ヨエル書「主 (ヤハウェ) の大いなる恐るべき日が来る前に」

2020年5月10日

コロナ対策でのニューヨークのクオモ知事の毎日の会見が多くの人に感動を与えています。人の感情に寄り添ったすばらしい発言が多いのですが、4月13日のCNNのインタビューで、「我々の行動がウィルスの広がりを止めたのだ。神がウィルスの広がりを止めたのではない。我々が何をしてどのように行動するかが、ウィルスがどのように広がるかを定めるのだ」と発言しました。 “ヨエル書「主 (ヤハウェ) の大いなる恐るべき日が来る前に」” の続きを読む

詩篇91篇「疫病と伝染病からあなたを守ることができる神」

2020年5月3日

感染爆発と戦っているニューヨークのクオモ州知事が最近の会見で自分が恐れた二つの悪夢を語りました。それは1900万の州民に史上初めての自宅待機命令を出したときに、その強権発動で感染者数が減らなかったら何が起こるかという恐怖、もう一つは、それでも生活を維持するための流通関係者、医療関係者、警察と消防、電力関係者等が、今度は逆に自分たちの身の安全のために仕事に出てこなかったらどうなるかという恐怖でした。 “詩篇91篇「疫病と伝染病からあなたを守ることができる神」” の続きを読む

マタイ9章14〜26節「はちきれるいのちを与えるイエス」

2020年4月26日

三千数百年前に記された聖書には驚くほど詳細な感染症対策が記されています。その代表としてハンセン病との類比性が見られるツァラアトがありましたが、当時に、死体に触れることや出血性疾患との分離規定がありました。そして社会的には、ローマ帝国の支配を正当化する取税人のような人間との分離が強く勧められました。 “マタイ9章14〜26節「はちきれるいのちを与えるイエス」” の続きを読む

Ⅱ歴代誌24〜26章「主のさばきを受けた三人の王」

2020年4月19日

現在のイランの最高権力者は宗教上の最高指導者でもあります。そのような制度が生まれた頃、証券会社の先輩から「聖書にそのような仕組みが書いてあるのか?」と尋ねられ、答えに窮したことがあります。イランの現状を見ると、嫌な感じがしますが、その原点こそ今日の箇所とも言えましょう。三人の王とも、神が遣わした預言者や祭司に逆らって、神の怒りを受け、二人は家来に殺され、一人は不治の病にかかり、みじめな最期を遂げました。 “Ⅱ歴代誌24〜26章「主のさばきを受けた三人の王」” の続きを読む

ヨハネ20章19〜29節「イエスに遣わされて恐れの中に生きる」

2020年4月12日

ニューヨークの病院の集中治療室で自主的に看護師として援助に就かれた信仰者の先週のお証しです。

「その日、30床の病棟で、私の12時間勤務内で7人の方が亡くなりました。そのうち2人は私の患者さんでした。彼らはみな重篤で、助かる見込みが無く、責任者の指示のもと自らの手で2人の人工呼吸器のスイッチを切らざるを得ませんでした。2週間前にも、人工呼吸器のスイッチを切ったことがあったのですが、その時は家族と離れて一人ぼっちで孤独に死を迎える患者さんの手を握って患者さんの息が途切れるまで一緒にいて、お見送りをしました。 “ヨハネ20章19〜29節「イエスに遣わされて恐れの中に生きる」” の続きを読む

マタイ9章1〜13節「わたしが喜びとするのは真実の愛」

2020年4月5日

現代のコロナウィルスの悲劇の中で私たちは、「さあ、主 (ヤハウェ) に立ち返ろう。主は私たちを引き裂いたが、また、いやし、私たちを打ったが、また、包んでくださるからだ。主は二日の後、私たちを生き返らせ、三日目に私たちを立ち上がらせる (After two days he will revive us; on the third day he will raise us up, that we may live before him)」(ホセア6:1) と告白することができます。 “マタイ9章1〜13節「わたしが喜びとするのは真実の愛」” の続きを読む

Ⅱ歴代誌20〜23章「暗黒の中に残されるともしび」

2020年3月29日

私たちの周りには、ときに、みんなから愛される人であるのに、人々を悲惨な世界に巻き込む人がいるのではないでしょうか。ユダの王ヨシャファテはそのような人でした。彼は預言者エリヤからもエリシャからも高く評価されていると同時に、北王国イスラエルの悪王トリオのアハブ、ヨラム、アハズヤから頼りにされていました。 “Ⅱ歴代誌20〜23章「暗黒の中に残されるともしび」” の続きを読む

マタイ8章18〜34節「イエスのご支配の中で愛を学ぶ」

2020年3月22日

世界的なウィルスの蔓延を見ても、身近な人々が感染しない限り大きなショックを受けることがないかもしれません。ただ今後の景気の先行指標とも言える株価の大暴落は、今の危機が、一人ひとりの生活に直結していることを示しています。株に無縁な階層こそが、誰よりも苦しみます。

世界は恐ろしいほどに不安定なのです。しかし、それは創造主のご支配が全世界を隅々に及ぶことを覚える契機でもあります。 “マタイ8章18〜34節「イエスのご支配の中で愛を学ぶ」” の続きを読む

Ⅱ歴代誌16章~19章「主(ヤハウェ)を恐れる交わりの回復力」

2020年3月15日

私たちが憧れる指導者の姿は、自分の信念を生涯貫くことができる人かもしれませんが、しばしば、それが人の話を聞くことができない頑固さになって、不幸な老年を迎える場合もあります。その反対に、いつでも身近な人との人間関係を大切にし、ときにはとんでもない悪人に振り回されながら、同時に、信頼できる人も周りにいるおかげで、倒れそうで倒れない柔軟な指導者を見ることができます。 “Ⅱ歴代誌16章~19章「主(ヤハウェ)を恐れる交わりの回復力」” の続きを読む

マタイ8章1〜17節「イエスの癒しの権威は、十字架につながる」

2020年3月8日

今年の受難節は2月26日の灰の水曜日から始まっています。2月26日と言えば、84年前1936年の二・二六事件を思い出します。そこから日本は後戻りのできない絶望的な戦争モードに入って行きました。

今年の2月26日は新型コロナウィルスに対する政府の声明が発表され、二週間にわたっての大規模イベントの自粛要請がなされ、そこから急速に全国の雰囲気が変わって行きました。もちろん、私たちは自分たちがウイルスを引き受けて、知らない間に、身体の弱い人にうつしてしまうようなことがあってはなりませんから、その対策に万全を期する必要があります。しかし、活動自粛ばかりが叫ばれる中で、今、私たちができることは何なのかを忘れてはなりません。 “マタイ8章1〜17節「イエスの癒しの権威は、十字架につながる」” の続きを読む