Ⅰ列王記18章〜19章「主(ヤハウェ)の前に立たせる沈黙の声」

2018年7月29日

現代のシリヤの混乱は、2006年から2011年にかけての史上最悪の旱魃(かんばつ)によって国土の6割が荒廃したことによると言われます。この地方には、人類史上最古の都市国家がいくつかありました。古代の権力は灌漑事業と穀物の管理のために生まれましたが、人類最古の政治秩序があった地域が無政府状態になっています。

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詩篇92篇「あなたの御手のわざを私は喜び歌います」

2018年7月22日

「機械の一時停止ボタンを押すと、機械は停止する。しかし、人間の一時停止ボタンを押すと、人間はスタートするんだ」と、世界的企業に倫理とリーダーシップを助言しているダブ・サイドマン氏が説いているとのことです。

続けて、「つまり、じっくり考え始め、思い込みを洗い直し始め、なにが可能であるかについて考えを組み立て始める。もっとも重要なのは、心の底に根付いている信念と、ふたたび結びつき始めることだ。そうなったときに人は、より優れた道をあらたに想像しはじめる」と記しています。

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Ⅰ列王記15章〜17章「生ける神との愛の交わり」

2018年7月15日

私たちが抱く「悪しき者」と「正しい人」のイメージは、聖書が描く基準とは異なります。新共同訳聖書では、それを「主に逆らう者」と「主に従う人」と敢えて解説を加えた訳にしています。また「ねたみ」を「熱情」と訳し直したりもしています。 “Ⅰ列王記15章〜17章「生ける神との愛の交わり」” の続きを読む

エペソ6章10〜24節「悪魔の策略に対して堅く立つ」

2018年7月8日

戦争は悪ですが、人生に戦いはつきものです。日本のサッカーチームがイエローカードの少なさで決勝トーナメントに進むことができ、ベルギーとの戦いで放ったあの二本の美しいシュートには、日本人の誰もが歓喜したことでしょう。

「キリストのうちにある生活」をサタンとの戦いとして描く本日の箇所は、多くの人に違和感を覚えさせられるかもしれません。しかし、これこそ私たちが直面する信仰生活の現実です。 “エペソ6章10〜24節「悪魔の策略に対して堅く立つ」” の続きを読む

Ⅰ列王記12章〜14章「真の王を忘れたイスラエルの悲劇」

2018年7月1日

私たちの心の奥底には、「自分の人生を思い通りに生きていたい」という願望があります。ところが人生はそのようにはなりません。そこで私たちは災いの原因となる人を恨んだり、自分の非力さを悲しんだりします。 “Ⅰ列王記12章〜14章「真の王を忘れたイスラエルの悲劇」” の続きを読む

エペソ6章1〜9節「キリストを恐れ、創造的に仕え合う」

2018年6月17日

創造主に向かって私たちは、「変えられないことを受け入れる平静な心を、変えられることは変えて行く勇気をお与えください」とお祈りします。不条理と映ることも、全能の主の御手の中で起きています。それを忘れると、忍耐心のない刹那的な刺激を求める自己中心的な生き方が正当化されてしまいます。 “エペソ6章1〜9節「キリストを恐れ、創造的に仕え合う」” の続きを読む

Ⅰ列王記9章〜11章「私たちの憧れが実現する中にある罠」

2018年6月10日(音声なし)

ある神社に掲げられていた多くの絵馬の一つに、7歳の子が「お金持ちになれますように」と祈願しているものがありました。そのダイレクトな表現を見て、とっても心が痛みました。貧しくて、とっても苦しんでいる子なのかもしれないし、お金の意味を理解していない子なのかもしれません。 “Ⅰ列王記9章〜11章「私たちの憧れが実現する中にある罠」” の続きを読む

エペソ5章21〜33節「新しい創造としての夫婦関係」

2018年6月3日

以前、結婚前カウンセリングで、「うまくゆかなかったら離婚もあり得るなどと決して考えてはいけない」と申し上げたところ、反対に、「そのような言い方が、かえって結婚関係を壊すことにもなり得る」と言われてしまいました。その方は米国人の精神科医で、「離婚は罪だ!」という呪縛の中で多くの夫婦が苦しんでいるのを目の当たりに見てきたからです。

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Ⅰ列王記7章〜8章「救い主を指し示すソロモンの神殿」

2018年5月27日

イエスの時代の人々は外面的には壮麗な神殿を見ながらその神殿が主(ヤハウェ)の栄光に満たされることを待ち望んでいました。それをユダヤ人はシェキナー(Shekinah)と呼びました。それはモーセが建てた幕屋にもソロモンが建てた神殿にも現わされたものです。

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エペソ5章3〜20節「新しい創造の喜びを生きる」

2018年5月20日 ペンテコステ

先日、イスラエル建国七十周年記念ツアーの一環で、ユダヤ人クリスチャンとともにアウシュビッツ強制収容所を訪れた方が、戦争末期にユダヤ人たちをドイツ中心部の収容所へと強制移住させた悪名高い「死の行進」の道をたどった体験を語ってくださいました。日本人の感覚からしたら、死者の犠牲を思いながら沈痛な雰囲気で行進すると思いますが、ユダヤ人は高らかに歌い踊っていたとのことです。 “エペソ5章3〜20節「新しい創造の喜びを生きる」” の続きを読む