シャイン・ジーザス・シャイン〜詩篇80篇

集中豪雨によって多くの方が苦しんでおられます。主の救いの御手が伸べられるように心よりお祈りしましょう。

昨日のニュースでは、インド洋の温暖化の影響が南シナ海から九州へと及んでいるとのことで、改めて、人類による産業革命以降の二酸化炭素の排出が問題になっているのかと思わされます。

そこに神がお造りになられた世界を傷つけてしまう人間の問題を感じさせられます。

ただ、そうは言っても、なかなか、「主よ、私たちの罪をお赦しください」という祈りにはなりません。イスラエルの民も自業自得の罪でバビロン捕囚という大きな苦難を体験しました。そこで彼らは以下のように祈りました

イスラエルの牧者よ 聞いてください……光を放ってください

神よ 私たちを元に戻し 御顔を照り輝かせてください

そうすれば 私たちは救われます

……

万軍の神よ 私たちを元に戻し 御顔を照り輝かせてください

そうすれば 私たちは救われます (詩篇80篇抜粋)

そしてこれこそ、この時期に私たちが正直に祈りたいことばではないでしょうか。

主は、私たちが直接的に自分の必要を祈ることを喜んでくださいます。
そして、そこにおいて私たちは主にある希望を体験することができます。

詩篇80篇では最初に神を、「イスラエルの牧者」「ヨセフを羊の群れのように導かれる方」と呼びながら、その方に「聞いてください」と訴えます。

さらに神の栄光の御座を思いながら神を「ケルビムに座しておられる方」と呼びつつ、「光を放ってください」と訴えています。これは神に、本来の働き戻ってくださるようにと願うことでもあります。

さらに2節で、著者は特別にヤコブの最愛の妻ラケルの息子ヨセフの二人の子とベニヤミンの名をあげながら「エフライムとベニヤミンとマナセの前で 御力を呼び覚まし 私たちを救いに来てください」と訴えています。

エレミヤ31章15節では「ラマで声が聞こえる。嘆きとむせび泣きが。ラケルが泣いている。その子らのゆえに」と記されていますが、それはベニヤミンの中心都市ラマにイスラエルの民が集められ、バビロンの地に向かって強制連行されたからです (同40:1)。

その捕囚の嘆きが、マタイ2章18節ではヘロデ大王によるベツレヘムの幼児殺しに結び付けられて引用されます。つまり、この三つの部族の名にはイスラエルの悲惨が凝縮されているのです。それを思いながら作者は、眠っている神に訴えるかのように、失礼なほどに大胆に、神にすがっています。

3節の三行詩は、7節と19節でも繰り返されます。ほぼ同じことばが三度も記されるのですから、まさにこの詩の核心を現わしたものです。

「私たちを元に戻し」とは、「帰らせてください」とも訳されることばです。それは14節の「万軍の神よ どうか帰って来てください」とセットに理解される必要があります。バビロン捕囚は、神の栄光がケルビムの翼とともに神殿を離れてしまったことの結果ですが (エゼキエル10:18-22)、その神が神の民の真ん中に戻ってくださることで、民も約束の地に戻ることができます。

また、「御顔を照り輝かせてください」とは、神が再びイスラエルの民に微笑みかけてくださるようにという訴えです。

その上で三度にわたって、「そうすれば 私たちは救われます」と告白されます。使徒パウロはこの祈りが成就したことを理解させるために、「あなたがたは、自分が神の宮であり、神の御霊が自分のうちに住んでおられることを知らないのですか」(Ⅰコリント3:16) と訴えています。

それは神が私たちをキリストのうちにある者として微笑んで見て、交わりの真ん中に住んでくださったことを意味します。

8-11節は、イスラエルを「ぶどうの木」に見立てた神の救いの物語の要約です。神は「ぶどうの木」をエジプトの地から引き抜く一方で、約束の地から異邦の民を追い出し、そこに植えてくださいました。さらに神が「地を整えられた」ので、ぶどうの木は驚くほど豊かに成長し、地中海からユーフラテス川にいたるまで枝を伸ばしました。

ところが12、13節では、神はその木の豊かな実を、他の国々に奪い取られるままにされたと描かれます。それがバビロン捕囚です。それを前提に14節では、「万軍の主」がこの地に帰り、天から目を注いでこの「ぶどうの木を顧み」、繁栄を回復してくださるようにと願っています。

そして新約の福音によると、主の栄光は神の御子イエスとともに約束の地に戻ってくださったのです。祝福がそこから世界に広がり続けています。栄光に満ちた神が私たちの交わりのただ中に住み、「光を放って」(1節) くださるのです。

祈り

主よ、イエスの十字架によって私たちの罪が赦され、神が私たちの真ん中に住むことができるようになられたことを感謝します。豊かなぶどうの実を生み出させてください。


世界中で最も歌われているワーシップソングの一つですが、以下のような合唱も面白いかと思わされました。

Lord, the light of Your love is shining

主よ あなたの愛の光が輝いています

In the midst of the darkness, shining

闇のただ中に 光が輝いています

Jesus, light of the world, shine upon us

イエス、世界の光よ、私たちを照らしてください

Set us free by the truth You now bring us

あなたがもたらしてくださる真理によって私たちを自由にしてください

Shine on me, shine on me

私を照らしてください 私を照らしてください

Shine, Jesus, shine, fill this land with the Father’s glory

イエスよ、照らしてください この地を御父の栄光で照らし、満たしてください

Blaze, Spirit, blaze, set our hearts on fire

御霊よ 私たちの心を火で燃やしてください

Flow, river, flow, flood the nations with grace and mercy

川よ、流れ、流れて 国々を恵みとあわれみで満たしてください

Send forth Your word, Lord, and let there be light

あなたのことばをお送りください。そして光をもたらしてください

Lord, I come to Your awesome presence

主よ あなたの恐れ多い臨在のもとに来ます

From the shadows into Your radiance

闇の中からあなたの輝きの中に来ています

By the blood, I may enter Your brightness

主の血によって私はあなたの栄光の中に招きいれられました

Search me, try me, consume all my darkness

私の内側を探り、私の中の闇を消し去ってください

Shine on me, shine on me

私を照らしてください、私を照らしてください

Shine, Jesus, shine, fill this land with the Father’s glory

Blaze, Spirit, blaze, set our hearts on fire

Flow, river, flow, flood the nations with grace and mercy

Send forth Your word, Lord, and let there be light

As we gaze on Your kingly brightness

私たちはあなたの御顔の輝きを見つめながら

So our faces display Your likeness

私たちの顔はあなたの似姿を現わして行きます

Ever changing from glory to glory

栄光から栄光へと変えられて行きます

Mirrored here, may our lives tell Your story

ここを照らし 私たちの生活があなたの救いの物語を語りますように

Shine on me, shine on me

私を照らしてください、私を照らしてください

Shine, Jesus, shine, fill this land with the Father’s glory

Blaze, Spirit, blaze, set our hearts on fire

Flow, river, flow, flood the nations with grace and mercy

Send forth Your word, Lord, and let, let there be light

Shine, Jesus, shine, fill this land with the Father’s glory

Blaze, Spirit, blaze, set our hearts, set them on fire

Flow, river, flow, flood the nations with grace and mercy

Send forth Your word, Lord, and let there be light!

Lord, let there be light!

主よ、光があるように

Let there be light!