「訓練」ということばを、どのように受け止めるでしょう。牧会者としての歩みを始めた頃、上司の牧師は、盛んに「訓練」と言いつつ、様々な仕事を与えてくださいました。何か「これは君の成長のため役立つから……」と恩着せがましく言われているような気がして嫌でしたが、今はその一つひとつの意味が分かります。 “ヘブル12章1〜11節「義という平安の実を結ぶために」” の続きを読む
詩篇147篇「エデンの東の町(東京)から新しいエルサレムへ」
世界で最初の都市を建てたのは、弟殺しのカインでした。彼は「さすらい人」となると神の宣告を受け、同時に、「主 (ヤハウェ) は、彼を見つけた人が、だれも彼を殺すことのないように、カインに一つのしるしをつけられ」、守ろとされました (創世記4:14、15)。しかし、彼は「エデンの東」に「町を建て」、定住します。それは神の宣告と神の守りを拒絶したことを意味します。 “詩篇147篇「エデンの東の町(東京)から新しいエルサレムへ」” の続きを読む
ヘブル11章23〜40節「もっとすぐれたものを待ち望んで生きる」
信仰者の不思議は、どんな苦難の中にも、そこに神の恵みの種を見出すことができるということにあります。第二次大戦のとき米国に住むすべての日系人は、決められた収容所に閉じ込められました。それによって、彼らはそれまで米国で築き上げてきた富や立場を一挙に失いました。 “ヘブル11章23〜40節「もっとすぐれたものを待ち望んで生きる」” の続きを読む
ガラテヤ5章1〜4節、13〜15節「あこがれをもって生きよう」(下村明矢東京都心ミニストリー宣教師)
ヘブル11章7〜22節「神の都を待ち望む信仰」
この世界の歴史は「園 (garden)」から始まって「都 (city)」で終わると言われます。都市の建設には人間の知恵と力と富が費やされ、そこには貧富の格差が生まれ、うらぶれた場も生まれますが、神はそのような人間の営みを軽蔑することなく、私たちに聖霊を与え、内側から造り変えてくださいます。 “ヘブル11章7〜22節「神の都を待ち望む信仰」” の続きを読む
詩篇145篇「神のご支配を感謝しつつ生きる」
「主 (ヤハウェ) は王である」、「主 (ヤハウェ) は王座に着いておられる」という賛美のことばが詩篇には多数登場します。
この世界には多くの自然災害などがありますが、たとえば火山活動で生まれた日本列島にこれほど多くの人々が安心して暮らしていられるのは、主がこの地を守られているからです。この宇宙にこの不思議な地球が存在し、様々な生命体が存在していること自体が、宇宙の中での奇跡と言えましょう。 “詩篇145篇「神のご支配を感謝しつつ生きる」” の続きを読む
ヘブル10章32〜11章6節「恐れ退かずに、信じていのちを保つ」
もしある人が、「信仰をもって、傘を持たずに出かけよう!」と言って、雨でずぶぬれになったとしたら、そんな風に「信仰」ということばを使うのは愚かだと誰もがわかります。ところが意外にも、「信仰」という名のもとに根拠のない楽観主義が正当化されることがあります。 “ヘブル10章32〜11章6節「恐れ退かずに、信じていのちを保つ」” の続きを読む
詩篇143篇「主 (ヤハウェ) よ 私を生かしてください!」
この詩篇は伝統的に七つの悔い改めの詩篇 (6,32,38,51,102,130,143篇) の最後と呼ばれ、作者もダビデであると見られています。しかし、この詩のどこにもダビデの罪の悔い改めの姿が描かれていません。ひょっとすると、多くの信仰者は詩篇を読むときに、すでに一つの枠を持ってしまっているからこそ、これを悔い改めの詩篇と分類したのかもしれません。 “詩篇143篇「主 (ヤハウェ) よ 私を生かしてください!」” の続きを読む
ヘブル10章19〜31節「恐れから生まれる希望」
イエスはご自身の弟子たちに「永遠のいのちを与えます。彼らは永遠に決して滅びることがなく、また、だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません」(ヨハネ10:28) と約束してくださいました。ですから、私たちに与えられた「永遠のいのち」は、決して失われることがないはずです。しかも、「失われる可能性のあるいのち」を「永遠のいのち」と呼ぶことはできません。
詩篇55篇「あなたの重荷を主 (ヤハウェ) にゆだねよ」
花粉症に苦しむ方が、「昨夜、私は鼻が詰まって眠られなかった……」と言ったことに、ある尊敬されるカトリックのシスターは、「あら、お薬をちゃんとお飲みになったの?」と応答してしまい、後で自分の配慮のなさを深く反省したとのことです。
私はそれを伺い、その気づき方に感心しました。人は、誰でも、自分の気持ち、自分の辛さをわかって欲しいと願います。そのときに、苦しみの原因を分析されたのではかえって気が滅入るかもしれません。私たちも、しばしば、そのような反応をすることを反省すべきでしょう。 “詩篇55篇「あなたの重荷を主 (ヤハウェ) にゆだねよ」” の続きを読む