マタイ13章1-23節「百倍の実を結ぶみことば」

2020年10月11日

誰かの講演を聞いたとき、「先生のお話はとってもわかりやすく、実生活に役立つものでした」というのは、最高の賛辞になります。しかし、聖書のお話しでそれを望むことは、ときに、邪道に陥る場合があります。なぜなら、イエスはときに、敢えて、簡単に理解されることがないことばを話されたからです。 “マタイ13章1-23節「百倍の実を結ぶみことば」” の続きを読む

創世記22章20節~27章10節「祝福の継承―イサクとリベカ」

2020年10月4日

「機能不全家族」ということばがありますが、アブラハムからヤコブに至る家庭こそ、機能不全家族のようにも思えます。それは、家族関係で深い傷を負って成長している多くの人にとっての慰めとなります。なぜなら、神の恵みはそのような問題を抱えた家庭に豊かに現されているからです。それにしても、主がアブラハムに既に与え、また将来的な成就を約束した子孫の繁栄と土地の所有という主の祝福の継承は、彼やその子イサク、彼の妻のリベカによる信仰の応答がなければ実現しませんでした。祝福の継承のためには、私たちの応答が不可欠とも言えましょう。ただし、これらの家庭に起きたことは私たちにも起きることです。それは時空を超えた反面教師であるとともに、私たちにとっての慰めと励ましにもなっています。 “創世記22章20節~27章10節「祝福の継承―イサクとリベカ」” の続きを読む

マタイ12章33~50節「この悪い時代から救われる」

2020年9月27日

この世界で評価されるのは、世間の評価に振り回されない強い信念を持ちながら、公明正大な人格者です。それに対し、何かあるたびに感情が激しく揺れ動き、人前で涙を隠すこともなく、必死に神にすがりながら生きる人は、軟弱に見えるかもしれません。 “マタイ12章33~50節「この悪い時代から救われる」” の続きを読む

創世記18章~22章「神の友と呼ばれるまでのプロセス」

2020年9月20日

神がソドムとゴモラを硫黄と火で滅ぼされたこと、また、アブラハムにその子イサクを全焼のささげ物として献げるように命じたという記事は、多くの人にとっての信仰の躓きの石となっています。それは安易に納得してはならないことかも知れません。

しかし、その疑問をすなおに認めながら、しかも、聖書を通して神と率直に対話するときに、私たちにとって何よりも大切なことが見えて来るのではないでしょうか。 “創世記18章~22章「神の友と呼ばれるまでのプロセス」” の続きを読む

マタイ12章15-32節「神の御霊によって、もう神の国は来ている」

2020年9月13日

イエスの時代の多くの人々が期待していた救いとは、「国々よ、御民のために喜び歌え。主がご自分のしもべの血に報復し、ご自分の敵に復讐を遂げて、ご自分の民とその地のために宥めを行われる」(申命記32:43) というようなものでした。それはしばしば、神がローマ帝国に復讐し、ダビデ王国を再建するというように理解されました。 “マタイ12章15-32節「神の御霊によって、もう神の国は来ている」” の続きを読む

創世記11章27節~17章「信仰の父アブラハムを召し、育てた神」

2020年9月6日

しばしば日本では、一神教信仰が争いの原因になっているかのように紹介されることがありますが、ユダヤ教もイスラム教も私たちの信仰も、すべて一人のアブラハムから始まっています。 “創世記11章27節~17章「信仰の父アブラハムを召し、育てた神」” の続きを読む

創世記6:9〜11:26「ノアは神とともに歩んだ」

2020年8月23日

私たちは大洪水で地のすべての生き物を「消し去った」神の残酷さに恐れを抱き、不信感までも覚えるかもしれません。しかしこの物語は、ノアの子孫の視点から読むようにと記されています。日本人も韓国人もどの民族も、ノアの子孫であることに変わりはありません。そこで求められているのは、「主が命じられたとおりに」という従順と、すべての時間を支配する神の救いを待つ忍耐です。 “創世記6:9〜11:26「ノアは神とともに歩んだ」” の続きを読む

マタイ12章1〜14節「安息日……真のよろこびの回復」

2020年8月16日

「どうしても心が満たされない人たち」という題の本の中に、「苦悩の75%は自分で作り出したもので、それは避け難い25%の苦悩を取り除こうとすることから派生する」とありました。 “マタイ12章1〜14節「安息日……真のよろこびの回復」” の続きを読む

創世記4章25〜5章3節「創造主の哀しみを知る」

2020年8月9日

劣等感ということばを普及させた は、「われわれ人間すべての文化は、劣等感情に基いている……すべての目標の中に……神のようになるという努力を見いだすことができる」と言いました。事実、人はみな小さい時から「より賢く、より強く、より美しく、より早く生きる」ことができるように訓練されています。 “創世記4章25〜5章3節「創造主の哀しみを知る」” の続きを読む