自分のからだを打ちたたいて従わせる〜Ⅰコリント9:27——ユーバウンドというエクササイズ

 2023年も間もなく終わろうとしていますが、今年はどのようなことができたでしょうか……
 僕はこの5月に引っ越した際、生まれて初めて腰痛を味わいました。それを通して、改めて、自分の身体のメインテナンスの大切さを覚えさせられました。
 そして、転居先の目の前にあるスポーツクラブで「ユーバウンド」というエクササイズを始めました。直径1mのトランポリンの上で飛び跳ねる です。

 最初は、「これは70歳の身にはハードすぎる」と諦めかけたのですが、傍で見ていると、何か、スキーのエクササイズに良さそうな気がして、もう一度挑戦しました。正月明けに再び北海道の大雪山でスキーを楽しむことを思い巡らしながら……
 すると、どんどん楽しくなってきて、昨日は、ようやく少しみんなの流れに合わせられるような気がしました。汗がしたたり落ちる感動を味わいました。
 そこで、使徒パウロが、「私は自分の身体を打ちたたいて従わせます」という聖句を思い起こしました。
 私たちの身体は、年齢を重ねても、不思議に新しい動きに適応できる柔軟性があるのですね……それは、しばしば、事故などで身体に障害を持つようになった方々が体験していることです。

 聖書には福音宣教と運動競技が似たものであるかのように記されている箇所があります。マラソンやボクシングの原点までが書いてあります。
 コリント第一の手紙9章23–27節に次のように記されています(私訳)

 すべてのことを私は福音のためにしています。それは福音の恵みをともに受ける者となるためなのです……
また競技をする人はすべて、あらゆることにおいて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにです。
 ですから、私は不確かな走り方はしません。空を打つような拳闘もしてはいません。

 私は自分の身体を打ちたたいて従わせます。それは、私が他の人に宣教師ながら、自分が失格者になることのないためです。

 私たちは身体のどこかに不調をきたしても、そこから新しい動き方を始めることができます。人生には、そのときそのときに、新しい目標が生まれるような気がしますが、いかがでしょう。