ロシアのウクライナ侵攻が始まり、本当に恐ろしいことになっています。テレビの地図で映されるウクライナを見て、小さな国と誤解する人がいるかもしれませんが、ヨーロッパではロシアに続く広い領土を持つ国です。国土面積は日本の1.6倍に及びます。（人口は日本の約三分の一程度ですが……）日本の近海を含めての広い地域が、ロシアの軍隊から攻撃を受けていると考えると、ロシアがどれだけ恐ろしいことをしているかがイメージできると思います。
キエフの少し北にあるチェルノブイリ原発をも制圧したという話が伝わってきています。ウクライナはあの原発事故の後も、原発を作り続けています。それは、ロシアからのエネルギーに依存しないための自衛手段でした。核戦争も恐ろしいですが、原発に手を出され、放射能を拡散させられれば、大変なことになります。
なぜ、プーチン氏がこれほどの暴挙に出るのか、その秘密はロシア国旗にあるかもしれません。赤白青の三色は、大ロシア、白ロシア（べラルーシ）、小ロシア（ウクライナ）それぞれの民族の調和と統合のシンボルという解釈もあります。そしてこの三色旗を最初に用いたのが1700年後のピョートル大帝です。彼こそは大ロシア帝国の基礎を作った皇帝と見られています。
プーチン氏は、先日の国民向けの話しで、現在のウクライナの独立の基礎を作ったのはレーニンであると言っていました。本来、ロシアの切り離せない部分のウクライナに現在の領土につながる意識を与えたことを批判していました。
ロシアの三色旗の意味が上記のようであれば、まさにウクライナとベラルーシは、大ロシア帝国のかけがえのない一部ということになり、ウクライナに親ロシア政権を立てるまで、攻撃は続くということになります。
昨日、ウクライナ出身で日本に住んでいる方の訴えを拝見しました。そこに書いてあることは、僕が と に投稿したウクライナの歴史とほとんど共通していました。ですから、また先の僕の投稿を見ていただければ幸いです。
プーチン氏は、2000年に大統領に就任して以来、ウクライナの内政に干渉し続けてきました。そして、2010年から2014年にかけて、ウクライナに親ロシア派のヤヌコービッチ大統領を立てることができました。しかし、2014年初めにヤヌコービッチがウクライナ国民の反発を受けてロシアに逃亡して以来、今度は明白な軍事行動によってウクライナに攻撃を仕掛けてきました。それがクリミア併合とウクライナ東部にロシアの傀儡政権の独立国を立てることでした。
実は、ウクライナ人にとっては、ロシアからの軍事侵攻は2014年に始まっているということです。それを必死に食い止めた第一の功績者はドイツのメルケル首相です。
なお、先の僕のメールで、ロシアの国内総生産が日本の三分の一程度と書きましたが、それは確かに事実なのですが、それはあくまでもアメリカのドルを用いた尺度です。米ドルの尺度でロシアの国力を測ることはできない……ということにも注意すべきです。ロシアは徴兵制を取っている国です。スターリン時代からの軍事技術の蓄積があります。FBで僕のサイトに以下のような書き込みをしてくれた方がいます
｢例えば、ロシアの戦闘機って、安くて高性能なんですよ。スホーイがついこの間公開した なんか、無人操縦機能付きで、取引価格が27億〜33億円なんですよ。一方、アメリカのF22は一機だけで、現在の為替レートで160〜170億円するそうです。」
日本人宇宙飛行士が、ロシアの宇宙船に乗るように、ロシアの軍事技術には驚くべき蓄積があります。アメリカは政権交代や民営化で、その蓄積が疎かになっているという見方もあります。
ただ、同時に、そうは言っても、ロシアの国力は相対的にどんどん弱くなっていることは確かです。だからプーチン氏は今しかないと見たのかもしれませんが、昨日、ウクライナ攻撃と共にロシアの株価が五割も暴落したという話は、注目すべきです。
ロシアに民主主義は定着していませんが、1917年の共産主義革命と1990年の共産主義政権の崩壊を起こした国です。
プーチン政権が今後も長く続くとは思えません。スターリン支配が23年間続き、その後、大きなスターリン批判が起きました。独裁政権は内側から腐敗してゆきます。
そのことがイザヤ47章に以下のように描かれています
娘カルデヤ人たちよ。
黙って座り、闇に入れ。
あなたはもう、
国々の女王と呼ばれることはないからだ。
……
心の中で「私だけは特別だ。
私はやもめにはならないし、
子を失うことも知らなくて済む」という者よ。
子を失うことと、やもめになること。
この二つが一日のうちに、
瞬く間にあなたのところにやって来る。
あなたがどんなに多くの呪術を行っても、
どんなに呪文の力が強くとも、
これは突然あなたを見舞う
このイザヤ47章はバビロン帝国の滅亡の預言です。上記の呪術や呪文はその軍事力を指していると理解できます。ぜひ、47章全体を味わっていただければ幸いです。
どの国も内側から壊れて行きます。そこに神のみわざがあります。
私たちは、真剣に祈りながら、辛抱を持って、その時を待つしかありません。日本は今、経済制裁に踏み込みます。ガソリン価格が高くなることを始め、様々な問題が生まれるでしょう。しかし、ウクライナばかりかロシアの人々が独裁者の犠牲になっていることを覚え、彼らの痛みに共感し、不自由に辛抱しつつ、全世界の王である神に祈るべきでしょう。
