ぐばかりで、主の前に静まることができないときの祈り

詩篇二七篇

「あなたの御顔を、主(ヤハウェ)よ。私は慕い求めます」

一つのことを 私は主(ヤハウェ)に願った。それを 私は慕い求めている

あなたの御顔を、主よ。私は慕い求めます

ああ、もし私が、これを信じられなかったとしたら……

詩篇六二篇

「ただ神に向かって、私のたましいよ、沈黙せよ」

ただ神に向かって……沈黙している

神から、私の望みが来るからだ

あなたがたの心を御前に注ぎ出せ

詩篇四六篇

「やめよ(静まれ)、そして知れ……」

それゆえ、われらは恐れない

万軍の主は、われらとともにおられる

静まれ(やめよ)。そして、知れ

詩篇一六篇

「私はいつも、目の前に主(ヤハウェ)を置いた」

あなたこそ私の主(主人)。あなたに反して、私の幸いはありません

ヤハウェこそ、私の割り当ての地、また私の杯

主が右におられ、私は揺るがされない

第四部のまとめ

第五部 幸いな人生へと歩みだすために

詩篇一、二篇

「幸いな生き方とは?」

主(ヤハウェ)は正しい者の道を 知っておられる

わたしはわたしの王を……立てた

御子に口づけせよ

詩篇三四篇

「主(ヤハウェ)を恐れ、主のすばらしさを味わえ」

苦しみを恐れず、いつも一緒に主をたたえよう。

主のすばらしさを味い、これを見つめよ

主を恐れることを教えよう

正しい者のわざわい(悩み)は多い

わざわいは、悪者を殺すが、正しい者を生かし、栄光の姿に変えるきっかけとする

詩篇二三篇

「主(ヤハウェ)は、私の飼い主」

主(ヤハウェ)は、私の飼い主

私は乏しいことがありません

たとい死の陰の谷を歩むことがあってもわざわいを恐れはしません

詩篇一〇三篇

「倦怠感からいのちの喜びへ」

主のすべての恵みのみわざを思い起こす

主(ヤハウェ)の義とさばき、慈愛(へセッド)とあわれみ

主の語りかけを聴きつつ生きる

第五部のまとめ

ドイツ・コラールの翻訳