「約束」という漢字には、糸を引き締めた目印を付け、木を束ねて縛るという意味が込められています。つまり、「約束」には互いを束縛する取り決めを忘れないようにするという意味があるのです。 “マタイ1章1〜25節「インマヌエルと呼ばれる方による平和の実現」” の続きを読む
ローマ人への手紙10章14節~21節「イスラエルの神が全世界の王となる」
パウロがこの手紙を書いたときの「聖書」とは、旧約聖書しかありませんでした。そこではイスラエルの民が神の民の共同体として整えられるための律法がありました。特に当時は、「安息日を守る」ことや食物律法を守ること、また様々な「汚れ」から「清められる」ための手続きが何よりも大切にされました。 “ローマ人への手紙10章14節~21節「イスラエルの神が全世界の王となる」” の続きを読む
エレミヤ38~41章「内部から崩壊したイスラエル王国」
ダビデ王国の地上的な滅亡の過程 年表
「国家とは、他国からの核攻撃や侵略では決して滅びない。むしろ国は、内側から滅びる」と言われます。ローマ帝国や中国の帝国が内側の腐敗によって滅亡したとしばしば描かれますが、人間の目には驚くほど小さな国ですら、滅ぶときは「内側から滅びている」ことが今回の箇所で明らかになります。それは、すべての共同体、組織に適用できる原則です。 “エレミヤ38~41章「内部から崩壊したイスラエル王国」” の続きを読む
ローマ人への手紙9章30節~10章13節「すべてこの方に信頼する者は、恥を見ることがない」
私たちはこの地で生きるときに、誤解され、また不当な非難を受けるときに、「辱められた」と「心が傷つきます」。しかし今日の箇所では、二回にわたって、「この方に信頼する者は、恥を見ることがない」と記されます。十字架刑の目的は辱めにありました。しかし、イエスは死者の中からよみがえって、主を辱めた者たちが恥を見ることになりました。 “ローマ人への手紙9章30節~10章13節「すべてこの方に信頼する者は、恥を見ることがない」” の続きを読む
エレミヤ34〜37章「主 (ヤハウェ) のことばを軽蔑する者へのさばき」
ダビデ王国の地上的な滅亡の過程 年表
ドラマでは善人と悪人の対比が強調されがちですが、どちらとも言えない人が多数ではないでしょうか。今回の箇所には「忠実な人」、「極悪人」、「気の弱い善人そうな悪人」の三種類が出てきます。第三の人の心には「アンビバレント」(両面価値感情)な思いが見られます。それは子どもが親に抱く感情とも言われます。 “エレミヤ34〜37章「主 (ヤハウェ) のことばを軽蔑する者へのさばき」” の続きを読む
ローマ人への手紙9章19〜29節「神のあわれみの器として生かされる」
聖書は残念ながら、すべての人が神の厳しい「さばき」に服する必要があると語っています。そして私たちはイエス・キリストの真実にすがる以外に「救い」の道はないと、この手紙で繰り返し記されています。 “ローマ人への手紙9章19〜29節「神のあわれみの器として生かされる」” の続きを読む
エレミヤ32、33章「わたしは幸せにする 真実をもって」
私は昔、証券会社にいたとき、経済見通しが週ごとのように変わることに対し、何とも言えない空しさを感じていました。そのような中で、決して変わることのない聖書のことばに、心がますます惹かれるようになりました。 “エレミヤ32、33章「わたしは幸せにする 真実をもって」” の続きを読む
ローマ人への手紙9章1〜18節「神の選びによる救い」
小さい頃から「自意識過剰」に悩んできました。高校生から大学にかけての頃、少しばかり哲学に興味を持つようになりました。世界の動きや人の心の動きを把握できそうな気になって、嬉しくなりましたが、やがてそこに「自分は人より賢くなった!」と思いたいという自意識過剰の問題が再び生まれました。そのような中で、イエスを救い主と信じる信仰に導かれましたが、そこでまた自分と人の信仰を比べるという自意識過剰が気になりました。 “ローマ人への手紙9章1〜18節「神の選びによる救い」” の続きを読む
エレミヤ30、31章「神の痛みから生まれた新しい契約」
キリスト教会のシンボルは「十字架」ですが、これは理性では理解しがたいものかもしれません。 “エレミヤ30、31章「神の痛みから生まれた新しい契約」” の続きを読む
ローマ人への手紙8章26〜39節「御霊とキリストのとりなし」
最愛の伴侶を失った方が、友人から「神はすべてのことを働かせて益としてくださる」と言われ、信仰を失いかけたと言っておられました。その人にとって「伴侶の死」は最悪の事態であり、それが将来を開くことにつながるという発想自体が、許容できない考え方でした。 “ローマ人への手紙8章26〜39節「御霊とキリストのとりなし」” の続きを読む