私たちはみな癒され、変えられる〜詩篇103篇

ドイツでも英国型の変異種の感染爆発によって、すべての集会が禁止という厳しいロックダウン状態にあります。メルケルさんの支持率も最近は急落状態にあります。それは、何度も経済封鎖をやりながら、それが効果がでないどころか、再び激しい感染爆発の状態にあるからです。

メルケルさんはそれについて以下のように語っています。

過去何か月にもわたって多くの人に大きな経済的不安をもたらしましたが、「それが何か効果があったのか」という声があるのも理解できます。

ただ、確かに効果はありました。科学的に見ても非常に明確で、もし今も元々のコロナウイルスしかなかったとしたら、現在の患者数は非常に少なくなっていたでしょう。

しかし、パンデミックには波があることがわかってきました……。そして、ウイルスは変化する。コロナウイルスにも変化がありました。現在、オリジナルのウイルスは消滅しつつあります。より感染力の強い、より危険な突然変異がそれに取って代わりました。この第3の波は、新たなパンデミックでもあると言えるでしょう。

つまり、新たな変異種の蔓延によって「新たなパンデミック」が発生しているというのです。

そして、それが今、日本の大阪で起こっており、間もなく東京でも起こることは避けられません。

ただ、この変異型にも一年前と大きく異なり対応策があります。PCR検査で感染経路もたどることもできますし、この変異型にワクチンの効果があることも確認されています。

現在の状況は、コロナウィルスの変異の速度と、私たち人類の対応力の競争状態にあります。

それに対し、詩篇103篇2–5節は次のように歌っています

わがたましいよ、主 (ヤハウェ) をほめたたえよ。
すべての恵みのみわざを忘れてはならない。
主はあなたのすべての咎を赦し、
あなたのすべての病をいやし、
あなたのいのちを墓の穴から贖い、
あなたに慈愛 (ヘセッド) とあわれみの冠を授け、
あなたの渇きを良いもので満ち足らせる。
あなたの若さは鷲(わし)のように新たにされる。

「主は、あなたのすべての病をいやしてくださる」というのは何という心強い約束でしょう。

もちろん私たちの肉体はすべて、何らかの病名がついて朽ちて行きます。しかし、それで終わるのではなく、私たちは終わりの日に、栄光の復活にあずかることができます。そのときにすべての病が癒されたと確認することができます。

人によっては、そんな終わりの日に見えない希望にどんな意味があるのかと思いますが、この最終的な約束があるからこそ、歴史上、多くの信仰者は、感染リスクを背負いながら伝染病患者を教会に招き入れ、世話をし、それが現在の医療制度に結び付いているのです。そして今も、医療従事者は、目の前の危険を引き受けて、この感染症と戦っています。

終わりの日の希望は、実は、現在への最大の力を生み出すのです。

そのことがヘンデル作「メサイア」の第三部で次のみことばとともに歌われます。

そこでは、以下のことばが美しいトランペットの音と繰り返されます。

The trumpet shall sound…and we shall be changed
トランペットが鳴ると……私たちは変えられるのです

以下でお聞きいただくことができます

これとともに以下のコリント書のみことばが歌われます

聞きなさい。私はあなたがたに奥義を告げましょう。
私たちはみな眠るわけではありませんが、みな変えられます
終わりのラッパととともに、たちまち、一瞬のうちに変えられます。
ラッパが鳴ると、死者は朽ちないものによみがえり、
私たちは変えられるのです。
この朽ちるべきものが、朽ちないものを必ず着ることになり、
この死ぬべきものが、死なないものを必ず着ることになるからです
(Ⅰコリント15:51-53)

トランペットの音色とともに「私たちは変えられる」という歌を聞きながら、不思議な希望が湧きおこります。

ウィルスは変異を繰り返しますが、私たちもそれに対応するように変えられます。歴史を振り返ると、すべての感染爆発はいつか終息しています。

その間、確かに多くの犠牲者が出ていますが、科学の進歩とともにその死者数は過去とは比較できないほどに少ないレベルに留まっています。

日本においては自殺者数よりもはるかに低いレベルに留まっているほどです。

最終的な確かな希望が現在の難局への勇気と希望を生み出します。

正しく感染症を恐れながら、私たちの礼拝生活を守って行きましょう。