ふと、年末ということでベートーベンの交響曲第九番の合唱「歓喜の歌」をちょっと調べて、今まで、大きな誤解をしていたことに気づきました。今頃になって何とも恥ずかしい限りですが⋯⋯
正直、この歌詞の「神々」とか、「魔法」とかという異教的な表現に戸惑っていました。
しかし、ドイツ語のタイトルが An die Freude となっていることに気づきました。これは「喜び」に「向けて」の歌、喜びの力を歌ったものだったのですね。
喜びこそが、私たちを兄弟姉妹として結びつける鍵である、喜びには、まさに魔法のような力があると歌っているのですね。
今年は、分断が大きなテーマでした。しかし、喜びの共有こそが人と人とを結びつけることができるのですね。
しかも、ドイツ語では Freude(喜び)とFreunde(友)とは似た発音です。フロイデと歌いながら、フロインデという友情について歌っているのです。
親しい友を持ち、喜びを共有できることのすばらしさが歌われています
見よ、なんという幸せ、なんという楽しさだろう。
兄弟たちが一つになって ともに生きることは。
詩篇133:1
喜んでいる者たちとともに喜び、泣いている者たちとともに泣きなさい。
ローマ12:13
というみことばを思い起こしました。
フランス革命の直後のヨーロッパの激動のとき、シラーの詩に感動したベートーベンがこの詩に交響曲を合わせて、とも喜ぶことができる力を世に広めたのですね。
私たちも2023年は「ともに喜ぶ」ことを何よりも大切にしたいと思わされました。