今日の詩篇ディボーション〜詩篇145篇

日本の内閣府が平成30年度に「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」というのを発表しました。

米国、英国、ドイツ、フランス、スウェーデン、韓国、日本の七か国で13–29歳の若者の男女1,000人にアンケート調査をした結果が報告されています。

たとえば、日本では「自分自身に満足している」という項目に肯定的な答えが45%、「自分には長所がある」では62%で、いずれも七か国中最低であったとのことです。米国ではそれぞれの項目が87%、91%でした。韓国ではそれぞれに74%という数字が出ています。

つまり、日本の若者の自己肯定感は先進国の中で最低レベルということのようです。

また、「うまくゆくかどうかわからないことにも意欲的に取り組む」ことに対して、肯定的な答えは、日本がやはり最低の52%、最高はフランスの87%、それにドイツの80%、米国の78%が続き、韓国は72%であったとのことです。

さらに「将来に希望がある」との答えは、日本が61%でこれも最低、最高は米国の93%、次いでスウェーデンの89%、英国の88%が続き、韓国でも78%が将来に希望を感じているとのことでした。

日本の若者は、将来に夢を持てず、まだ道を開く意欲に欠けているという結果が明らかになったとも言えましょう。

これは日本人のメンタリティーが大きく作用しているのでしょうが、同時に、聖書的な価値観が大きく影響としているとも言えるかもしれません。

すべての人間は「神のかたち」として創造されています。それぞれがとんでもない欠点を持っているように見えますが、同時に、それを補ってあまりある長所が与えられています。自分を生かすとは、自分にすでに与えられている長所を生かすことでもあります。

また、すべての人に、明日のことは分かりはしませんが、創造主である神様を知り、その方に向かって祈ることができるときに、私たちは明日に向かって生きる勇気をいただくことができます。

私たちのクリスマス祝会においてCSの幼稚科の暗唱聖句を詩篇145篇17–19節の新改訳2017年版としました。

原文では以下のような語順になっています

主 (ヤハウェ) はご自分のすべての道において義(ただ)しく

そのすべてのみわざにおいて誠実 (faithful) であられます。

主 (ヤハウェ) は近くあられます 主を呼び求める者すべてに

真実 (エメット) をもって主を呼び求める者すべてに。

主を恐れる者の 願いをかなえ

彼らの叫びを聞いて 救ってくださいます。

まさに、これこそ創造主に対する信仰の核心とも言えます。「義(ただ)しい」とは、公正さ、忠実さ、信頼に値するという意味があり、それが並行で記される誠実さ、恵み深さという意味で補われます。

そして、「主 (ヤハウェ) は近くあられる」と宣言され、「主を呼び求める者すべてに」と記されます。これは、主が近くおられるということは、主を呼び求めてみないと実感できないという意味です。

「真実を呼び求める」ということをあまり自省的に考える必要はありません。私たちが祈りの最後に、「アーメン」と付け加えるのは、この真実という意味を表すものだからです。

最後に、私たちは様々な困難に出会いますが、主は私たちを最終的にすべての苦しみから救い出してくださいます。イエスの復活が私たちの復活の先駆けだからです。

上記の聖句から生まれた有名な子ども讃美歌があります。「祈ってごらんよ分かるから」です。以下でお聞きいただくことができます