8月末に、拙著の新刊「心が傷つきやすい人への福音」が出版されました。 で案内をご覧いただけます。滑り出しは好調のようです。
新型コロナ感染爆発以来、当教会を超えた働きを含め、いろんな問題に対処しながら、心が大きく揺れ、睡眠を妨げられることが多くなりました。そのような中で、「すぐに眠れなくなる……」という自分の心の傷つきやすさ自体を恥じていました。
僕の心の中では、無意識のうちにも、「自分は生き馬の目を抜くような過酷な職場でもそれなりに生きてこられた」という自負心がありました。それと同時に、「イエス様との交わりのうちに生きているなら、何が起きても、心は平安を保っていることができるはず……」、という誤解があったように思います。
しかし、詩篇を読むと、ダビデの心が驚くほど繊細で、傷つきやすいばかりか、神の御子イエス様ご自身の心も驚くほどに繊細であるということが見えてきます。
今回の書では、「心の傷つきやすさ」を心理学的な面からもまず分析し、その上で、数々の詩篇から、それが神との交わりの中で平安に導かれたり、またそこから新しいことが始まるということを分析しています。
拙著の結論部分にも書きましたが、「心の傷つきやすさ」は、創造性の原点になります。僕の人生を振り返っても、心が深く傷つくたびに、新しい歩みや新しい洞察を得ることができてきています。
ですから、「心が傷つく」とは、自分が被害者であることを正当化するような現実ではなく、神と人との交わりを成長させる原点になるという意味です。
なお、今回は心理学的な洞察も入れていますので、米国で心理学の分野で哲学博士号を取得しておられる中村佐知姉や日本で様々なカウンセリングの働きをしておられる小渕朝子姉にも推薦文を書いていただきました。
この本はジュンク堂などの大手の書店の専門書のコーナーにも置かれております。昨日は、立川のジュンク堂に置いてあるのを発見して嬉しくなりました。