クリスマスの祝福を——きよしこの夜のオリジナルバージョン

キリスト教国ではまだクリスマスに入ったばかりの季節です。ドイツにいたとき、クリスマスツリーが24日のイヴの日に初めて飾られたことに驚きました。1月6日は三人の東方の博士たちが幼子イエスを礼拝しにきたことを記念する公現日(エピファニー)で、それまでがクリスマス期間になります。 “クリスマスの祝福を——きよしこの夜のオリジナルバージョン” の続きを読む

「きよしこの夜」の原詩とその由来

「きよしこの夜」は世界中で最も有名なクリスマスソングです。以前から、この曲は、1818年のクリスマス・イヴに、ザルツブルグ近郊の小さな村のカトリック教会で、そこの司祭補助のヨゼフ・モールがギターで伴奏をしつつテナーで歌い、作曲者のフランツ・グルーバーがバスで歌ったのが始まりであると知られていました。それは、その教会にあった小さなポジティブオルガンが故障して音が出なかったからのようです。 “「きよしこの夜」の原詩とその由来” の続きを読む

辻岡先生を偲んで、小さないのちを守る会の働き

2022年12月20日(火) 小さないのちを守る会の主催で、故辻岡健象先生の葬儀がJECA中野島教会で行われました。涙と笑いに満ちた、とってもユニークな葬儀でした。いつも微笑みを大切にしていた、まさに辻岡先生らしい葬儀になったかと思います。 “辻岡先生を偲んで、小さないのちを守る会の働き” の続きを読む

映画「ラーゲリーより愛を込めて」——フランクル「夜と霧」〜エレミヤ29章10、11節

先日、今、絶賛上映中の映画「」を見てきました。敢えて今、これを書くのは、「70年前の暗い話など、今更、見たいと思わない……」という方々への励ましのためでもあります。ネタバレにならないように、注意して書かせていただきます。 “映画「ラーゲリーより愛を込めて」——フランクル「夜と霧」〜エレミヤ29章10、11節” の続きを読む

イザヤ書の救いのストーリー

最近、「ストーリーが世界を滅ぼす」(ジョナサン・ゴットシャル作)という本を読んでいます。今週はドイツで、クーデターを起こそうとした右翼団体が摘発されたというニュースが報じられました。陰謀論を始めとするストーリーが人々を過激な行動に駆り立てることが問題とされています。 “イザヤ書の救いのストーリー” の続きを読む

日本にとってのワールドカップの終わり〜申命記32章39節

サッカーのクロアチア戦は、本当にすばらしい戦いだったと思いますが、最後のPK戦で敗れたというのは、なんとも寂しいですね。多くの人は、「PK戦になったら運のようなものだ……」と言います。だからこそ、日本チームは必死に、延長戦を含めた120分の試合の中で勝敗をつけようと必死に頑張ったのだと思います。 “日本にとってのワールドカップの終わり〜申命記32章39節” の続きを読む

多様性と同質性〜イザヤ45章22–24節

日本は今、デジタル化を中心に世界の技術革新の急速な流れから取り残されそうな感じになっていますが、その原因として日本の同質性がネックになっている可能性を最近、考えさせられました。多様性が尊重されて初めて、新しい発見や技術革新が、小さなグループで認められ、互いに競合する中で、良いものが多くの人に認められるようになります。日本のような同質性が尊重される世界では、違った発想を持つ人の居場所がなくなってしまうことが、技術革新にはマイナスに働くような気がします。 “多様性と同質性〜イザヤ45章22–24節” の続きを読む