2018年2月11日
15年ほど前のことですが、二十台の若さで天に召されたある女性の葬儀を司式させていただいたとき、私は、「彼女の死になんの解釈を加えずに、ただこの現実をそのまま悲しみ、彼女の思い出を宝物にしましょう……」という趣旨のことを話させていただきました。 “伝道者7章1〜24節「正しすぎてはならない—Let it be」” の続きを読む
2018年2月11日
15年ほど前のことですが、二十台の若さで天に召されたある女性の葬儀を司式させていただいたとき、私は、「彼女の死になんの解釈を加えずに、ただこの現実をそのまま悲しみ、彼女の思い出を宝物にしましょう……」という趣旨のことを話させていただきました。 “伝道者7章1〜24節「正しすぎてはならない—Let it be」” の続きを読む
2018年2月4日
悪いと分かっていることに手を出してしまうことを、「つい、魔が差してしまって・・」と言われます。これを英語にすると、tempted by an evil spirit(悪霊に誘惑されて)と訳されるようですが、日本語の微妙なニュアンスを現わしているとは言えません。「どうして、あの真面目な人が・・・」と言われるほど理由がわからないときに用いられる表現です。
2018年1月28日
聖書の物語をひとことで述べると「神の真実(ヘセド)」の歴史と呼ぶことができます。
聖書には、神の燃える怒りが何度も描かれますが、同時に神はご自分を裏切り続けるイスラエルの民に、「怒りがあふれて、少しの間、わたしは、顔をあなたから隠したが、永遠の真実の愛(ヘセド)をもって、あなたをあわれむ」(イザヤ54:8)と語っておられます。これこそが、神の怒りと真実の関係を現わす最高のみことばとも言えます。
2018年1月21日
多くの人の心の奥底に「変身願望」があると言われます。子供も「・・レンジャーに変身!」という物語に興味を惹かれます。それこそ、人が「信仰」に期待するものかもしれません。
2018年1月7日
「ふたつのものがある。それに思いを巡らし心を集中させればさせるほど、この心をいつも新たな驚異と畏敬の念に満たしてやまない。それは私の上の星空と、私のうちにある道徳律である」と、ドイツの哲学者インマヌエル・カントは実践理性批判の結びにおいて記しています(私訳)。
2018年1月1日
紅白歌合戦で「欅坂46」が歌い踊った曲が強く印象に残りました。何か、日本の固有の「同調圧力」の問題を的確に歌っている気がしました。秋元康さんの作詞ですが以下のような歌詞です。
“コロサイ1章9〜20節「イエスの愛に包まれて歩む」” の続きを読む
50年前の日本と現在の違いは、「夢」にあるのかもしれません。当時の夢は愚かしいものだったかもしれませんが、アウシュビッツ収容所を生き延びたユダヤ人精神科医のフランクルは、「ひとつの未来を信じることができなかった人間は収容所で滅亡していった。未来を失うと共に彼はそのよりどころを失い、内的に崩壊し身体的にも心理的にも転落した」と語っています。 “イザヤ11章1〜10節「平和の完成という希望に生きる」” の続きを読む
2017年12月10日
私たちはクリスマスのたびに、「闇の中を歩んでいた民は 大きな光を見る」(イザヤ9:2)と読みながら、神の民が「救い主」の到来を待ち続けていたと語ります。ここには逆説が込められています。それは闇のただ中に置かれ続けながら、そこで希望の「光」を見続けるという意味です。 “Ⅱサムエル5章4節〜7章19節「ダビデからキリストへ」” の続きを読む