2008年9月24日
先週はエレミヤ書から、現実から遊離した理想や根拠のない楽観主義の危険を話しました。ただ、それが人生を悲観的に見ることにつながっては本末転倒です。今から百年ほど前のボーア戦争のとき、南アフリカのひとりの兵士が、「落胆させる罪」という罪名で起訴されたことがあるそうです。彼はある小さな町がイギリスの攻撃を受けていたとき、町を守る兵士たちの間に、あらゆる否定的な情報や不平不満を吹聴しました。彼はイギリス軍の強さばかりを一面的に語り、町が陥落するしかない理由をまくしたてて歩き、そのことばは、銃よりも強い武器となり、町を防衛する兵士たちの戦意を挫いてしまいました。否定的な言葉と落胆は、人を滅ぼす武器になります。しかし、肯定的な言葉と希望は、人を生かす武器になります(Durano Japan リビングライフ 9月号 p101、ただし事実関係の詳細は不明)。聖書の箴言には、真理を簡潔に言い表す言葉に満ちています。ただ、一見、脈絡のないと思われる表現が並び、互いに相矛盾すると思われる言葉もありますので、聖書全体から理解する必要があります。 “箴言10章〜11章「主の祝福の中を大胆に生きる」” の続きを読む