ローマ人への手紙5章12〜21節「いのちにあって支配する」

2024年5月19日

「死」はすべてのものを失うことのシンボルです。私たちは死において、家族や友人と引き離され、それまで築いたもののすべてを失います。実は、不安に駆り立てられている人は、心の底で「死」を恐れているとも言えましょう。 “ローマ人への手紙5章12〜21節「いのちにあって支配する」” の続きを読む

星野富弘さんのストーリーを5分にまとめた作品〜ローマ書5章

 先週、78歳で天に召された星野富弘さんが、詩画作家へと導かれるストーリーが5分にまとめられた動画を、昨日紹介していただきました。
 とっても感動的ですのでご覧いただければ幸いです。
絵:みなみななみ 音楽:STYLE Jun “星野富弘さんのストーリーを5分にまとめた作品〜ローマ書5章” の続きを読む

ローマ人への手紙5章1〜11節「神との平和を誇れる幸い」

2024年5月5日

23歳で大怪我をして死を望んでいた星野富弘さんが、多くの人に希望を与えて78歳で天に召されました。小学校の教科書にも載せられた、

いのちが 一番大切だと 思っていたころ 生きるのが苦しかった
いのちより大切のものが あると知った日
生きているのが 嬉しかった

という詩があります。 “ローマ人への手紙5章1〜11節「神との平和を誇れる幸い」” の続きを読む

「罪の奴隷」から「恥を知る人間に」〜ローマ6:20、21

 NHKの【こころの時代 宗教・人生】で4月21日(日)から始まる新シリーズ こころの時代 「ヴィクトール・フランクル」6回シリーズ をご紹介しました(4月19日の )。
 ただその関係でフランクルのインタビュー記事などをウィーンに住む友人から紹介していただきました。
 残念ながら、そこでフランクルが、人間を「良い人間」と「悪い人間」に分け、政治体制の問題や社会の問題を論じないことへの疑問が出されていました。 “「罪の奴隷」から「恥を知る人間に」〜ローマ6:20、21” の続きを読む

ローマ人への手紙4章13〜25節「創造主との対話に生きる幸い」

2024年4月14日

人はときに、立派な信仰を、「何の疑いもなく、信じ通す」ことと誤解します。そして、今日の箇所でも、アブラハムの「信仰は弱まりませんでした。不信仰になって神の約束を疑うようなことはなく」ということばを、そのように、アブラハムは目の前の不安な状況に動じることもなく、神への信頼の姿勢を貫いたと誤解されがちです。 “ローマ人への手紙4章13〜25節「創造主との対話に生きる幸い」” の続きを読む

信仰義認の原点(ローマ4:1–12)——自分の心に起きる疑問に正直に向き合うことの大切さ〜日本映画のアカデミー賞

 昨日は、「ゴジラ-1.0」と宮崎駿の「君たちはどう生きるか」のアニメ映画が、アカデミー賞を受賞できたという話題がニュースのトップとなっていました。 “信仰義認の原点(ローマ4:1–12)——自分の心に起きる疑問に正直に向き合うことの大切さ〜日本映画のアカデミー賞” の続きを読む

ローマ人への手紙4章1〜12節「不敬虔な者と義と認める方への信仰」

※ 機材不良によるノイズ発生でところどころ聞きにくくなっています

2024年3月10日

私たちプロテスタント教会の流れの中にある人は、「人は善い行いによってではなく、キリストへの信仰によって、神の前で義(正しい)と認められる」という教えを信仰の核心としています。その教えが「信仰義認」と呼ばれます。 “ローマ人への手紙4章1〜12節「不敬虔な者と義と認める方への信仰」” の続きを読む

ローマ人への手紙3章19〜31節「私たちに与えられた圧倒的な救いとは?」

2024年2月25日

神の「愛」と「義」が同じことを表わすことは、親子関係を考えるとよくわかります。たとえば、自分の子が不良仲間に入りながら、そこで我に返って、そこから抜け出たいと願っているとき、そこで求められる親の正義とは何でしょう。「悪の勢力と関係を持つことは自分の正義の基準に反する。自業自得なのだから、自分でどうにかしなさい」と言うのが親の正義でしょうか。 “ローマ人への手紙3章19〜31節「私たちに与えられた圧倒的な救いとは?」” の続きを読む

ローマ人への手紙3章9〜24節「神の義はどのように与えられるのか?」

2024年2月4日

福音がしばしば単純化されて、「すべての人が罪を犯して、地獄の火のさばきに定められているけれども、神が遣わしてくださったイエスを信じることによって、天国の保証が与えられた」と説明されることがあります。その際に頻繁に引用されるのが本日のローマ人への手紙3章です。 “ローマ人への手紙3章9〜24節「神の義はどのように与えられるのか?」” の続きを読む

ローマ人への手紙2章17節~3章8節「聖霊の働きによる心の割礼」

2024年1月21日

昨年の大河ドラマ「どうする家康」の評価はまちまちでしたが、敢えて評価できるとすると、徳川家康を神格化しようとした後の歴史文献を徹底的に洗い直し、そこにある矛盾から、家康の愚かさとか弱さを発見し、等身大の姿を見せようとしたことにあると言われます。 “ローマ人への手紙2章17節~3章8節「聖霊の働きによる心の割礼」” の続きを読む