ヨーロッパにはキリストの弟子を自分たちの地方の守護聖人として崇める伝統があります。たとえばペテロの兄弟アンデレはスコットランドの守護聖人とされ、それは青地に斜め白十字の国旗にも表されています。それは、彼の殉教後に、彼の骨を乗せた船がスコットランドに流れ着いたと言われているからです。 “マタイ26章69〜75節「この岩の上にわたしの教会を建てます」” の続きを読む
マタイ26章57〜68節「イエスの王としての現れ」
世界中のほとんどの人は、イエスが無実の罪で十字架刑にされた悲劇の主人公であるかのように見ています。事実、十字架は神の愛を表すシンボルと見られ、未信者でさえ装飾品として首にかけているほどです。しかし、私たちは、キリストの支配がすでに今始まっていることを、たとえばメサイアのハレルヤコーラスで、「He shall reign for ever and ever, King of Kings, Lord of Lords(キリストは統べ治めておられる、王たちの王、主たちの主として)」と賛美します。 “マタイ26章57〜68節「イエスの王としての現れ」” の続きを読む
マタイ26章47〜56節「剣を取る者はみな剣で滅びます」
フィリピンの監獄の中からの遠隔操作で、日本の若者たちが闇バイトに誘われ、脅され、強盗を働かされたことが明らかにされました。一見、強がっている若者たちが、簡単にそのような脅しに屈してしまうのは何とも不思議です。ただ、それはイエスの弟子のペテロも似たようなものでした。 “マタイ26章47〜56節「剣を取る者はみな剣で滅びます」” の続きを読む
マタイ26章30〜46節「悲しみもだえ始めたイエスと眠り続けた弟子たち」
私たちは知らないうちに異教的な考え方の影響を受けています。それはしっかりした信仰者は「心が動じなくなるはず」という誤解です。それは西洋ではローマ帝国で広く受け入れたストア主義、あるいは禁欲主義の精神であり、日本では禅仏教や武士道の考え方です。 “マタイ26章30〜46節「悲しみもだえ始めたイエスと眠り続けた弟子たち」” の続きを読む
マタイ26:14〜30「最後の晩餐から神の国の祝宴を待つ」
私たちの教会のビジョンは「新しい創造をここで喜び シャロームを待ち望む」となっています。「新しい創造」とは、キリストの十字架と復活によって始まった今ここにある「神の国」です。それが完成する時がヘブル語ではシャロームと言われます。 “マタイ26:14〜30「最後の晩餐から神の国の祝宴を待つ」” の続きを読む
マタイ26章1〜13節「この人のしたことが世界中で覚えられる」
多くの人々は、自分の問題の解決を求めて、イエスのもとに来ます。それに対しイエスは、「だれでもわたしについて来たいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい」と言われました (16:24)。 “マタイ26章1〜13節「この人のしたことが世界中で覚えられる」 ” の続きを読む
マタイ25章31〜46節「人の子はご自分の羊を守ってくださる」
欧米のキリスト教の中で「最後の審判」ばかりに焦点が当てられる福音が語られてきたことがあります。しかし、それは聖書全体のストーリーではありません。「神の民の創造」こそがアブラハム以降の救いの物語の核心にあります。それは、旧約の預言書の全体像から見るなら疑いのない事実です。そのような視点から、今回の箇所を読む時に、私たちが抱く素朴な疑問に明るい希望の光が見えてきます。 “マタイ25章31〜46節「人の子はご自分の羊を守ってくださる」” の続きを読む
マタイ25章14〜30節「よくやった。良い忠実なしもべだ」
Talent(タレント)ということばは、研究社英和大辞典(1960年版)で「発達させて世のために役立てるように神から人に委ねられたと考えられる素質、才能、〔聖書〕マタイ25章14–30節のたとえ話しから」と記されていました。 “マタイ25章14〜30節「よくやった。良い忠実なしもべだ」” の続きを読む
マタイ25章1〜13節「さあ、花婿だ。迎えに出なさい」
「キリストの再臨」は聖書の根幹にある大切な教えで、それこそ歴史のゴールですが、イエスはそれを当時のエルサレム神殿が跡形もなく崩れ去るときと重ねて話されました。 “マタイ25章1〜13節「さあ、花婿だ。迎えに出なさい」” の続きを読む
マタイ24章42〜51節「忠実で賢いしもべ」と「悪いしもべ」
今日の詩篇交読文は、「彼らはわたしの安息に入ることはない」(95:11) という神のさばきで終わっていますが、これはヘブル人への手紙で繰り返し引用される詩篇です。ただそこでは同時に、「今日 もし御声を聞くなら あなたがたの心を頑(かたく)なにしてはならない」ということばも繰り返されています。 “マタイ24章42〜51節「忠実で賢いしもべ」と「悪いしもべ」 ” の続きを読む