ヨハネ12章27〜50節「世をさばくためではなく、救うために」

2016年3月20日

米国の大統領は世界最強の存在ですが、不思議にも、何らかの依存症の傾向を持つ人がその座についています。しかし、隠されもせず、強がりを押し通すことがないことが、あの国の魅力とも言えましょう。 “ヨハネ12章27〜50節「世をさばくためではなく、救うために」” の続きを読む

ヨハネ12章9〜26節「人の子が栄光を受けるその時」

2016年2月28日

この社会には様々な不条理が満ちています。私たちはその解決を政治に求めがちです。確かに、テロとの戦いや隣国との対立感情、貧富の格差の解消など、多くの熱い政治の課題があります。 “ヨハネ12章9〜26節「人の子が栄光を受けるその時」” の続きを読む

ヨハネ11章47節〜12章8節「ひとりの人が民の代わりに死ぬ」

2016年2月21日

イエスはご自身のことを、「わたしは良い牧者です」(10:11)と言われましたが、それはエゼキエル34章が預言する新しいイスラエルの王であるという意味でした。そこでは主(ヤハウェ)ご自身がご自分の羊を直接に世話し憩わせると約束しつつ、その方と一体として民を養う新しいダビデを立てると約束されていました。当時の人々にとって、それはイスラエルの民がローマ帝国の支配から解放され、新しいダビデ王国が誕生することを意味しました。 “ヨハネ11章47節〜12章8節「ひとりの人が民の代わりに死ぬ」” の続きを読む

ヨハネ11章28〜46節「死に勝利した者として、死に向かう」

2015年11月8日

世界中では4秒に一人が餓死、1秒に1.8人、一年間に5,500万人が死んでいると言われます。そのような中で、たった一人のラザロの死とよみがえりには何の意味があるのでしょう。 “ヨハネ11章28〜46節「死に勝利した者として、死に向かう」” の続きを読む

ヨハネ11章1〜27節「わたしは、よみがえりです。いのちです」

2015年11月1日

2015年10月21日は、30年前に公開された映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の日として話題になりました。映画の中では、過去を変えてその未来に戻り、変えられた現代を喜ぶという話しですが、この発想と違ったback to the futureがあるように思います。それは、「新しい天と新しい地」が、すでに実現したかのように、つまり、未来の視点から現代を見直すということです。 “ヨハネ11章1〜27節「わたしは、よみがえりです。いのちです」” の続きを読む

ヨハネ10章22〜42節「わたしと父とは一つです」

2015年10月4日

私たちはいつも、目の前の問題解決に心を奪われますが、それが別の問題を生み出すということを忘れてはいないでしょうか。たとえば、医療の公平性を守ろうと必死になる結果として、すべてが細い点数でコンピューター管理され、医者の自由裁量による心の通った医療が難しくなってきたとも言われます。イエスによる癒しのみわざが、「安息日破り」として非難されたことに通じる面があります。 “ヨハネ10章22〜42節「わたしと父とは一つです」” の続きを読む

ヨハネ9章41節〜10章18節「豊かないのちを与えてくださる牧者」

2015年9月13日

多くの人は、「主(ヤハウェ)は、私の飼い主。私は乏しいことがありません。主は私を緑に牧場に伏させ、憩の水際に伴われます。主は私のたましいを立ち返らせ、御名のために、義(ただ)しい道筋に戻されます。たとい、死の陰の谷を歩むことがあっても、わざわいを恐れはしません。あなたが、いつもともにいてくださいますから」という詩篇23篇のみことばに慰めを得ています。 “ヨハネ9章41節〜10章18節「豊かないのちを与えてくださる牧者」” の続きを読む

ヨハネ9章24〜41節「あなたの目は本当に見えていますか?」

2015年8月16日

私の大学の友人は、「お前は弱い人を助ける尊い働きをしているね」と感心しつつ、笑いながら「俺も切羽詰ったら相談に行こうかな」と他人事のように言ってくれます。 “ヨハネ9章24〜41節「あなたの目は本当に見えていますか?」” の続きを読む

ヨハネ9章1〜25節「盲目に生まれたのは、罪のせいか?」

2015年8月9日

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ということわざは、ローマの詩人ユウェナリスの風刺詩集に由来します。本来は、精神の健全さが肉体に比例しない現実を見て、「健全なる精神が健全なる身体に宿るように」という「祈り」だったのに、日本では逆の意味になりました。それは、障害や病を忌み嫌う風土があるからかも知れません。 “ヨハネ9章1〜25節「盲目に生まれたのは、罪のせいか?」” の続きを読む

ヨハネ8章39〜59節「アブラハムが生まれる前から、わたしはある」

2015年6月21日

フランス革命からナポレオンの独裁と同時代に生きたドイツの思想家フリードリッヒ・ヘルダーリンは、「国家をこの世における地獄と絶えずしてきたのは、人々が国家をこの世における天国としようとして来た、あの努力以外のなにものでもない」と言っています。 “ヨハネ8章39〜59節「アブラハムが生まれる前から、わたしはある」” の続きを読む