ハロウィンは宗教改革記念日、詩篇46篇から生まれた宗教改革の進軍歌

プロテスタント教会にとって、10月31日はハロウィンの日ではなく、宗教改革記念日です。マルティン・ルターは五百年前のこの日に、ウィッテンベルグの城教会の門に、免罪符に抗議する95箇条の提題を張り出したと言われます。ハロウインの起源は、「諸聖人の日」の前の晩、Hallow Eve に由来するとも言われますが、ルターは敢えて、異教的な習慣が入り込んだこの日を選んで抗議したとも言えます。 “ハロウィンは宗教改革記念日、詩篇46篇から生まれた宗教改革の進軍歌” の続きを読む

日本の課題——リスクを共有し引き受ける〜Ⅱサムエル15章

この半年間、国際金融市場でドル高が驚くべきスピードで進んでいます。私たちは「円安」と表現しますが、これは明らかにドルの価値が他国通貨に対して一方的に上がる、ドル高を指しています。ただ、円の価格は他通貨に対しても特別に安くなっていますから、「円安」というこもできます。半年前には1ドル120円程度だった相場が、今は1ドル150円近くまでなっています。他国は米国に追随するように金利を上げていますが、日本はその中で、頑なに低金利政策を守り続けています。その際に理由として言われるのが、日本経済の腰の弱さです。米国は賃金上昇を含む景気のよさに対して金利引き上げで対応できますが、日本の場合は、物価が上がっても賃金を引き上げるほどにならないほどに企業の成長能力が低いままだということのようです。 “日本の課題——リスクを共有し引き受ける〜Ⅱサムエル15章” の続きを読む

「神のかたち」としての生き方〜Ⅰコリント9:24–27節

ほんの一瞬、95歳の母と会うために旭川空港を二日で往復しました。施設に住でいるために、このコロナ下で面会制限があります。それでも一日に20分間ずつ、二回会えるだけでもと思って、以前から予定していたのですが、今回は、前日に日曜日の朝に痙攣を起こして病院に運ばれました。軽い脳梗塞の症状だったようですが、検査の結果、異常がなくすぐに退院になりました。 “「神のかたち」としての生き方〜Ⅰコリント9:24–27節” の続きを読む

天の目標を目指して〜ピリピ3:12–14

当たり前のことながら、いろいろ思い通りにならないことが多いですね。昨日も書きましたが、この百年余りの中で平均寿命が約二倍になるという驚くべき変化が生まれています。しかし、多くの人はその変化に合わせた生き方ができていないのかもしれません。 “天の目標を目指して〜ピリピ3:12–14” の続きを読む

夜明け前が一番暗い〜ローマ人への手紙13章11、12節

ロシアがウクライナの支配地で、住民投票を行い、その地をロシアに編入しようとしています。今後はウクライナがその支配地を奪還しようとすると、ロシアに対する直接の攻撃とみなすという、何とも恐ろしい形が進もうとしています。 “夜明け前が一番暗い〜ローマ人への手紙13章11、12節” の続きを読む

エリザベス女王の葬儀〜ヨハネ14章1–9節

エリザベス女王の葬儀をご覧になられた方も多いかと思いますが、どのように感じられたでしょう。最初から最後まで、聖書朗読と美しい聖歌隊の賛美と、会衆賛美が続きましたね。日本的な葬儀の感覚からすると、身近な人の証しや思い出のことばが入って、最後は皆で献花をする⋯⋯という感じをイメージしますが⋯⋯ “エリザベス女王の葬儀〜ヨハネ14章1–9節” の続きを読む