立川チャペル便り「ぶどうぱん」2016年夏号より
日本人の道徳律は、「人様に迷惑をかけてはいけません」かもしれません。そして、イエスの時代の律法学者も「自分が嫌なことは、ほかのだれにもしてはならない」(旧約外典トビト4:15) と強調しました。しかし、イエスは、「それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です」(7:12) と言われました。これがゴールデンルールと呼ばれます。イエスの教えの特徴は「してはならない」という発想を「しなさい」という能動形に変えたことにあると言われます。減点主義は人を委縮させるからです。 “マタイ25章「タラントのたとえ」” の続きを読む