詩篇14篇〜愚か者は、「神はいない」と言う

 最初に、「愚か者は心の中で、『神はいない』と言っている。彼らは腐っており、忌まわしい事を行っている」と記されますが、「愚か者」とはヘブル語でナバルと記されます (Ⅰサムエル25:25参照)。
 後にダビデの妻となったアビガイルは、愚かさのため自滅した夫のナバルに関して「あのよこしまな者」と呼びました。家来もナバルを避けていました。
 彼は自分の羊の群れがダビデによって守られていたことを知ろうともせずに、ダビデの怒りを買いました。 “詩篇14篇〜愚か者は、「神はいない」と言う” の続きを読む

詩篇13篇〜いつまでですか?

 ダビデは、1、2節で「主 (ヤハウェ) 」の御名を呼びながらも、何と四回にもわたって、「いつまで、救ってくださらないのか」という趣旨で、「いつまで……私を永久にお忘れになるのですか」「いつまで御顔を……お隠しになる」「いつまで私は……思い計らなかればならない」「いつまで敵が……勝ちおごる」と大胆に訴えます。 “詩篇13篇〜いつまでですか?” の続きを読む

詩篇12篇〜日本経済のデフレ脱却

 本日1月17日は阪神淡路大震災から30年の悲しい記念日です。それも本当に心が痛むことです。ただ同時にそれから間もなくの3月20日にオウム真理教による地下鉄サリン事件が起きたことが、日本人の宗教心理に大きな影響を及ぼしました。
 それが起きた1995年まで、カウンセリングの看板を出していた当教会に多くの未信者の方が訪ねてくださいましたが、この事件以降、ぱったりと誰も来なくなりました。人々が「宗教は危ない」と過剰な危機意識を持つようになったためです。それは本当に驚くほどの明確な変化でした。 “詩篇12篇〜日本経済のデフレ脱却” の続きを読む

詩篇11篇〜2025年の始まり 韓国の政治

昨年末から、韓国が大変なことになっています。
 日本の報道だけを見ると、韓国の保守的なクリスチャンが北朝鮮の脅威を強く意識しながら、現在の保守政権を必死にどうにか守ろうとしているという話しは見えて来ません。韓国の方々の感情的な動きを冷めた目で見る前に、あの残虐な独裁国家と対峙している状況の厳しさを私たちはもっと理解し、祈るべきではないでしょうか。
 今回の事件の背後に、もともと野党が国会の多数派を取って、健全な政権運営ができなくなっていたということがあります。もちろん、多くの信仰者は、戒厳令の発布などには賛成しないと思いますが、そうせざるを得なくなったほどの政治の機能不全にこそ目を向けるべきかと思われます。
 そして大統領代行までが野党によって罷免される中で、今回の悲惨な航空機事故が起こっています。まさに政治的な指導力が失われている中で、次から次と問題が起きているのです。
 韓国のクリスチャンと心を合わせて政治の安定化のために祈るべきでしょう。 “詩篇11篇〜2025年の始まり 韓国の政治” の続きを読む