Ⅱ列王記23章28節〜25章30節「苦難を受け入れる中から生まれる希望」

2018年12月30日 

スポーツの美しさは常に勝利を目指して最善を尽くすことの中に現わされますが、同時に、どれほど優秀な選手も、必ずどこかで負けて引退します。その人の真の美しさはその後の生き方に現わされます。

神の御子が処女マリアを通して人となろうとされたとき、世界はかえって暗くなったように見えました。マリアとヨセフはナザレからベツレヘムへの苦しい旅を強いられます。二人はその旅先で、周りからよそ者として扱われ、彼らを迎える宿もありませんでした。 “Ⅱ列王記23章28節〜25章30節「苦難を受け入れる中から生まれる希望」” の続きを読む

Ⅱ列王記20章〜23章「主の激しい怒りとイエスにある救い」

2018年11月25日

この世で言われる「悔い改め」とは、自分の罪を反省して、心を入れ替え、行いを改めることです。しかし、人間的な道徳教育で人の心を変えられるぐらいなら、神の御子が十字架にかかる必要などなかったのではないでしょうか。 “Ⅱ列王記20章〜23章「主の激しい怒りとイエスにある救い」” の続きを読む

Ⅱ列王記17章〜19章「逃げでも蛮勇でもない、祈りによる勝利」

2018年11月18日

恐ろしい相手に直面した時、すぐ「逃げ」の姿勢に入る人と、自分の恐怖感情を押し殺しながら「蛮勇」を奮おうとする人がいます。しかし、「恐れ」は神が与えてくださった大切な感覚です。心に沸き起こる様々な感情を優しく受け止めながら、それを神に打ち明けることこそ信仰者の態度ではないでしょうか。 “Ⅱ列王記17章〜19章「逃げでも蛮勇でもない、祈りによる勝利」” の続きを読む

Ⅱ列王記14章〜16章「神の子としての謙遜と誇りに生きる」

2018年10月28日

多くの人は、成功すると傲慢になり、失敗すると卑屈になります。傲慢から人を人とも思わない傍若無人が、卑屈から被害者意識にとらわれた自己憐憫が生まれます。どちらも愛の交わりを壊すものです。傲慢な人の前では息がつまります。そればかりか、危なくて仕事を任せることはできません。しかし、一方で、誇りを忘れた卑屈な人間はどこかで人を裏切るような気がします。 “Ⅱ列王記14章〜16章「神の子としての謙遜と誇りに生きる」” の続きを読む

Ⅱ列王記11章〜13章「主(ヤハウェ)の真実に信頼せよ」

2018年10月14日

今、ディボーション誌Mannaで詩篇の解説を書き続けています。ちょうど115篇まで書いてきてそれに感動しています。

「主(ヤハウェ)に信頼せよ」(115:9)ということばは、「主(ヤハウェ)に期待せよ」と訳すこともできます。詩篇全体を通して、神が私たちの歩みを真実に導いていてくださることが歌われています。 “Ⅱ列王記11章〜13章「主(ヤハウェ)の真実に信頼せよ」” の続きを読む

Ⅱ列王記6章24節〜10章36節「これは、主(ヤハウェ)が語られたことばのとおりだ」

2018年9月23日

旧約で不思議なのは、神がこの世の権力闘争を裏から操り、権力者をさばくために別の権力者を立てるかのように説明されていることです。それら一つひとつに、「(ヤハウェ)が語られたことばのとおり」とまとめることができます。 “Ⅱ列王記6章24節〜10章36節「これは、主(ヤハウェ)が語られたことばのとおりだ」” の続きを読む

Ⅱ列王記4章1節〜6章23節「神の恵みを無駄に受けないようにしてください」

2018年9月16日

「有難い」ということばには、「この世に有ることが難しい」「得難いものを賜っている」という深い感謝の意味が込められています。

様々な信仰者の歩みを見ると、一度限りの神のめぐみを繰り返し思い起こし、そこで出会った人へ感謝の心を忘れないような人は、その後も幸せな歩みをしているように思えます。ただ、ときに感謝されていると思っても、一つの問題を契機に関係が冷えてしまう場合もあります。 “Ⅱ列王記4章1節〜6章23節「神の恵みを無駄に受けないようにしてください」” の続きを読む

Ⅱ列王記1章〜3章「主(ヤハウェ)は生きておられる」

2018年8月26日

マザー・テレサは、36歳のとき過労で休暇を命じられ、その途上の1946910日の列車の中で、イエスが、「最も貧しい人々の中に、わたしを運びなさい。来て、わたしの光となりなさい」と語りかける声を聴きます。

彼女はその後も、イエスが「あなたが無能で、弱く、罪深いからこそ、あなたを私の栄光のために用いたいのだ」と語りかけるのを聞き、「神の愛の宣教会」の設立を教皇に願い、1950107日に修道会が始まります。

ところが、働きが軌道に乗り出すその頃から、イエスの語りかけが聞けなくなりました。  “Ⅱ列王記1章〜3章「主(ヤハウェ)は生きておられる」” の続きを読む