マタイによる福音書1章「ダビデの子としての救い主の誕生」

2021年12月26日

新約聖書の最初が一見、無味乾燥にも思えるイスラエルの系図から始まっています。しかしそれは主 (ヤハウェ) がイスラエル王国のダビデ王に、「あなたの家とあなたの王国は。あなたの前にとこしえまでも確かなものとなり、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ」(Ⅱサムエル7:16) と約束されたことの成就を意味します。 “マタイによる福音書1章「ダビデの子としての救い主の誕生」” の続きを読む

ヨハネ1章14節「この方を受け入れた人々に与えられた特権」

2021年12月24日 クリスマス・イブ音楽礼拝

ナチスドイツの虐殺収容所アウシュビッツを生き残ったユダヤ教のラビに、ある人が、「あなたはあれほどの残虐を見過ごしておられる神を、まだ信じられるのですか?」と聞いたそうです。するとそのラビは、悲しそうな顔をしながら、静かに一言、「あれほどの悲惨がこの世界にあるのに、あなたは神を信じずに、どうして生きていられるのですか?」と反対に問われたとのことです。 “ヨハネ1章14節「この方を受け入れた人々に与えられた特権」” の続きを読む

イザヤ7章1節~9章7節「御顔を隠しておられる方への信頼」

2021年12月19日

ときに「何も変わりはしない……こんな人生に何の意味があるのか……」と、失望する信仰者がいるかもしれません。しかし、ユージン・ピーターソンはベストセラーとなった信仰の旅路に関する詩篇解説書のタイトルを「A Long Obedience in the Same Direction」としました。 “イザヤ7章1節~9章7節「御顔を隠しておられる方への信頼」” の続きを読む

マタイ21章1〜11節「救い主のエルサレム入城」

2021年12月12日

今から百年余り前にフランスの画家ポール・ゴーギャンは、「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か、 われわれはどこへ行くのか」という長いタイトルの大きな絵を描きます。 “マタイ21章1〜11節「救い主のエルサレム入城」” の続きを読む

イザヤ52章1~12節「あなたの神が王となる」

2021年12月5日

世の多くの人々は、家内安全、商売繁盛や災いを退ける厄払いを願って神社に参拝します。そのような中で、「イエスを救い主と信じることによって、今ここで、何が変わるのですか?」と聞かれたら、どのように答えるでしょう。 “イザヤ52章1~12節「あなたの神が王となる」” の続きを読む

エズラ記9、10章「この世と調子を合わせてはいけません」

2021年11月28日

2001年3月当時のアフガニスタンを支配していたタリバンは、バーミヤンの巨大な仏像をロケット砲で破壊し、全世界の人々を敵に回し、その後まもなく政権が崩壊しましたが、20年たって復権しました。ただし、支配地の偶像を破壊するように命じた最古の文書こそ聖書なのです。それは特に申命記7章に明確に命じられています (5節)。 “エズラ記9、10章「この世と調子を合わせてはいけません」” の続きを読む

エズラ7、8章「私たちの神の御手が私たちの上にあって……」

2021年11月7日

今回の箇所には6回にわたって、「 (ヤハウェ) の御手」または「神の恵みの御手」の守りが様々な形で表現されています (7:6、9、28、8:18、22、31)。しかも、そこでは「 (ヤハウェ) の御手」がエズラの上にあったからこそ、ペルシアの王がエズラの働きを全面的に応援し、保護したというように記されています。神の御手による守りと、異教徒の王の保護は、まったく矛盾せずに描かれます。 “エズラ7、8章「私たちの神の御手が私たちの上にあって……」” の続きを読む

マタイ20章17〜28節「皆のしもべ(奴隷)になりなさい?」

2021年10月31日

キリスト教は奴隷制を擁護してきたと批判されたことがあります。実際、イエスは弟子たちに向かって「皆のしもべ(奴隷:slave)になりなさい」なとど、とんでもないことを命じられました。 “マタイ20章17〜28節「皆のしもべ(奴隷)になりなさい?」” の続きを読む