映画「ラーゲリーより愛を込めて」——フランクル「夜と霧」〜エレミヤ29章10、11節

先日、今、絶賛上映中の映画「」を見てきました。敢えて今、これを書くのは、「70年前の暗い話など、今更、見たいと思わない……」という方々への励ましのためでもあります。ネタバレにならないように、注意して書かせていただきます。 “映画「ラーゲリーより愛を込めて」——フランクル「夜と霧」〜エレミヤ29章10、11節” の続きを読む

イザヤ書の救いのストーリー

最近、「ストーリーが世界を滅ぼす」(ジョナサン・ゴットシャル作)という本を読んでいます。今週はドイツで、クーデターを起こそうとした右翼団体が摘発されたというニュースが報じられました。陰謀論を始めとするストーリーが人々を過激な行動に駆り立てることが問題とされています。 “イザヤ書の救いのストーリー” の続きを読む

日本にとってのワールドカップの終わり〜申命記32章39節

サッカーのクロアチア戦は、本当にすばらしい戦いだったと思いますが、最後のPK戦で敗れたというのは、なんとも寂しいですね。多くの人は、「PK戦になったら運のようなものだ……」と言います。だからこそ、日本チームは必死に、延長戦を含めた120分の試合の中で勝敗をつけようと必死に頑張ったのだと思います。 “日本にとってのワールドカップの終わり〜申命記32章39節” の続きを読む

多様性と同質性〜イザヤ45章22–24節

日本は今、デジタル化を中心に世界の技術革新の急速な流れから取り残されそうな感じになっていますが、その原因として日本の同質性がネックになっている可能性を最近、考えさせられました。多様性が尊重されて初めて、新しい発見や技術革新が、小さなグループで認められ、互いに競合する中で、良いものが多くの人に認められるようになります。日本のような同質性が尊重される世界では、違った発想を持つ人の居場所がなくなってしまうことが、技術革新にはマイナスに働くような気がします。 “多様性と同質性〜イザヤ45章22–24節” の続きを読む

人にはそれぞれ負うべき課題がある〜ガラテヤ6:5

秋晴れの美しい日ですが、いかがお過ごしでしょう。僕は、次から次と、締め切りの仕事や会議があって、休みを取りにくい状況が続いています。それでも、教会の周りを散歩して、美しい青空と心地の良い日差しを味わうことができました。今は、懐かしのディボーション誌「みことばの光」の原稿「ヨシュア記」を書いています。分量が多いので、少しずつ進める必要があります。来年からも、大きな定期刊行物に毎月の記事を書く依頼が来ています。 “人にはそれぞれ負うべき課題がある〜ガラテヤ6:5” の続きを読む

ハロウィンは宗教改革記念日、詩篇46篇から生まれた宗教改革の進軍歌

プロテスタント教会にとって、10月31日はハロウィンの日ではなく、宗教改革記念日です。マルティン・ルターは五百年前のこの日に、ウィッテンベルグの城教会の門に、免罪符に抗議する95箇条の提題を張り出したと言われます。ハロウインの起源は、「諸聖人の日」の前の晩、Hallow Eve に由来するとも言われますが、ルターは敢えて、異教的な習慣が入り込んだこの日を選んで抗議したとも言えます。 “ハロウィンは宗教改革記念日、詩篇46篇から生まれた宗教改革の進軍歌” の続きを読む