「ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか」(長谷川修一著、2023年NHK出版、1000円)という本が多くの人々に読まれているようです。その答えがエレミヤ書29章10、11節に記された、主の「バビロンに七十年が満ちるころ、わたしは……あなたがたにいつくしみの約束を果たして……この場所に帰らせる……それはあなたがたに将来と希望を与えるためのものだ」ということばにあります。 “エレミヤ51、52章「遠くから……エルサレムを心に思い浮かべよ」” の続きを読む
エレミヤ49、50章「失敗の本質に見られる主のさばき」
日本の組織の硬直性を描いた名著に「失敗の本質―日本軍の組織的研究」があります。そこで「成長期には異常な力を発揮するが、持久戦にはほとんど敗者復活ができない。成長期には、組織的欠陥はすべてカバーされるが、衰退期にはそれが一挙に噴出してくる」という結論が記されています。 “エレミヤ49、50章「失敗の本質に見られる主のさばき」” の続きを読む
エレミヤ45〜48章「万軍の主 (ヤハウェ) の前での謙遜と誠実」
歴史は神の物語である (History is His story) という見方があります。しかし、それはときに社会的弱者に一方的な忍耐を強いることばにもなります。 “エレミヤ45〜48章「万軍の主 (ヤハウェ) の前での謙遜と誠実」” の続きを読む
エレミヤ42〜44章「神のみこころは何か」
現代の多くの信仰者も、「私にとっての神のみこころは何でしょう……」と真剣に尋ねることがあるでしょう。しかしそれが示されたときに、それに従う用意ができているでしょうか。 “エレミヤ42〜44章「神のみこころは何か」” の続きを読む
エレミヤ38~41章「内部から崩壊したイスラエル王国」
ダビデ王国の地上的な滅亡の過程 年表
「国家とは、他国からの核攻撃や侵略では決して滅びない。むしろ国は、内側から滅びる」と言われます。ローマ帝国や中国の帝国が内側の腐敗によって滅亡したとしばしば描かれますが、人間の目には驚くほど小さな国ですら、滅ぶときは「内側から滅びている」ことが今回の箇所で明らかになります。それは、すべての共同体、組織に適用できる原則です。 “エレミヤ38~41章「内部から崩壊したイスラエル王国」” の続きを読む
エレミヤ34〜37章「主 (ヤハウェ) のことばを軽蔑する者へのさばき」
ダビデ王国の地上的な滅亡の過程 年表
ドラマでは善人と悪人の対比が強調されがちですが、どちらとも言えない人が多数ではないでしょうか。今回の箇所には「忠実な人」、「極悪人」、「気の弱い善人そうな悪人」の三種類が出てきます。第三の人の心には「アンビバレント」(両面価値感情)な思いが見られます。それは子どもが親に抱く感情とも言われます。 “エレミヤ34〜37章「主 (ヤハウェ) のことばを軽蔑する者へのさばき」” の続きを読む
エレミヤ32、33章「わたしは幸せにする 真実をもって」
私は昔、証券会社にいたとき、経済見通しが週ごとのように変わることに対し、何とも言えない空しさを感じていました。そのような中で、決して変わることのない聖書のことばに、心がますます惹かれるようになりました。 “エレミヤ32、33章「わたしは幸せにする 真実をもって」” の続きを読む
エレミヤ30、31章「神の痛みから生まれた新しい契約」
キリスト教会のシンボルは「十字架」ですが、これは理性では理解しがたいものかもしれません。 “エレミヤ30、31章「神の痛みから生まれた新しい契約」” の続きを読む
エレミヤ26〜29章「わざわいではなく、平安(シャローム)を与える計画」
私たちはときに、主に真剣に祈りながら決めたことで、深く後悔することがあるかもしれません。しかし、あなたが主との交わりの中で選択したことは、主のご支配の中にあります。それが一見、自分に「わざわい」をもたらす計画のように見えても、それはあなたに「平安(シャローム)」を与える計画」となっています。 “エレミヤ26〜29章「わざわいではなく、平安(シャローム)を与える計画」” の続きを読む
イスラエル首相の国連演説〜エレミヤ9:23、24
中東の戦火拡大がますます心配される昨今です。
つい一週間前のイスラエルのネタニエフ首相の国連演説を見ました。友人の紹介ですが、日本語訳までつけていただいています。