詩篇を教会でともに唱和し、楽器と共に歌う伝統は三千年前のダビデから始まっています。
主 (ヤハウェ) の契約の箱がエルサレムに運び入れられたときのことが、歴代誌第一16章7節では「その日、その時、初めてダビデはアサフとその兄弟たちを任命して、このように主 (ヤハウェ)
に感謝をささげさせた」と記されています。
残念ながらそのときにどのようなメロデイーで詩篇が歌われたかは分からなくなっています。しかし、ダビデはその歌い方に明確な指示を与えていたと思われます。
それは多くの場合、交読文として表現されます。
ただ、多くの聖書翻訳は、日本語としての美しさを大切にするあまり、原文のリズムやことばの繰り返しを軽視する傾向がときに見られるように感じられます。
翻訳ではヘブル語の韻を表現することができなくなるのは避けられませんが、どのことばが強調され、どのような語順で、どのような意味が多様なことばで表現されているかを明らかにすることは、詩篇を味わううえで、何よりも大切なことと思われます。
その点で、この詩篇翻訳が何らかの参考になれば幸いです。
なお詩篇は専門的な訓練を受けたレビ人が唱和する形になっているものが多く、二行詩や三行詩に枠には収まりません。ただ、当教会では会衆が唱和しやすいように構成に関しては単純化している部分があります。
二行詩は司会者と会衆の交読、三行詩は司会者、男性、女性の交読として唱和しております。
また、ジャン・カルヴァンは、詩篇を「たましいのあらゆる部分の解剖図」と呼び、「なぜなら、あたかも鏡に写すようにその中に描写されていない人間の情念は、一つも存在しないからである」と説明しています。彼はこの詩篇の解説の中では、自分の葛藤や格闘を正直に証しすることができています。
多くの詩篇では、神への感謝の賛美を歌うという以前に、ダビデを初めとする作者自身の苦悩、悲哀、恐れ、疑い、望み、慰め、惑いばかりか、人間のたましいを揺り動かす気持ちの乱れなどが生き生きと描き出されています。
この詩篇を用いることによって、私たちは自分の気持ちを言語化し、その正直な気持ちを、大胆に神に訴えることができます。
サタンは私たちのマイナスの感情を刺激し、神に祈ることの虚しさをささやきますが、私たちはこの霊感された祈りを用いることによって、自分の混乱した感情がサタン誘導されないように守ることができます。
たとえば、人に対する怒りや憤りの感情は、私たちの心を動かす大きな動力になりますが、それを霊感された詩篇で表現されるとき、その感情の暴走を抑え、同時に、神の公正なさばきに信頼する祈りへと変えられます。
様々なマイナスの感情を心の中に閉じ込めると、それが知らないうちに心をむしばんで、あるときに爆発するということがありますが、この詩篇を用いることで、私たちは自分の混乱した気持ちを優しく受け入れるとともに、それを神への祈りの歌へと変えることができます。
そのためには、詩篇を口に出して唱和することが大きな助けになると思われます。その際、詩篇のリズムを大切にした本翻訳がお役に立てることと期待しております。
この交読文は、教会の礼拝やお一人おひとりのディボーションで、自由にお用いください。また、お気づきのことがあればご遠慮なくお問合せいたいただければ幸いです。
2019年12月 高橋秀典
表記に関してですが、「主 (ヤハウェ)
」と記されているところは、原文でユダヤ人が神への恐れのために発音しなくなった主の御名です。これは出エジプト記3章14節で主がご自身の御名を「わたしは『わたしはある』という者である」と紹介されたことに基づきますが、読む時には「しゅ」と発音してください。
また、多様な翻訳の可能性がある場合や日本語としてあまりにぎこちない訳になる場合は、括弧の中に別訳や原文の直訳、英語訳を表記している場合もありますが、それも括弧内は発音せずにお読みいただければ幸いです。
各詩篇のとなりの アイコンをクリックすると礼拝での交読用パワーポイントファイルがダウンロードできます。
子供たちや外国人も一緒に交読する等でルビが必要でしたら入力してください(訳者によりすでにルビが振ってある箇所もあります)。
幸いな人よ! (1:1) 悪しき者の勧めを 歩まず 罪人の道に 立たず おごる者の座に 着かず むしろ 主 (ヤハウェ) の 教え (トーラー) を 喜びとし (2) 昼も夜も その教え (トーラー) を 思い巡らす その人は 流れのほとりに植えられた木 (3) 時が来ると実を結び その葉は枯れない 行なうすべてが 繁栄をもたらす
悪しき者は そうではない (4) 彼らは 風が飛ばす もみがら 悪しき者は さばきの前に 立ちおおせない (5) 罪人も 正しい者の 集いには 主 (ヤハウェ) は 正しい者の道を 知っておられる (6) しかし、悪しき者の道は 滅び去る
なぜ 国々は 騒ぎ立ち (2:1) 人々は むなしく 思い巡らし 地の王たちは 立ち構え (2) 支配者たちは 結束して 主 (ヤハウェ) と 油注がれた者 (メシア) に逆らうのか? 「さあ かせを砕き 縄を 切り捨てよう!」と (3)
天に座す方は それを笑う (4) 主 (アドナイ) は 彼らをあざけり 燃える怒りで おののかせ (5) 怒りをもって 彼らに語る 「わたしは わたしの王を 聖なる山シオンに 立てた」 (6) 主 (ヤハウェ) の制定(布告)を 宣べよう (7) 主は私に言われた 「あなたは わたしの子 わたしは きょう あなたを生んだ わたしに求めよ (8) 国々を あなたに受け継がせ 地の果てまで あなたのものとする あなたは鉄の杖で彼らを打ち (9) 焼き物のように粉々にする」
それゆえ今 王たちよ 悟れ (10) 地の支配者は 教えを受けよ 恐れつつ 主 (ヤハウェ) に仕え (11) おののきつつ 喜べ 御子に口づけせよ (12) 怒りを招き その道で 滅びないために 怒りは 今にも燃えようとしている 幸いなことよ すべて彼に身を避ける者は
指揮者のために。ダビデの賛歌
主 (ヤハウェ) よ。 (1)
私たちの主 (アドナイ) よ。
御名は全地で、なんと
あなたは幼子と乳飲み子たちの口によって、力を打ち建てられ、 (2)
あなたの指のわざである天を仰ぎ見、 (3)
あなたが配置された月や星を見ますのに、
人とは、何者なのでしょう。
これをみこころに留めてくださるとは。 (4)
人 (アダム) の子とは、何者なのでしょう。
これを
あなたは彼を、神よりわずかに低いものとされて、 (5)
栄光と
主 (ヤハウェ) よ。私たちの主 (アドナイ) よ (9) 御名は全地で、なんと威厳に満ちていることでしょう。
ダビデのミクタム
守ってください。神よ。 (1) あなたに私は身を避けます。 主 (ヤハウェ) に申し上げました。「あなたこそ私の主 (アドナイ) 。 (2) あなたに反して、私の幸いはありません。」
地に住む聖徒は、栄光ある者たちで、 (3)
すべての私の喜びは 彼らの中にあります。
しかし、
主 (ヤハウェ) こそ、私の割り当ての地、また私の
私はいつも、目の前に主 (ヤハウェ) を置いた。 (8)
主が右におられ、私は
指揮者のために。主 (ヤハウェ) のしもべダビデが、主 (ヤハウェ) に向かってこの歌のことばを語った。
主 (ヤハウェ) が彼のすべての敵の手とサウルの手から彼を救い出された日に、彼はこう言った。
あなたを慕います。主 (ヤハウェ) 、私の力よ。 (1)
主 (ヤハウェ) は、私の
死の
主は、天を曲げ、降りて来られた。 (9)
暗やみを足台として。
ケルブに乗って飛び、 (10)
風の
主は、はるかに高い所から御手を伸べて私をつかみ、 (16) 深い大水の中から引き上げ、 強い敵と私を憎む者から、救い出してくださった。 (17) 彼らは、私には強過ぎたから。 彼らは、わざわいの日に私に立ち向かって来た。 (18) しかし、主 (ヤハウェ) は、私の支えであった。 主は私を広い所に連れ出し、助けてくださった。 (19) それは、主が私を喜びとされたから。
主 (ヤハウェ) は、私の
あなたは、真実な者には真実であられ、完全な者には完全であられ、 (25) きよい者にはきよく、ひねた者にはご自身を隠される。 (26) あなたは、貧しい民を救ってくださるが、 (27) 高ぶる目は、低くされる。
あなたは私の
あなたは救いの盾を私に授け、右の御手で私を支え、 (35) 私を大きくするために低くなってくださいました。 あなたは私の歩幅を広くしてくださいました。 (36) 私のくるぶしはよろけず、 私は敵を追って捕らえ、絶ち滅ぼすまでは引き返さず、 (37) 彼らが立てないほどに打ち砕き、足もとに倒れさせました。 (38) あなたは私に戦いのための力を帯びさせ、立ち向かう者をひれ伏させ、 (39) 敵が私に背を向けるようにされたので、私は私を憎む者を滅ぼしました。 (40) 彼らが叫んでも救う者はなく、 (41) 主 (ヤハウェ) に叫んでも、答えはなかった。 私は、彼らを風の前のちりのように打ち、 (42) 道のどろのように除き去った。
あなたは、民の攻撃から私を助け出し、国々のかしらに任じてくださいました。 (43)
私の知らなかった民が私に仕えます。
彼らは耳で聞くとすぐ私に聞き従い、外国人らは私にへつらいます。 (44)
外国人らは気力を失い、
主 (ヤハウェ) は、生きておられる。 (46) 私の岩が誉められ、私の救いの神があがめられますように。 神は、私のために復讐し、諸国の民を私のもとに従わせ、 (47) 敵から助け出し、攻め来る者より高く上げ、暴虐から私を救い出してくださいます。 (48) それゆえ、国々の中で私はあなたをほめたたえ、 (49) 主 (ヤハウェ) よ、御名を、ほめ歌います。 主は、王の勝利を大きくし、 (50) 油そそがれた者、ダビデとそのすえに、とこしえに真実を示してくださいます。
指揮者のために ダビデの賛歌
天は 神の栄光を 語り、 (1)
大空は
太陽のため 彼(神)はそこに幕屋を張られた。
それは
主 (ヤハウェ) のみおしえ (トーラー) は完全で たましいを生き返らせ、 (7) 主 (ヤハウェ) のあかしは確かで 無知な者を賢くする。 主 (ヤハウェ) のさとしは正しくて 心を喜ばせ、 (8) 主 (ヤハウェ) の仰せはきよらかで 目を明るくする。 主 (ヤハウェ) を恐れる道は純粋で いつまでも続き、 (9) 主 (ヤハウェ) のさばきはまことで ことごとく正しい。
金にまさり 多くの純金にまさって 慕わしく、 (10)
だれが数々のあやまちに気づくことができるでしょう。 (12)
その隠されているものから 私をきよめてください。
このしもべの高慢を抑え、支配させないでください。 (13)
それで私は完全にされ、大きなそむきからきよめられます。
この口のことばと 心の思いとが、
指揮者のため。
「暁の雌鹿」による。
ダビデの賛歌
私の神、私の神よ。なぜ、私をお見捨てになったのでしょう? (1)
私の救いとうめきのことばから、なぜ、遠く離れておられるのでしょう?
私の神よ。 昼、叫んでいるのに、答えてくださらず、 (2)
夜も、私には、
あなたは、しかし、
この私は、ただ、虫けら。人間と見られていません。 (6)
人のそしり、民の軽蔑の
まことに、あなたは、私を母の
遠く離れないでください。 (11) 苦しみが近づき、助けがないからです。
多くの
あなたは、主 (ヤハウェ) よ。遠く離れないでください。 (19)
私の力よ、助けに急いでください。
救い出してください。このたましいを剣から、
ただひとつのいのちを犬の手から。 (20)
救ってください。獅子の口から、 (21)
あなたは答えてくださいました。 (22) 私は、御名を兄弟たちに語り、 会衆の中で、あなたを賛美しましょう。
主 (ヤハウェ) を恐れる人々よ。主を賛美せよ。 (23)
ヤコブのすべての子孫たちよ。主をあがめよ。
イスラエルのすべての子孫たちよ。主の前におののけ。
まことに、主は、悩む者の悩みを、さげすむことなく、
大きな会衆の中での私の賛美は あなたから生まれました。 (25)
私は、
地の果てまでのすべての人が、覚えて、主 (ヤハウェ) に帰って来るでしょう。 (27)
国々の民もすべて、あなたの御顔を伏し拝みましょう。
まことに、
ダビデの歌
主 (ヤハウェ) は、私の飼い主、 (1)
私は乏しいことがありません。
主(彼)は私を、緑の牧場に伏させ、 (2)
憩いの
主(彼)は私のたましいを 立ち返らせ、 (3)
御名のために
敵の前で、あなたは私のために食事を整え、 (5) 頭に香油を注いでくださいます。私の杯は溢れています。 生きている限り、恵み (goodness) と慈愛 (ヘセッド) が 私を追い続けます。 (6) とこしえに私は、主 (ヤハウェ) の家に住み続けましょう!
ダビデによる賛歌
地とそこに満ちるものは 主 (ヤハウェ) のものである (1)
世界とその中に住んでいるものも。
この方が
ダビデによる
主 (ヤハウェ) は、私の光、また救い。 だれを恐れることがあろう。 (1) 主 (ヤハウェ) は、私のいのちのとりで。 だれをおびえることがあろう。
悪人どもが私の肉を食らおうと、
一つのことを 私は主 (ヤハウェ) に願った。 (4)
それを 私は慕い求めている。
私のいのちの日の限り、主 (ヤハウェ) の家に住み、
主 (ヤハウェ) の
それは、悩みの日に、主が私を
今、私のかしらは、
聞いてください! 主 (ヤハウェ) よ。
「わたしの顔を、慕い求めよ」とのあなたのことばを、この心はささやく。 (8)
あなたの
御顔を 私から隠さないでください。 (9)
あなたのしもべを、
教えてください! 主 (ヤハウェ) よ。あなたの道を。 (11)
導いてください!
主 (ヤハウェ) のいつくしみを、この生ける者の地で 私は見る。 (13) ああ、もし私が、これを信じられなかったとしたら…… 望め! 主 (ヤハウェ) を。 勇ましくあれ。 (14) 心を大きくせよ。 待ち望め! 主 (ヤハウェ) を。
賛歌。家をささげる歌。ダビデによる
あなたをあがめます 主 (ヤハウェ) よ (1) それは 私を引き上げ 敵が喜ばないようにしてくださったから。 主 (ヤハウェ) 私の神よ 私が叫び求めると (2) あなたは私を癒してくださいました。 主 (ヤハウェ) は私のたましいをよみから引き上げ (3) 私を生かし 穴に下って行かないようにしてくださいました。
主 (ヤハウェ) をほめ歌え 主に誠実な者たちよ (4)
主の聖さを覚え 感謝せよ。
それは 御怒りは
主 (ヤハウェ) は ご恩寵のうちに立たせてくださいました (7) 私の山を 強固なものとして。 あなたが 御顔を隠されると 私はおじ惑うしかありませんでした。 あなたを 主 (ヤハウェ) よ 私は呼び求めます。 (8) 私の主 (アドナイ) に あわれみを乞います。 何の益があるでしょう 私の血に (9) 私が滅びの穴に下るならば。 ちりが あなたをほめたたえ あなたの真実を告げるでしょう
お聞きください主 (ヤハウェ) よ あわれんでください。 (10)
主 (ヤハウェ)よ 私の助けとなってください。
あなたは私のために 嘆きを踊りに変え。 (11)
ダビデのマスキール
幸いなことよ。そのそむきを赦され、 (1) 罪をおおわれた人は。 幸いなことよ。主 (ヤハウェ) が、咎をお認めにならない人、 (2) その霊に欺きのない人は。
黙っていたとき、私の骨々は疲れ果てました。 (3)
一日中、私がうめいていたためです。
それは、御手が昼も夜も私の上に重くのしかかり、 (4)
私の潤いは、夏のひでりで枯れ果てたからです。 セラ
私は、罪を、あなたに知らせ、 (5)
咎を隠しませんでした。
私は申しました。「私のそむきを主 (ヤハウェ) に告白しよう。」と
すると、あなたは 私の罪のとがめを赦されました。 セラ
それゆえ、聖徒は、みな、お会いできる間に、あなたに祈りましょう。 (6)
大水があふれるときも 聖徒に及ぶことはありません。
あなたこそが私の隠れ場。 (7)
苦難から私を守り、救いの歓声で、私を取り囲まれます。 セラ
「わたしは、あなたを賢くし、行くべき道を教えよう。 (8)
わたしの目をあなたの上に置き、助言を与えよう。
馬や
悪者には、苦痛が多い。 (10) しかし、慈愛 (ヘセッド) は、主 (ヤハウェ) に信頼する者を、取り囲む。 主 (ヤハウェ) にあって楽しめ。喜び踊れ。正しい者たちよ。 (11) 喜びの声をあげよ。すべて心の直ぐな人たちよ。
ダビデによる。彼がアビメレク(ペリシテの王)の前で狂気を装い、(それが功を奏して)追い出され、(捕らえられずに)去ったとき
あらゆるときに私は、主 (ヤハウェ) を
主 (ヤハウェ) を
主 (ヤハウェ) の
主 (ヤハウェ) を恐れよ。
来なさい。子たちよ。私に聞きなさい。 (11)
主 (ヤハウェ) を 恐れることを教えよう。
だれでも、いのちを喜び、 (12)
幸いな日々が続くのを望むなら、
舌に悪口を言わせず、 (13)
主 (ヤハウェ) の 目は正しい人を
叫ぶ者たちに、主 (ヤハウェ) は聞かれ、 (17)
すべての苦しみから 救い出してくださる。
主 (ヤハウェ) は 心の
指揮者のために。主 (ヤハウェ) のしもべダビデによる
悪しき者の
(For he flatters himself too much in his own eyes
それで 自分の
主 (ヤハウェ) よ あなたの慈愛 (ヘセド) は天にあり (5)
あなたの真実は雲にまで及びます。
あなたの義は神の山々 そのさばきは大いなる深淵。 (6)
あなたは人も獣も救ってくさいます 主 (ヤハウェ) よ。
なんと
注ぎ続けてくださいあなたの慈愛 (ヘセド) を あなたを知る者に。 (10) あなたの義を 心の直ぐな人たちに 高ぶりの足が私に追いつくことがありませんように。 (11) 悪しき者の手が 私を追いやることがありませんように。 そこでは不法を行う者たちは倒れます。 (12) 彼らは突き倒されて 立ち上がることができません。
ダビデによる
悪を行う者に対して熱くなるな (1) 不正を行なう者をねたむな。 彼らは草のようにたちまちしおれ、 (2) 青草のように枯れるのだ。
主 (ヤハウェ) に信頼し、善を行なえ。 (3) 地に住み、誠実を養え。 主 (ヤハウェ) をおのれの喜びとせよ。 (4) 主はあなたの心の願いをかなえてくださる。
あなたの道を主 (ヤハウェ) にゆだねよ。 (5) 主に信頼せよ。主が成し遂げてくださる。 主はあなたの義を光のように輝かしてくださる。 (6) あなたのさばきを真昼のように……。
主 (ヤハウェ) の前に静まり、 (7) 忍んで主を待て。 その道で栄え、 悪意を遂げる人に対して熱くなるな。
怒りを手放し、憤りを捨てよ。 (8) 熱くなるな。それはただ悪への道だ。 なぜなら、悪を行なう者は断ち切られるからだ。 (9) 主 (ヤハウェ) を待ち望む者、彼らは地を受け継ぐ。
ただ少しの間に、悪者はいなくなる。 (10) 彼の居所を調べても、もういない。 しかし、貧しい者は地を受け継ぐ。 (11) また、豊かな平和 (シャローム) をおのれの喜びとする。
悪者は正しい者に陰謀を巡らし、 (12) 歯ぎしりして彼に向かう。 主 (アドナイ) は悪者を笑われる。 (13) 彼の日が迫っているのをご覧になるから。
悪者どもは剣を抜き、弓を張った。 (14) 貧しい者、乏しい者を倒し、 まっすぐな道の者を殺そうとする。 彼らの剣は自分の心臓を貫き、弓は折られる。 (15)
正しい者の持つわずかなものは、 (16) 多くの悪者の豊かさにまさる。 なぜなら、悪者の腕は折られるが、 (17) 主 (ヤハウェ) は正しい者を支えられるからだ。
主 (ヤハウェ) は完全(正直)な者の日々を知っておられ、 (18) 彼らの受け継ぐものは永遠に残る。 彼らはわざわいの時にも恥を見ず、 (19) 飢饉のときにも満ち足りる。
まことに、悪者は滅びる。 (20) 主 (ヤハウェ) の敵は、牧場の輝きのようだ。 彼らは消えうせる。 煙となって消えうせる。
悪者は、借りるが返さない。 (21) 正しい者は情け深く、人に施す。 まことに主に祝福された者は地を受け継ぐ。 (22) しかし、主にのろわれた者は断ち切られる。
人の歩みは主 (ヤハウェ) によって確かにされる。 (23) 主はその人の道を喜ばれる。 たとい倒れても、逆さになることはない。 (24) 主 (ヤハウェ) がその手を支えておられるからだ。
若かった時も、年老いた今も、私は見たことがない。 (25) 正しい者が見捨てられ、その子孫がパンを乞うのを。 その人はいつでも情け深く、人に貸す。 (26) その子孫も祝福される。
悪を離れ、善を行なえ。 (27) するとあなたは永遠の住まいを得る。 なぜなら、主 (ヤハウェ) はさばき(正義)を愛し、 (28) ご自分の聖徒(契約の者)を見捨てられないからだ。
彼らは永遠に守られる。 しかし、悪者どもの子孫は断ち切られる。 正しい者は地を受け継ぎ、 (29) いつまでもそこに住みつく。
正しい者の口は知恵を語り、 (30) その舌は、さばき(正義)を告げる。 その心には神のみ教えがあり、 (31) その歩みはよろけない。
悪者は正しい者をつけねらい、 (32) 彼を殺そうとする。 主 (ヤハウェ) は、彼をその者の手の中に捨て置かず、 (33) さばきのとき、彼は罪に定められない。
主 (ヤハウェ) を待ち望め。その道を守れ。 (34) そうすれば、主はあなたを高く上げて、 地を受け継がせてくださる。 あなたは悪者が断ち切られるのを見る。
私は悪者の横暴を見た。 (35) 彼は野生の木のように生い茂った。 しかし、彼は過ぎ去った。見よ、彼はもういない。 (36) 彼を探したが、見つからなかった。
完全(正直)な人に目を留め、まっすぐな人を見よ。 (37) 平和 (シャローム) の人には将来がある。 しかし、そむく者は、相ともに滅ぼされる。 (38) 悪者どもの将来は断ち切られる。
正しい者の救いは、主 (ヤハウェ) から来る。 (39)
主こそ苦難の時の彼らのとりで。
主 (ヤハウェ) は彼らを助け、解き放たれる。 (40)
悪者どもから解き放ち、救われる。
それは、彼らが主に身を避けるからだ。
ダビデの歌、記念のため
主 (ヤハウェ) よ。
私の傷はうみただれ、悪臭を放ちました。 (5) それは私の愚かさのせいです。 私はうなだれ、ひどく打ちのめされ、 (6) 一日中、嘆きながら歩いています。 腰は焼けるような痛みに満ち、 (7) 私の肉には健全なところがありません。 私は衰え果て、ひどく砕かれ、 (8) 心の乱れによって、うめいています。 主 (アドナイ) よ。私の願いは すべて御前にあり、 (9) 私のためいきは あなたに隠されてはいません。 私の心は動転し、力は失せ去り、 (10) 目の光さえもなくなりました。
愛する者や友も 私の災難から目を背けて立ち、 (11) 私の近親者も 遠く離れて立っています。 私のいのちを狙う者は 罠をしかけ、 (12) わざわいを求める者は私の破滅を告げ、 裏切りを一日中思い巡らしています。 しかし、この私は、耳の聞こえない者のように聞かず、 (13) 話せない者かのように、口を開きません。 まるで私は、聞くことができない者、 (14) 口で抗議できない者のようになりました。
それは、主 (ヤハウェ) よ。あなたを私は待ち望んでいるからです。 (15)
私の神、主 (アドナイ) よ。あなたは、答えてくださいます。
私は申しました。「この足がよろけるとき、彼らに喜ばせず、 (16)
私に向かって高ぶらせないようにしてください。」
この私は、今にも崩れそうで、 (17)
痛みが、いつも、ともにあるからです。
私は自分の
見捨てないでください。主 (ヤハウェ) よ。 (21) 私の神よ。遠く離れないでください。 急いで、助けてください。 (22) 主 (アドナイ) よ。私の救いよ。
指揮者のために ダビデによる賛歌
主 (ヤハウェ) を 切に私は待ち望んだ。 (1)
すると主は身を乗り出して この叫びを聞いてくださった。
滅びの穴から 泥沼から 私を引き上げてくださった。 (2)
主はこの足を
幸いなことよ 主 (ヤハウェ) に信頼を置く人 (4) 高ぶる者や偽りに傾く者たちの方を向かない人は。 何と多いことでしょう あなたがなさった奇しいみわざ (5) 私たちへの計らいは わが神 主 (ヤハウェ) よ。 あなたに並ぶ者はありません 私が語り告げようとしても あまりにも多く数え切れません。
いけにえも供え物も あなたはお喜びになりません。 (6) 私の両耳を あなたは開いてくださいました。 全焼のささげ物も罪のきよめのささげ物も あなたはお求めになりませんでした。 そのとき 申し上げました。『今 私はここに来ております。 (7) 巻き物の書に 私のことが書いてあります。 あなたのみこころを行うことを私は喜びとします わが神よ。 (8) あなたのみ教えは 私の腹の中にあります。』
義を私は喜び知らせます 大いなる会衆の中で。 (9) 今 私は唇を抑えません。主 (ヤハウェ) よ あなたはご存じです。 あなたの義を 私は心の中に隠しません。 (10) あなたの真実とあなたの救いを 私は言い表します。 あなたの慈愛 (ヘセド) とあなたのまことを 大いなる会衆に私は隠しません。
あなたは 主 (ヤハウェ) よ あわれみを私の前で抑えないでください。 (11) 慈愛 (ヘセド) とまことが 絶えず私を見守るようにしてください。 それは数え切れないわざわいが 私を取り囲んでいるからです。 (12) 私の数々の咎が襲いかかり 私は何も見ることができません。 それらは私の頭の髪の毛よりも多く 私の心さえも私を見捨てました。
みこころとしてください主 (ヤハウェ) よ 私を救い出すことを。 (13)
主 (ヤハウェ) よ 急いで私を助けてください。
みなそろって恥を受け
指揮者のために。
コラの子たちのマスキール
鹿が深い谷底の水を慕いあえぐように、 (42:1) 神よ。私のたましいは、あなたを慕いあえぎます。 私のたましいは、神に、生ける神に、渇いています。 (2)
いつになったら私は行って、神の御顔を仰ぐことができるでしょう? 昼も夜も、私の食べ物は、涙ばかりです。 (3) 「おまえの神はどこにいるのか?」と、一日中言われながら。 私は昔を思い起こしては、たましいを私の前で注ぎ出しています。 (4) 神の家へと、私は人々の先頭に立って歩んだものでした。 祭りを祝う群集の、喜びと感謝の、その声の中を……。
私のたましいよ。なぜ、うちしおれて(絶望して)いるのか? (5) 私の前で、うめいて(思い乱れて)いるのか? 神を、待ち望め。私はなおもたたえよう。御顔の救い、私の神を。
私のたましいは、私の前で、うちしおれて(絶望して)います。 (6) それゆえ、あなたを私は思い起こします。 遠いヨルダンの地から、ヘルモンとミツァルの山から。 あなたの大滝のとどろきに (7) 深淵は、深淵を 呼び起こし 砕け散るあなたの波は みな、私を呑み込みました。
しかし、昼には、主 (ヤハウェ) が、慈愛 (ヘセド) を 施してくださいます。 (8) 夜には、主の歌が、私とともにあります。 私のいのち、神への、祈りが。
それゆえ、私の岩であられる神に申し上げます。 (9) 「なぜ、私をお忘れになったのですか? なぜ、私は敵の虐げに、嘆いて歩かなければならないのですか?」
私に敵対する者どもは、骨を砕くほどに、私をそしり、 (10) 一日中、私に向かって言っています。 「おまえの神はどこにいるのか?」と。
私のたましいよ。なぜ、うちしおれて(絶望して)いるのか? (11) なぜ、私の前でうめいて(思い乱れて)いるのか? 神を、待ち望め。私はなおもたたえよう。私の顔の救い、私の神を。
神よ。私のためにさばいてください。 (43:1) 私の訴えを取り上げ、不真実な民の言い分を退けて下さい。 欺きと不正の人から、私を助け出して下さい。 あなたこそ、私の神、私の隠れ場なのですから。 (2) なぜ、私を拒まれたのですか? なぜ、私は敵の虐げに、嘆いて歩き回らなければならないのですか?
どうか、あなたの光と、あなたのまことを、遣わしてください。 (3) それらに、私を導かせて下さい。 あなたの聖なる山、御住まいに向かって。 そして私は、神の祭壇、私の最も喜びとする 神のみもとに行き、 (4) 立琴に合わせて、あなたをほめたたえましょう。 神よ。私の神よ。
私のたましいよ。なぜ、うちしおれて(絶望して)いるのか? (5) なぜ、私の前でうめいて(思い乱れて)いるのか? 神を、待ち望め。私はなおもたたえよう。私の顔の救い、私の神を。
指揮者のために。コラ人による。マスキール。
神よ、この耳で私たちは聞きました。 (1)
先祖たちが私たちに語ってくれました。
彼らの時代、昔の日々になさったみわざを
あなたは 御手をもって異邦の民を追い払い (2)
そこに先祖たちを植えられました。
もろもろの
あなたこそが 私の王です、神よ。 (4) ヤコブの勝利を命じてください。 あなたによって 私たちは敵を押し返し (5) 御名によって 向かい立つ者どもを踏みつけます。 それは、私の弓に頼ることをせず、 (6) この剣も 私を救いはしないからです。 しかし あなたは私たちを敵から救い (7) 私たちを憎む者どもを 辱められます。 神にあって 一日中 私たちは誇ります。 (8) あなたの御名を とこしえにほめたたえます。 (セラ)
ああ、しかしあなたは、私たちを拒絶し、辱めたのです。 (9)
もはや私たちの軍勢とともに出陣してくださいません。
私たちを敵の前から退かせ (10)
私たちを憎む者どもは思うままに略奪しました。
私たちを
ご自分の民を安く売り渡し (12)
その代価で何の利益も得ませんでした。
私たちを
もし 私たちが自分たちの神の御名を忘れ (20)
ほかの神に向かって手を伸べ広げたなら
神はそれを探り出されないでしょうか。 (21)
それは、この方こそ 心の秘密を知っておられるからです。
ところが、あなたのために 一日中、私たちは殺され (22)
聖歌隊の指揮者によって、おとめらの声で歌われるコラの子たちの歌
神はわれらの避け所、また力。 (1) 苦しむ時、すぐそこにある助け。 それゆえ、われらは恐れない。 (2) たとい、地が変わり、山々が海に沈むほど揺らぐとも。 たとい、その水がどよめき、あわだち、 (3) その勢いに、山々が ふるえ動くとも。
川が、いと高き方の聖所から湧き
万軍の主 (ヤハウェ) は、われらと共におられる。 (7)
ヤコブの神こそ、われらの高き
来て、主 (ヤハウェ) のみわざを 見よ。 (8)
主は地上に驚異を 置かれた。
主は地の果てまで、戦いをやめさせ (9)
弓を折り、
万軍の主 (ヤハウェ) は、われらと共におられる。 (11)
ヤコブの神こそ、われらの高き
歌。コラ
偉大なるは主 (ヤハウェ)。大いにほめたたえられるべき方。 (1)
われらの神の都 その聖なる山において。
高嶺の麗しさは 全地の喜び。 (2)
北の
私たちはあなたの慈愛 (ヘセド) を思いました (9)
神よ あなたの宮の中で。
あなたの御名と同じく、神よ。 (10)
あなたの誉れは地の果てにまで及んでいます。
あなたの右の手は義に満ちています。
喜べ シオンの山よ (11)
楽しめ ユダの娘たちよ
あなたのさばきのゆえに。
シオンを巡り (12)
その周りを歩け。
その塔を数えよ。
その城壁に心を留めよ。 (13)
その宮殿を巡り歩け。
聖歌隊の指揮者のためのダビデの詩。
ダビデがバテ・シェバに通じた後で、預言者ナタンが彼のもとに来たとき。
あわれんでください。神よ。あなたの慈愛 (ヘセッド) によって。 (1)
豊かな情けによって、私のそむきの記録を
まことに、この私は、自分のそむきを知っています。 (3)
私の罪は、いつもこの目の前にあります。
あなたに、ただあなたに対して、私は罪を犯し、 (4)
さばかれるとき、純粋であられます。
たしかに、私は生まれたときから
ヒソプをもって罪を除いてください。そうすれば、きよくなれます。 (7)
私を洗ってください。そうすれば、雪よりも白くなれます。
楽しみと喜びとを、私に聞かせ、 (8)
あなたが砕かれた骨を、喜び踊らせてください。
神よ。きよい心を、私に創造し (10)
血の罪から助け出してください。神よ、私の救いの神よ。 (14)
この舌は、あなたの義を、高らかに歌います。
主 (アドナイ) よ。この
神へのいけにえは、
どうかシオンを受け入れ、そこにいつくしみをほどこし (18)
エルサレムの
指揮者のため。
弦楽器によって。
ダビデのマスキール
聴いてください!神よ、この祈りを。 (1) 私の訴えから、身を隠さないでください。 御心を私に留め、答えてください。 (2) 私はうろたえ、うめき、わめくばかりです。 敵が叫び、悪者が迫っているのですから…… (3) 彼らは災いで脅し、憤って攻めてきます。
私の心は奥底から
私は申しました。「ああ、鳩のような翼が私にあったなら、 (6) そうしたら、飛び去って、休みを得ることができるのに…… 本当に、はるか遠くに逃れ去り、 (7) 荒野の中に、しばし宿ってみたい。 セラ 私の隠れ場に急いで行って (8) あらしと突風を避けてみたい。」
絶やしてください!主 (アドナイ)
よ、彼らを。その舌を混乱させてください。 (9)
私はこの町に暴力と争いを見ていますから。
昼も夜もそれらは城壁の上を巡り、その内側には不法と苦しみがあります。 (10)
破滅はその内側にあり、虐げと欺きとはその広場から離れません。 (11)
私をののしる者が敵ではありません。それなら忍べたでしょう。 (12)
私に高ぶる者が
私が、神に呼ばわると、 (16)
主 (ヤハウェ)
は、私を救ってくださる。
夕、朝、真昼、私はうめき、嘆く。 (17)
すると、主(彼)は私の声を聞いてくださる。
迫り来る戦いから、このたましいを平和のうちに贖い出してくださる。 (18)
たとい、私に立ち向かう者たちが、いかに多くいようとも。
神は聞いてくださる。昔から王座に着いておられ方は彼らを悩ませる。 セラ (19)
彼らは、改めず、神を恐れないから。
彼は自分と平和のうちにある者にまで手を伸ばし、 (20)
その契約を破った。
彼の口はバターより滑らかだが、その心には戦いがある。 (21)
彼のことばは香油よりも優しいが、それは抜き身の剣である。
ゆだねよ!主 (ヤハウェ)
に、あなたの重荷を。 (22)
主(彼)は、あなたのことを心配してくださる。
主(彼)は、正しい者がいつまでも揺るがされるままにはされない。
しかし、神よ。あなたは、彼らを滅びの穴に落とされます。 (23)
血を流す者と欺く者どもは、自分の
指揮者のために。
エドトンによって。
ダビデの賛歌
ただ神に向かって、私のたましいは 沈黙している。 (1) この方から 私の救いが来る。 この方だけが 私の岩、救い、また砦の塔。 (2) 私は決して 揺るがされない。
いつまで おまえたちは人を襲うのか。 (3) 傾いた城壁か、ぐらつく石垣かのように、こぞって押し倒そうとしている。 彼らは 人の尊厳を おとしめることばかりを 計り、 (4) 偽りを喜び、口では祝福しながら内側ではのろっている。 セラ
ただ神に向かって、私のたましいよ、沈黙せよ。 (5) この方から 私の望み が来るからだ。 この方だけが 私の岩、救い、また砦の塔。 (6) 私は揺るがされない。
私の救いと私の栄光は 神のもとにある。 (7) 私の力の岩と避け所は 神のうちにある。
民よ。いかなるときにも、この方に 信頼せよ。 (8) あなたがたの心を 御前に注ぎ出せ。 神は私たちの避け所。
まことに、人間の子らは 息のようなもの、 (9) 人の子らは 欺くもの。 はかりに載せると上に上がる。 彼らを合わせても息よりも軽い。 暴力に信頼するな。略奪をむなしく誇るな。 (10) 強さが 結果を生んでも、それに心を留めるな。
神は、一度告げられた。 (11) 二度、私はそれを聞いた。 力は 神のもの。 主(「アドナイ」 主人)よ。慈愛 (ヘセッド) も あなたのもの。 (12) まことに、あなたは、報いてくださる。 それぞれの人の行ないに応じて。
指揮者のため、ユリの調べに合わせ、ダビデによる
救ってください! 神よ。 (1)
水が
ゆえなく私を憎む者は髪の毛よりも多く、 (4) あざむいて滅ぼそうとする敵は強いのです。 それで私は、盗まなかった物さえも、 返さなければならないのでしょうか。
神よ。あなたは、私の愚かさをご存じで、 (5) 過ちの数々も隠されようもありません。 あなたを待ち望む人々が、私のことで恥を見ませんように。 (6) 万軍の主 (ヤハウェ) 、主 (アドナイ) よ。
あなたを慕い求める人々が、私のことで卑しめられませんように。
イスラエルの神よ。
あなたのために 私がそしりを負い、 (7)
この顔は侮辱に覆われていますから。
私の兄弟からは、のけ者にされ、 (8)
同じ母の子らにさえ、私はよそ者です。
あなたの家に対する情熱が、私を食い尽くし、 (9)
あなたをそしる者たちのそしりが、私に降りかかりました。
断食をして、このたましいが泣き悲しむと、そのことでそしりを受け、 (10)
私、私の祈りはあなたに! 主 (ヤハウェ) よ。みこころのときに、 (13) 神よ。豊かな慈愛 (ヘセッド) と御救いのまことによって、答えてください。
私を泥沼から救い出し、沈まないようにしてください。 (14) 私を憎む者から、大水の底から、助け出してください。 奔流に押し流されず、深みに呑み込まれないようにして、 (15) 私の上で、穴の口が閉じられないようにしてください。
答えてください! 主 (ヤハウェ) よ。あなたの慈愛 (ヘセッド) はすばらしいのですから。 (16) 豊かなあわれみによって、御顔を私に向けてください。 あなたのしもべから御顔を隠さないでください。 (17) 私は苦しんでいます。早く答えてください。 私のたましいに近づいて、贖い、 (18) 敵の手から、私を買い戻してください。
あなたは、私が受けている そしり、恥、
彼らの前の食卓はわなとなり、平和が落し穴となりますように。 (22)
彼らの目が暗くされ見えなくなり、腰がいつもよろけますように。 (23)
あなたの憤りを彼らに注ぎ、燃える怒りで圧倒してください。 (24)
その陣営は荒れ果て、宿営には住む者もなくなりますように。 (25)
それは、あなたご自身が打たれた人を、彼らはなおも迫害し、 (26)
あなたが刺し通された人の痛みを語りぐさにするからです。
彼らの
私は、卑しめられ、痛んでいます。 (29) 神よ。御救いが私を高く上げてくださいますように。
神の御名を、歌をもって私はたたえ、 (30) 感謝をもってあがめます。 それこそ、雄牛にまさって、主 (ヤハウェ) に喜ばれましょう。 (31) 角と割れたひづめを持つ若い雄牛にまさって。
悩んでいる人々は、これを見て、喜びます。 (32) 神を尋ね求める人々よ。あなたがたの心は生き返ります。 主 (ヤハウェ) は、貧しい人々に耳を傾け、 (33) その捕らわれ人らをさげすまれないのだから。
天と地は、主をほめたたえよ。 (34) 海とその中に動くすべてのものも。 確かに神は、シオンを救い、ユダの町々を建てられる。 (35) 彼らはそこに住み、その地を治める。 主のしもべの子孫はその地を受け継ぎ、 (36) 御名を愛する人々はそこに住み着こう。
主 (ヤハウェ) よ あなたに私は身を避けています。 (1)
とこしえに(決して) 私が恥を見ることがありませんように!
あなたの義によって私を引き上げ 助け出してください。 (2)
私の神よ 悪者の手から助け出してください。 (4)
不正を行う者や残虐な者の手のひらから。
それは あなたこそが私の望みだからです。 (5)
主 (アドナイ) ヤハウェは 若いころからの私の拠り所。
あなたに 胎内にいるときから私は
私の口にはあなたへの賛美が満ちています (8) あなたの栄えは一日中……(私の口で賛美されています)…… 私を見放さないでください 年老いたときにも。 (9) 力が衰え果てても 私を見捨てないでください。 それは 敵たちが私のことで話し合っているからです (10) 私のたましい(いのち)を狙う者たちはともに企んでいます。 彼らは言っています 『神は彼を見捨てた。 (11) 追いかけて捕らえよ。救い出す者はいないから』と。
神よ 私から遠く離れないでください (12) 私の神よ 私を助けるために急いでください。 私のたましいの敵対者たちが 恥を見て消え失せますように。 (13) 私のわざわいを求める者が 恥辱と侮辱でおおわれますように。 しかし私は 絶えずあなたを待ち望みます。 (14) またいよいよ切に あなたを賛美します。 この口はあなたの義と救いとを 一日中語り告げます。 (15) そのすべてのことを 私は知ってはいませんが。
主 (アドナイ) ヤハウェよ あなたの
私もまた 琴をもってあなたの真実をほめたたえます 私の神よ。 (22) 竪琴に合わせあなたをほめ歌います イスラエルの聖なる方よ。 この唇は高らかに歌います 私があなたをほめ歌うときに。 (23) あなたが贖い出してくださったこのたましいも。 この舌も一日中 あなたの義を告げます。 (24) 私のわざわいを求める者が 恥を見て 屈辱を受けるからです。
アサフの賛歌
確かに神はすばらしい (good) イスラエルに対して、 (1)
心の清らかな人たちに対して。
しかし、この私は 足がつまずきそうで、 (2)
歩みも流され(滑り)かけていた。
それは私が誇り高ぶる者をねたんだからだ。 (3)
悪しき者たちの繁栄 (シャローム) をそのとき私は見ていた。
まことに死に際しても彼らには苦痛がないばかりか (4)
その身体もいたって
それゆえ高慢が彼らの首飾りとなった。 (6)
暴虐が彼らを衣のようにおおっている。
彼らの目は脂肪で膨らんでおり (7)
その心で想像することがあふれ出ている。
彼らは
何と空しく 私はこの心をきよめたことか。 (13)
また
確かにあなたは彼らを滑りやすい所に置いておられ、 (18)
彼らを滅びに突き落とされます。
ああ 彼らは
この心が苦しみに満ちていたとき、 (21)
また内なる思いが突き刺されていたとき、
この私は愚かでわきまえもなく、 (22)
あなたの前で
しかし 私は絶えずあなたとともにいました。 (23)
あなたはこの右の手をしっかりとつかんでくださいました。
あなたは私を
指揮者のため。
エドトンによって。
アサフの賛歌
私は神に向かって声をあげ、そして、叫ぶ。 (1) 私は神に向かって声をあげる。すると、神は聴いてくださる。
苦難の日に、主 (アドナイ) を尋ね求め、夜には、疲れも知らず手を差し伸ばしながら、 (2) 私のたましいは慰めを拒んだ。 私は神を思い起こし、そして、嘆く。 (3) 思いを巡らし、私の霊は衰え果てる。 セラ
あなたはこの目のまぶたを開いたままにさせる。 (4) 私は混乱し、話すこともできない。 私は、昔の日々、遠い昔の年々を思い返し、 (5) 夜には、私の歌を思い起こす。 (6) 自分の心のうちで思いを巡らし、 私の霊は、答えを探り求める。
「主 (アドナイ) は、いつまでも退けられるのだろうか。 (7)
もう決して、目をかけてくださらないのだろうか。
主の慈愛 (ヘセッド) は、永久に絶たれたのだろうか。 (8)
約束は、
そして、私は言った。「私が苦しんでいるのはこれだ。 (10) いと高き方の右の手のわざが変わるからだ。」
私は、主 (ヤハ) のみわざを思い起こそう。 (11) 昔からの、あなたの不思議なみわざを思い起こそう。 私は、あなたのなさったすべてのことを思い浮かべ、 (12) あなたの恐ろしいさばきのみわざに、思いを巡らそう。
神よ。あなたの道は聖です。 (13) どの神が、神のように偉大でしょう。 あなたこそは、不思議なみわざを行われる神、 (14) 国々の民にご自身の御力を知らされる方です。 あなたは御腕をもって、ご自分の民を贖われました。 (15) ヤコブとヨセフの子らを セラ
水は見ました。神よ。水はあなたを見て、わななきました。 (16)
大いなる水さえもまた、震え上がりました。
雲は水を注ぎ出し、
ダビデによる
なんと
なんと幸いでしょう その力があなたにある人は (5)
その心の中に シオンへの
万軍の神 主 (ヤハウェ) よ 祈りを聞いてください (8) ヤコブの神よ 耳を傾けてください 神よ われらの盾をご覧ください (9) あなたに油注がれた者の顔に目を留めてください
あなたの大庭で過ごす一日は (10) ほかでの千日にもまさるからです 私は悪の天幕に住むよりは 神の家の門番になることを選びます まことに 主 (ヤハウェ) 神は 太陽 また盾 (11) 主 (ヤハウェ) は恵みと栄光を与え 良いものを拒むことはありません 全き道を歩む者に対して 万軍の主 (ヤハウェ) よ なんと幸でしょう (12) あなたに信頼するその人は
いと高き方の保護 (shelter) のもとに座る者は、 (1)
全能者 (シャダイ) の
まことにこの方が、あなたを救い出してくださる。 (3)
仕掛けられた罠から、また、恐ろしい
わざわいは、あなたにふりかからず、 (10)
伝染病も、あなたの天幕に迫りはしない。
なぜなら、あなたのために主は御使いたちに命じ、 (11)
すべての道で、あなたを守るようにしてくださるから。
その手のひらで、彼らはあなたを支え、 (12)
あなたの足が石に打ち当たらないようにする。
彼がわたしを恋い慕っているから、彼を助け出そう。 (14) 彼を高く上げよう。わたしの名を知っているから……。 わたしを呼び求めれば、彼に答えよう。 (15) わたしは、苦しみのときに彼とともにいる。 わたしは彼を救助し、誉れを与えよう。 長いいのちで彼を満ち足らせ、 (16) わたしの救いを彼に見させよう。
賛歌、安息日のための歌
麗しいことよ 主 (ヤハウェ)
に感謝すること。 (1)
いと高き方の御名をほめ歌うことは。
あなたの慈愛 (ヘセド)
を 朝に (2)
あなたの真実を 夜ごとに 宣べ伝えること。
十弦の琴に合わせ、 (3)
それは主 (ヤハウェ) のみわざが 私を喜ばせてくださったから。 (4) あなたの御手のわざを 私は喜び歌います。 主 (ヤハウェ) よ あなたのみわざは 何と偉大なことでしょう。 (5) あなたの御思いは あまりにも深いのです。 粗野な者は知らず (6) 愚か者には これが分かりません。
悪い者が 青草のように萌え
あなたは 主 (ヤハウェ) よ 永遠に いと高き所におられます。 (8)
それは今 あなたの敵が 主 (ヤハウェ) よ 今 敵が滅びるからです。 (9) 不法を行う者は みな散らされます。
あなたは私の角を 野牛のように高く上げ、 (10) みずみずしい油を 私に注いでくださいました。 私の目は 待ち構えている者どもを勝利のうちに眺め、 (11) 耳は 私に向かい立つ悪人どもが散らされるのを聞きます。
正しい者は なつめ
さあ、喜び歌おう 主に向かって (1)
喜び叫ぼう 私たちの救いの岩に向かって
御前に進もう 感謝をもって (2)
賛美をもって 主に喜び叫ぼう
それは 主 (ヤハウェ)
が偉大な神であって (3)
すべての神々にまさって 偉大な王であられるから
地の深みは 御手のうちにあり (4)
山々の
来たれ ひれ伏し 膝をかがめよう (6)
ひざまずこう 私たちを造られた主
(ヤハウェ)
の御前に
それは この方こそが私たちの神であられ (7)
私たちは その牧場の民 その御手の羊なのだから
今日 もし御声を聞くなら
あなたがたの心を
主 (ヤハウェ) に歌え、新しい歌を。 (1)
主 (ヤハウェ) に歌え、全地のものよ。
主 (ヤハウェ) に歌え、
主 (ヤハウェ) は 偉大であり、大いに賛美されるべき方、 (4)
すべての神々にまさって、恐れられるべき方
まことに、
しかし、主 (ヤハウェ) は、天を造られた。
主 (ヤハウェ) に
国々の中で語れ、「主 (ヤハウェ) は王である」。 (10) それゆえ世界は堅く建てられ、揺るぐことはない。 やがて主は、公正をもって 人々をさばかれる。
喜べ、天よ。 喜び踊れ、地よ。 (11) とどろけ、海とそこに満ちるものよ。 歓喜せよ、野とすべてのものよ。 (12) そのとき森のすべての木も、主 (ヤハウェ) の御前で喜び歌う。 主は確かに来られる。地をさばくために来られる。 (13) 正しく世界を、真実に人々をさばかれる。
感謝の賛歌
主 (ヤハウェ) に喜び叫べ 全地よ。 (1) 主 (ヤハウェ) に仕えよ 喜びをもって。 (2) 御前に来たれ 喜び歌いながら。 知れ 主 (ヤハウェ) こそ 神であられることを。 (3) この方が私たちを造られた。私たちは主のもの 私たちは主の民、主の牧場の羊である。 来たれ 主の門に 感謝をしながら、 (4) 主の大庭へと 賛美しながら。 主に感謝し 御名をほめたたえよ。 それは 主 (ヤハウェ) が いつくしみ深く (5) 主の恵み(慈愛:ヘセド)は とこしえで 主の真実は 代々に至るから。
ダビデによる
わがたましいよ、主 (ヤハウェ) を ほめたたえよ。 (1) わがうちなるすべてのものよ。聖なる御名を。 わがたましいよ、主 (ヤハウェ) を ほめたたえよ。 (2) すべての恵みのみわざを忘れてはならない。
主は あなたのすべての
主 (ヤハウェ) は 義とさばきを行われる。 (6) すべての虐げられている人々のために。 ご自身の道を モーセに、 (7) 恐ろしいさばきのみわざを イスラエルの子らに 知らされた。
主 (ヤハウェ) は、あわれみ深く、情けに富み、 (8)
私たちの罪に応じて 扱おうとはされず、 (10)
私たちの
人の生涯は 草のようで、 (15) 野に咲く花のように咲き、 風がそこに吹けば、もはやなく、 (16) その所すら分からなくなる。 しかし、主 (ヤハウェ) の慈愛 (ヘセッド) は、とこしえからとこしえまで、 (17) 主を恐れる者の上にあり、 主の義は、その子らの子に、 主の契約に注目する者、そのさとしを覚えて行う者の上にある。 (18)
主 (ヤハウェ) は、天に王座を固く据え、 (19) 主の王国は すべてのものを支配する。 主 (ヤハウェ) を ほめたたえよ。御使いたちよ。 (20) みことばの声を聴き、みことばを行う力ある勇士たちよ。 主 (ヤハウェ) を ほめたたえよ。主のすべての軍勢よ。 (21) 主に仕え、みこころを行う者たちよ。 主 (ヤハウェ) を ほめたたえよ。すべての被造物よ。 (22) 主が支配する すべての所で。 わがたましいよ、主 (ヤハウェ) を ほめたたえよ。
わがたましいよ主 (ヤハウェ) をほめたたえよ。 (1) 主 (ヤハウェ) わが神よ あなたはまことに大いなる方。 あなたは威厳と威光を身にまとっておられ 光を衣のようにまとい 天を幕のように張られます。 (2) 水の中にご自分の高殿の梁を置き (3) 密雲をご自分の車とし 風の翼で進まれます。 あなたは風をご自分の使いとしておられます。 (4) 燃える火を ご自分に仕える者に。
主は地を その基の上に据えられました。 (5)
とこしえまでも揺るぐことがないようにと。
大水で あなたは衣のように地をおおわれました。 (6)
山々の上に 水はとどまりました。
あなたの叱責によって 水は逃げ (7)
あなたの
主は泉を谷に送り (10) 山々の間を流れさせ 野のすべての獣に飲まさせ (11) 野ろばの渇きを癒されます。 その傍らには空の鳥が住み (12) それらは枝の間で声を上げます。
主は高殿から山々に水を注ぐ方 (13) あなたのみわざの実りで地は満ち足ります。 あなたは家畜のために草を生えさせます。 (14) 人が労して得る作物をも。 主は地からパンを生じさせ ぶどう酒は 人の心を喜ばせ (15) 油は 人の顔を輝かせ パンは 人の心を支えます
主 (ヤハウェ) の木々は満ち足りています。 (16) 主が植えられたレバノンの杉の木も。 そこに 鳥は巣をかけ (17) こうのとりは もみの木を宿とします。 高い山は 野やぎのため (18) 岩は 岩だぬきの隠れ場。
主は季節のために月を造られました。 (19)
太陽はその沈むところを知っています。
あなたが闇をもたらされると 夜になり (20)
そこであらゆる野の獣が這い回ります。
若い獅子は
主 (ヤハウェ)
よ あなたのみわざは何と多いことでしょう。 (24)
すべてを知恵によって造られ
地はあなたのもので満ちています。
そこには 大いなる 広がりゆく海があります。 (25)
這うものや生き物は数え切れません
小さいものも大きなものも。
そこを船が行き交っています。 (26)
あなたが造られたレビヤタンも そこで戯れています。
彼らはすべて あなたを待ち望んでいます。 (27)
あなたが時にかなって 食物をお与えになるのを。
あなたがお与えになると 彼らは集め (28)
御手を開かれると 彼らは良いもので満ち足り
御顔を隠されると 彼らはおじ惑い (29)
彼らの息(霊)を取り去られると 息絶え ちりに帰り
ご自身の息(霊)を送られると 彼らは創造されます。 (30)
そしてあなたは地の
主 (ヤハウェ) の栄光がとこしえにありますように。 (31) 主 (ヤハウェ) がご自分のみわざを喜ばれますように。 この方が地に目を注がれると 地は震え (32) 山々に触れられると それは煙を上げます。
私は主 (ヤハウェ) に歌います 生きている限り (33) 私の神をほめ歌います 長らえるらえる限りは。 この心の思いがみこころにかないますように。 (34) この私は 主 (ヤハウェ) を喜んでいます。 罪人らが地から絶え果て (35) 悪しき者どもが もはやいなくなりますように。 わがたましいよ 主 (ヤハウェ) をほめたたえよ。 ハレルヤ(たたえよ 主 (ヤハウェ) を)
指揮者のために。ダビデの賛歌
神よ、私の賛美する方よ。 (1) 黙っていないでください。 (黙示6:10参照) なぜなら、邪悪な口と欺きの口とを、彼らは私に向けて開き、 (2) 偽りの舌をもって、私に語ってきたからです。 また、憎しみのことばで、彼らは私を取り囲み、 ゆえもなく戦いをしかけてきました。 (3) 私の愛に代えて、彼らは告発で応じます。 (4) しかし、私自身は、祈りです。 彼らは、善にかえて悪を報いてきたのです。 (5) 私の愛にかえて、憎しみを……。
どうか、悪者を彼に遣わしてください。 (6)
なじる者 (サタン) が彼の右に立つようにしてください。
さばかれるとき、彼は悪人とされ、 (7)
その祈りは、罪となってしまいますように。
その
それは、彼が慈愛 (ヘセド) を実行することに心を留めず、 (16) 苦しむ者、乏しい人を追い詰めたからです。失意の者を、死に……。 のろうことを愛したので、それ(のろい)が彼にくだりますように。 (17) 祝福を喜ばなかったので、それ(祝福)が遠く離れますように。 のろいを衣のように身に着けたのですから、 (18) それ(のろい)が水のように内臓へ、油のように骨々にしみ込みますように。 それ(のろい)が彼を包む着物となり、 (19) いつも、締めている帯となりますように。
これが私をなじる者 (サタン) たちへの、主 (ヤハウェ) からの報復でありますように。 (20) 私のたましいについて悪く言う者たちへの……。 (エレミヤ11:20-23参照) しかし、あなたは、主 (ヤハウェ) 、私の主よ、 (21) 御名に従って私を(優しく)取り扱ってください。 あなたの慈愛 (ヘセド) はすばらしいのですから、 私を救い出してください。 なぜなら、私は苦しみ、また乏しく (22) この心は、内側で、傷ついているからです。 伸びていく夕日の影のように私は去り行き、 (23) いなごのように振り払われます。 このひざは、断食のためによろけ、 (24) 肉には脂肪がなく、やせ衰えています。 この私は、彼らのそしりとなっています。 (25) 私を見る者たちは、その頭を振っています。 (マタイ27:39参照)
助けてください。主 (ヤハウェ) 、私の神よ。 (26) あなたの慈愛 (ヘセド) によって、私を救ってください。 これがあなたの手であることを、彼らが知りますように。 (27) あなたが、主 (ヤハウェ) よ、それをなしてくださいました。 彼らはのろいましょう。しかし、あなたは、祝福してくださいます。 (28) 彼らは立ち上がると、恥を見ます。しかしあなたのしもべは喜びます。 私を告発する者たちは侮辱をこうむり、 (29) おのれの恥を上着として着ることになります。 この口をもって、大いに主 (ヤハウェ) に感謝します。 (30) 多くの人々の真ん中で、私は賛美します。 なぜなら、主は乏しい者の右に立ち、 (31) そのたましいを裁く者たちから、救ってくださるからです。
ダビデによる。賛歌
主 (ヤハウェ) は 私の主 (アドナイ) に言われた (1)
「あなたは わたしの右の座に着いていなさい」
わたしがあなたの敵を
足台とするまでは。」
主 (ヤハウェ) はあなたの力の杖を シオンから伸ばされる。 (2)
「あなたの敵のただ中で治めよ」と。
あなたの民は 喜んで仕える (3)
あなたの戦いの日に。
主 (ヤハウェ) は誓われた。 (4)
思い直されることはない。
「あなたは とこしえに祭司である
メルキゼデクの例に倣って。」
あなたの右におられる主 (アドナイ) は 打ち砕かれる (5)
御怒りの日に 王たちを。
国々をさばき
都のぼりの歌
私は山々に向かって目を上げる。 (1) どこから私の助けが来るのだろう。 私の助けは 主 (ヤハウェ) から来る (2) 天と地を造られたお方から。 主は あなたの足をよろけさせはしない。 (3) あなたを守る方は まどろむことがない。 見よ まどろむこともなく 眠ることもない (4) イスラエルを守る方は。 主 (ヤハウェ) は あなたを守る方 (5) 主 (ヤハウェ) はあなたの右にいて 手をおおう陰。 昼も太陽が あなたを打つことがない (6) 夜にも月が……。 主 (ヤハウェ) は すべてのわざわいからあなたを守り (7) あなたのたましいを守られる。 主 (ヤハウェ) はあなたの 行くのも帰るのも守られる。 (8) 今よりとこしえまでも。
都のぼりの歌
深い淵からあなたを呼び求めます 主 (ヤハウェ) よ。 (1)
主 (アドナイ) よ 聞いてください 私の声を。 (2)
もし 不義に目を留められるなら 主 (ヤハウェ) よ (3)
主 (アドナイ) よ だれが御前に立てるでしょう。
しかし、
主 (ヤハウェ) を待ち望みます。 (5) 私のたましいは待ち望みます。 みことばに 望みを置きます。 このたましいは 私の主 (アドナイ) に。 (6) 夜回りが夜明けを待つのにまさって 夜回りが夜明けを慕うように。
イスラエルよ 主 (ヤハウェ) に望みを置け。 (7) 主 (ヤハウェ) のもとには 真実の愛 (ヘセド) があり 豊かな贖いがあるのだから。 この方は イスラエルを贖い出される (8) すべての不義から。
都のぼりの歌 ダビデによる
主 (ヤハウェ) よ。私のこころは
都のぼりの歌 ダビデによる
見よ なんという麗しさ なんという楽しさだろう (1)
兄弟たちが一つになって ともに生きる(住む)ことは
頭に注がれた麗しい油のようだ それはひげに
都のぼりの歌
さあ、主 (ヤハウェ) をほめたたえよ(祝福せよ) (1) 主 (ヤハウェ) のすべてのしもべたち 夜通し 主 (ヤハウェ) の家で仕える(立つ)者たちよ 聖所に向かって手を上げ 主 (ヤハウェ) をほめたたえよ(祝福せよ) (2) 主 (ヤハウェ) がシオンからあなたを祝福してくださるように (3) 天と地を造られた方が
指揮者のために ダビデの賛歌
主 (ヤハウェ) よ あなたは私を調べ (1) あなたこそが 私を知っておられます。 私の座るのも立つのも知っておられ (2) 遠くから私の思い(意図)を読み取り 歩むのも休むのも見抜いて (3) 私の道すべてを知り抜いておられます。 なぜなら ことばがこの舌にのぼる先から (4) なんと主 (ヤハウェ) よ そのすべてを知っておられるからです。 あなたは後ろからも前からも 私を囲み (5) 手のひらを 私の上に置いてくださいます。 そのような知識は 私にはあまりにも不思議 (6) あまりにも高くて 及びもつきません。
あなたの御霊から離れて どこへ行けるでしょう。 (7) 御顔を避けて どこへ逃れられるでしょう。 たとい天に上っても あなたは そこにおられ (8) よみに床を設けたとしても そこにもおられます。 朝明けの翼を駆って (9) 海(西)の果てに住んだとしても そこでも 御手が私を導き (10) 右の手で捕えていてくださいます。 たとい私が 「ああ 闇が私をおおい (11) 私の回りの光が夜となる」 と言っても あなたには 闇も暗くなく (12) 夜は昼のように明るく 闇も光のようです。
それは あなたが 私の奥深い部分を造り (13) 母の胎のうちで 組み立てられたからです。 私は感謝します 恐ろしいほどに 私は不思議に造られました。 (14) あなたのわざは なんと不思議でしょう。 このたましいは それを よく知っています。 この骨組みは あなたに隠れてはいませんでした。 (15) 私がひそかに造られ 地の深い所で織りあげられたときに。 あなたの目は胎児の私を見られ (16) あなたの書に すべてが記されました。 私のために作られた日々が その一日も始まらないうちから。
あなたの御思い(意図)は なんと貴いことでしょう 神よ。 (17) その総計は なんと多いことでしょう それを数えようとしても 砂よりも多いのです。 (18) 目覚めのときも 私はなおも あなたとともにいます。
神よ あなたが悪者を滅ぼしてくださったら良いのに。 (19) 血を好む者どもよ 私から離れ去れ。 彼らは悪意をもってあなたのことを語り (20) あなたの敵は みせかけの振る舞いをします。 主 (ヤハウェ) よ。あなたを憎む者を 憎まないでいられましょうか。 (21) あなたに立ち向かう者を 忌み嫌わないでいられましょうか。 私は憎しみの限りを尽くして 彼らを憎みます。 (22) 彼らは 私にとっても敵となりました。
神よ 私を調べ 私の心を知ってください。 (23) 私を試し その思い煩いを知ってください。 私のうちに 痛み(偶像礼拝)の道があるか ないかを見て (24) 私をとこしえの道に導いてください。
ダビデの賛歌
主 (ヤハウェ) よ 聞いてください 私の祈りを。 (1) 耳を傾けてください 私の願いに。 あなたの真実によって私に答えてください あなたの義によって。 さばきにかけないでください あなたのしもべを。 (2) あなたの前で 生ける者は誰一人義(正しい)とは言えないからです。
それは 敵が私のたましいを追い詰め (3)
私のいのちを地に打ちつけ
私を闇にとどめるからです 長らく死んでいる者かのように。
それで
私は思い起こしています 昔の日々を。 (5) 思い巡らしています あなたのすべてのみわざを。 御手のわざを黙想しています。 私は両手を広げます あなたに向かって。 (6) このたましいは 渇いた地のようです あなたを慕って。 セラ
早く答えてください 主 (ヤハウェ) よ 私の霊は滅びます。 (7) 隠さないでください 御顔を私から。 そうでないと 私が穴に下る者と等しくなってしまいます。 あなたの慈愛 (ヘセド) を朝 お聞かせください あなたに信頼していますから。 (8) 行くべき道をお知らせください このたましいはあなたを仰いでいますから。
敵から救い出してください あなたのうちに私は身を隠します。 (9) みこころを行うことを教えてください あなたこそ 私の神ですから。 (10) あなたの慈しみの霊が平らな地に私を導いてくださいますように。
あなたの御名のゆえに 主 (ヤハウェ) よ 私を生かしてください。 (11) あなたの義によって このたましいを苦しみから引き出してください あなたの慈愛 (ヘセド) によって 敵を滅ぼしてください。 (12) 消し去ってください 私のたましいに敵対するすべての者を。 なぜなら 私は あなたのしもべなのですから。
ダビデによる
ほめたたえられ(祝福され)ますように 私の岩なる主 (ヤハウェ) が (1) 私の手に戦いを この指に戦闘を 教える方が……。 この方は私の慈愛 (ヘセド) の神 私の砦 (2) 私の砦の塔 私のための救い 私の盾 この方のもとに私は身を避ける この方は私の民を 私に従うようにさせてくださる。 主 (ヤハウェ) よ 人 (アダム) とは何者でしょう これを知っておられるとは (3) 人の子とは何者でしょう あなたがこれを顧みられるとは。 人 (アダム) は 息に似て (4) その日々は過ぎ去る影のよう
主 (ヤハウェ) よ 天を押し曲げて降りてきてください。 (5) 山々に触れて 噴煙を上げさせてください。 稲妻を放って 彼らを散らし (6) 矢を放って 彼らをかき乱してください。 御手をいと高き所から伸ばして 私を解き放ってください (7) 私を救い出してください 大水から 異国の子らの手から……。 彼らの口は 空しいことを語る (8) その右手は 欺きの右手。
神よ あなたに 新しい歌を 私は歌い (9) 十弦の琴に合わせて ほめ歌を歌います。 この方は王たちに 救いを与え (10) そのしもべダビデを 悪の剣から解き放たれます。 私を解き放ってください。 (11) 救い出してください 異国の子らの手から。 彼らの口は 空しいことを語る その右手は 欺きの右手。
私たちの息子らが 若いうちから良く育てられた植木のようになり (12) 娘らが 宮殿を飾るために刻まれた 柱のようになりますように。 私たちの倉が もろもろの産物で満ちますように (13) 羊の群れは 幾千幾万となりますように 私たちの野に。 私たちの牛が子牛をよくはらみ 早産もなく 流産もありませんように (14) また 哀れな叫び声がありませんように 私たちの広場に。 幸いなことよ このようになる民は (15) 幸いなことよ 主 (ヤハウェ) を自らの神とする民は。
ダビデの賛歌
あなたを
偉大なるは主 (ヤハウェ) 大いに賛美されるべき方 (3) その偉大さは 測り知ることもできません。
代は代へと あなたのみわざを ほめ歌い (4) その大能を告げ知らせます。 あなたの威厳 (majesty) の栄光の輝き (5) 奇しいみわざの数々を 私は思い巡らします(meditate)。 人々はあなたの恐ろしいみわざの力を述べ (6) あなたの偉大さを私は語ります。 あなたの豊かないつくしみ(善)の思い出を彼らは溢れさせ (7) あなたの義を 彼らは高らかに歌います。
主 (ヤハウェ) は情け深く あわれみ深く (8)
主 (ヤハウェ) よ あなたに造られたすべてのものが 感謝し (10) あなたに誠実な (ハシドゥ) 者たちは ほめたたえ(祝福し)ています。
あなたの王国の栄光を 彼らは述べ (11) あなたの大能を 語ります。 それはアダムの子らに知らせるためです あなたの大能を (12) 主の王国の輝かしい栄光を。 あなたの王国は 永遠にわたる王国 (13) あなたの統治は 代々に及びます。
主 (ヤハウェ) は 倒れる者を みな支え (14) かがんでいる者を みな起こされます すべての目は あなたを待ち望んでいます。 (15) あなたこそは 時にかなって彼らに食物を与えられます。 御手をあなたは開き (16) 生けるものすべての願いを満たされます。
主 (ヤハウェ) はご自分のすべての道において
主 (ヤハウェ) への賛歌を 私の口が語ります。(20)
すべての肉なる者が 聖なる御名をほめたたえ(祝福し)ますように
世々限りなく。
ほめたたえよ、主 (ヤハ) を (ハレルヤ) (1) ほめたたえよ わがたましいは 主 (ヤハウェ) を 私は ほめたたえる 主 (ヤハウェ) を 生きている限り (2) 私の神に賛美を歌おう いのちのある限り
力ある者(君主)たちを頼みとするな (3) 救いをもたらさないアダム(人間)の子らを 霊が出て行くと アダムはその土 (アダマー) に帰り (4) その日のうちに 彼の計画は滅び失せる
幸いなことよ ヤコブの神を助けとし (5) 望みをその神 主 (ヤハウェ) に置く人 その方が天と地を造られた (6) 海とその中のすべてのものをも
その方はとこしえまでも真実を守り 虐げられている者たちのためにさばきを行い (7) 飢えている者にパンを与えられる 主 (ヤハウェ) は捕らわれ人を解放される 主 (ヤハウェ) は見えない者たちの目を開き (8) 主 (ヤハウェ) はかがんでいる者を起き上がらせる
主 (ヤハウェ) は正しい者たちを愛され 主 (ヤハウェ) は寄留者を守られ (9) みなしごとやもめを支えられる(助け起こされる) しかし悪しき者の道は、主が曲げられる 主 (ヤハウェ) はとこしえに統べ治めておられる (10) シオンよ あなたの神は代々に ほめたたえよ 主 (ヤハ) を (ハレルヤ))
ほめたたえよ 主 (ヤハ) を (1)
まことに 我らの神をほめ歌うことは善い
まことにそれは
主 (ヤハウェ) に歌え 感謝をもって (7)
我らの神をほめ歌え
ほめよ 主 (ヤハウェ) を エルサレムよ (12) ほめたたえよ あなたの神を シオンよ。 あなたの門のかんぬきを 主が強くし (13) あなたのうちにいる子らを祝福しておられるから。 あなたの地境に 平和 (シャローム) を主が置き (14) 最良の小麦であなたを満たされる。 主が仰せを地に送ると (15) みことばは速やかに走る。 雪を羊毛のように主が降らせ (16) 灰のように霜をまかれる。 氷をパン屑のように 主が投げられると (17) 誰がその寒さの前に立ち得ようか。 みことばを主が送ると それらは溶け (18) ご自身の息を吹かせると 水が流れる。
主はみことばをヤコブに告げられる (19) その掟とさばきをイスラエルに。 どのような国々にもこのようにはされなかった。 (20) そして さばきについて 彼らは知らない ほめたたえよ 主 (ヤハ) を
ほめたたえよ 主 (ヤハ) を (1) ほめたたえよ 主 (ヤハウェ) を 諸々の天から ほめたたえよ 主(彼)を いと高きところで。
ほめたたえよ 主を すべてのみ使いよ (2) ほめたたえよ 主を 主の万軍よ ほめたたえよ 主を 日よ 月よ (3) ほめたたえよ 主を すべての輝く星よ ほめたたえよ 主を 諸々の天の天よ (4) 諸々の天の上にある水よ ほめたたえさせよ 主 (ヤハウェ) の御名を (5) この方が命じて それらは創造されたのだから この方がそれらを立てられた 世々限りなく (6) この方が定めを置かれた それは過ぎ去ることがない
ほめたたえよ 主 (ヤハウェ) を 地の上から (7)
海の
地の王たちよ すべての
彼らにほめたたえさせよ 主 (ヤハウェ) の御名を (13) それは 御名だけがあがめられ その威光が地と諸々の天の上にあるのだから 主は御民の角を上げられた (14) 主にある誠実な者すべての賛美を 主に近い民 イスラエルの子らの ほめたたえよ 主 (ヤハ) を