「あなたの重荷を主(ヤハウェ)にゆだねよ」

花粉症に苦しむ方が、「昨夜、私は鼻が詰まって眠られなかった……」と言ったことに、ある尊敬されるカトリックのシスターは、「あら、お薬をちゃんとお飲みになったの?」と応答してしまい、後で自分の配慮のなさを深く反省したとのことです。私はそれを伺い、その気づき方に感心しました。人は、誰でも、自分の気持ち、自分の辛さを分かってほしいと願います。そのときに、苦しみの原因を分析されたのではかえって気が滅入るかもしれません。
 この詩には、人の味わうマイナスの感情が驚くほど豊かに表現されます。それは自分と人の気持ちに優しく寄り添いながら、神に心を注ぎだすことの第一歩ではないでしょうか。


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