いつもウクライナのことを覚えて、祈り、支え続けてくださっているみなさまに心から感謝いたします。
もうすぐ(11月24日)ウクライナ侵攻が始まってから1年9ヶ月となります。
あまりにも長く続く戦争、しかも出口が見えない状況の中で、世界のウクライナに対する関心が薄れつつあること(それは、ロシアが行っている侵略と戦争犯罪に対して世界がもはや驚かなくなってきたということ)を痛感することが多くなりました。
しかし実際にはウクライナが置かれている状況はますます厳しいものとなってきています。
オデッサでも気温が下がり、全面侵攻が始まってから二度目の冬の到来となりました。
現時点ではオデッサに対するミサイル・ドローン攻撃は比較的おさまっているようにも見えますが、ロシア軍は去年の冬にウクライナの電力インフラ施設を破壊するために使用した量の数倍のミサイル・ドローンを備蓄しており、本格的な寒波が到来するタイミングで大規模ミサイル攻撃を開始しようとしていると伝えられています。
それがいつ始まるのか、みな強い不安と恐れの中で日々を過ごしています。
そんな中で、ザポリージャ方面(ウクライナ南東部)、アウディウカ方面(東部)での戦闘は膠着状態に陥っており、このまま西側からの必要な兵器の供給が滞れば、ウクライナにとって一回しかできない反転攻勢を成功させることができなくなり、非常に厳しい結果に直面させられるという大きな恐れがウクライナ中を暗雲のように覆っています。
そんな中でアメリカ・ヨーロッパ各国からも「これ以上はウクライナへの支援を継続することは難しい」という声がしばしば聞かれ、暗く重い心理状態の中に置かれています。
私たちはアレクサンドラフカ病院への訪問を継続していますが、入院していた兵士たちは次々と退院し(退院させられて)戦場に再び戻り(送り返され)、新しい負傷兵たちが病院に入ってきます。出口の見えない戦況を最前線で体験してきた(そして、これから再び体験しなければならない)彼らの口からは、本当に絶望的な言葉が聞かれます。
彼らを励ましにそこに遣わされている私たちですが、しばしば言葉を失います。
その中で私たち自身が真実な主だけを見上げ続け、主にある希望を何とか彼らに伝えることができるように、どうかそこに聖霊様の働きがあるように、特別にお祈りください。
11月26日(日)には戦争で家族を失った女性たちを教会に招いて「励ます会」を行います。どうかこの働きが祝福され、彼女たちの救いと癒しのために用いられるようにお祈りください。
12月4−5日にはウクライナ西部の町(ザドゥルブナフ)で従軍牧師(チャプレン)たちのためのセミナーが行われ、私たち(アルチョム、アントン、勇貴、私)も参加します。ぜひ祝福をお祈りください。
11月の日曜礼拝と水曜集会では「依存症と福音」について学んできました。
依存症における肉体的(脳の機能の)問題とともに、依存症の本質である霊的な問題(それが「罪の奴隷」「心の偶像礼拝」「サタンの橋頭堡」であること)を聖書から捉え、そこからの解放が何なのかをともに学んできました。
12月の日曜礼拝と水曜集会での学びのテーマは「ロシア・ウクライナ正教会と私たちの信仰」についてです。キリスト教会の歴史、カトリック教会、東方正教会、プロテスタント諸教会との関係、ロシア正教会とウクライナ正教会との関係、特に現在ウクライナで起こっていることの宗教的な背景、さらに霊的には何が起こっているのかということを共に探っていきたいと願っています。12月の説教・学びの祝福をお祈りください。
11月25日(土)にはアンドレイ兄とディアナ姉の結婚式を行います(アンドレイ兄は今年バプテスマを受けました)。主の祝福が豊かに溢れる結婚式となりますように、お祈りいただければ幸いです。
今月もHOPEニコラエフ、HOPEヘルソンを行いました。
HOPEニコラエフでは食料配布だけではなく3つの家庭集会を定期的に行っています。
HOPEヘルソンでは、ドニプロ川岸すぐのところにある教会(オレグ牧師)に食料を届けています。毎日凄まじい爆撃音が鳴り響く場所にある教会です。
オレグ牧師夫妻、8名の子供たちがそこにとどまって教会の働きを続けています。
戦争が始まる前は30名ほどだった教会が、今では日曜礼拝には300名以上が集まっています。この教会が一切の危険から守られ、この戦争状態の中にあって人々が救いに導かれ、教会が成長するように、お祈りください。
オデッサ教会では12月3日(日)はHOPEオデッサを行います。
そして12月24日(日)にはクリスマス礼拝を行います。
人の罪によって壊れたこの世界に救い主として来られた御子イエス・キリスト、その降誕の本当の意味を覚え、暖かく、明るく、喜びに溢れた礼拝となることを心から期待しています。
ぜひ、祝福をお祈りください。
愛する高橋先生の尊いお祈りに心より感謝しています。先生、みなさまの上に主の祝福が豊かにありますように、心から祈っています。
船越真人・美貴・勇貴