マタイ15章21〜28節「ダビデの子に救いを求めたカナン人の女」

2021年3月7日

閉塞感ということばが流行って久しくたっていますが、東日本大震災も新型コロナ蔓延も、逆説的な意味で、日本がその閉塞感の呪縛から解放される契機にもなるのではないでしょうか。

キルケゴールが言っているように、「絶望できるとは、無限の長所」であるけれども、同時に「絶望は、罪」です。なぜなら、「罪」とは「不信仰」に他ならないからです。 “マタイ15章21〜28節「ダビデの子に救いを求めたカナン人の女」” の続きを読む

マタイ15章1〜20節「口に入る物より、心から出るものが人を汚す」

2021年2月21日

イエスは、「口に入る物は人を汚しません。口から出るもの、それが人を汚す」と、不思議なことを言われました。それを聞いたある人が冗談に、「クリスチャンは、酒は良いけど、タバコはだめなのですね。だって、酒は口から入るけど、タバコの煙は口から出るから……」と言いました。 “マタイ15章1〜20節「口に入る物より、心から出るものが人を汚す」” の続きを読む

マタイ14章22〜36節「それでも、湖の上を歩いてイエスに近づいてみたい」 

2021年2月7日

国連難民高等弁務官として活躍し、日本のマザーテレサとも呼ばれた緒方貞子さんは外務大臣に推薦されたことに関して、「外務省の仕事っていうのは、細かくきちっとあげないと成り立たない。冒険ダン吉の世界じゃない。私には向いてないということは知っていましたよ」と言ったとのことです。 “マタイ14章22〜36節「それでも、湖の上を歩いてイエスに近づいてみたい」 ” の続きを読む

マタイ14章13〜21節「主は羊飼いのようにその群れを飼う」

2021年1月24日 

イエスは四十日間の断食の後、石をパンに変えるようにという悪魔の誘惑に対し、「人はパンだけで生きるのではない」(マタイ4:4) と言われましたが、これほど誤解されているみことばもありません。 “マタイ14章13〜21節「主は羊飼いのようにその群れを飼う」” の続きを読む

マタイ14章1〜12節「バプテスマのヨハネの非業の死と愚かな権力者」

2021年1月3日

韓国ドラマで、朝鮮王朝内での権力闘争や怨念の連鎖を見るときに、「王族に生まれるのも大変だな……」と思わされます。しかし、そのような世界は、神の民であったはずのユダヤ人の歴史に中にも見られました。 “マタイ14章1〜12節「バプテスマのヨハネの非業の死と愚かな権力者」” の続きを読む

マタイ13章44-58節「人の思いを超えた天の御国」

2020年11月22日

新型コロナ感染が再び急速に広がっていますが、その中で、感染対策か、経済か、文化かなどという選択を迫るような発想が既に問題の本質を見失っているのかもしれません。コロナで死ぬ人のことも、将来に絶望して死ぬ人のことも、同じように気に掛ける必要があります。しかも、数年後には感染が収束し、そのような優先順位の選択に悩んでいたこと自体が嘘のように思える状況になることだけは、歴史の教訓として断言することができます。 “マタイ13章44-58節「人の思いを超えた天の御国」” の続きを読む

マタイ13章24〜43節「毒麦へのさばきと私たちが受ける栄光」 

2020年11月8日

今回のアメリカの大統領選挙では、二極対立が先鋭化し、互いを徹底的に罵りあっていますが、日本アニメとして世界中で話題になっている「鬼滅の刃」では、主人公の炭治郎は、鬼の勢力を徹底的に憎む鬼殺隊士となりますが、同時に、肉体的に鬼にされた妹の禰豆子を、仲間の攻撃から必死に守り通そうとします。 “マタイ13章24〜43節「毒麦へのさばきと私たちが受ける栄光」 ” の続きを読む

マタイ13章1-23節「百倍の実を結ぶみことば」

2020年10月11日

誰かの講演を聞いたとき、「先生のお話はとってもわかりやすく、実生活に役立つものでした」というのは、最高の賛辞になります。しかし、聖書のお話しでそれを望むことは、ときに、邪道に陥る場合があります。なぜなら、イエスはときに、敢えて、簡単に理解されることがないことばを話されたからです。 “マタイ13章1-23節「百倍の実を結ぶみことば」” の続きを読む

マタイ12章33~50節「この悪い時代から救われる」

2020年9月27日

この世界で評価されるのは、世間の評価に振り回されない強い信念を持ちながら、公明正大な人格者です。それに対し、何かあるたびに感情が激しく揺れ動き、人前で涙を隠すこともなく、必死に神にすがりながら生きる人は、軟弱に見えるかもしれません。 “マタイ12章33~50節「この悪い時代から救われる」” の続きを読む