立川チャペル便り「ぶどうぱん」2022年クリスマス号より
マリアは御使いガブリエルからの受胎告知を受けますが、その後のことが、「マリアはその日々の中で立ち上がって、山地に急いで向かった、ユダの町に」(ルカ1:39私訳) と記されています。それは自分の妊娠を知らされた直後の行動です。ガリラヤのナザレから遠く離れたユダの山地にある町に向かう当時の一般的なルートは、ナザレから東に向かい、ヨルダン川の向こうに下り、川の東沿いを南に歩き、エリコの近くで川を渡り、そこからユダの山地に向かって、まるで登山をするように標高差1200メートルを一気に登るというものでした。これは通常、四日間から一週間の道のりであったと言われます。 “「私の主の母が私のところに来られるとは…」(ルカ1:43)” の続きを読む