ウクライナの船越先生ご夫妻からのメール(2025年1月21日)

いつもウクライナを覚え、祈り、支え続けてくださっているみなさまに心より感謝しています。

 今月20日、アメリカではトランプ政権が始動しました。ロシアのウクライナ侵攻・ウクライナ支援についてさまざまな発言をしてきたトランプ氏が政権を握った今、この戦争はどうなっていくのか。ウクライナの人々は複雑な思いで情勢を見守っています。
 ウクライナ東部では引き続きロシア軍の猛攻が継続され、日々、数えきれない数の兵士たちが体と心に傷を負い、命を失っています。ウクライナ各都市へのロシアによるミサイル・無人爆撃機による攻撃も執拗に続けられています。

 1月5日(日)今年最初の礼拝はクリスマス礼拝でした(正教カレンダーでは1月7日がクリスマスです。ウクライナでは数年前からクリスマスを12月25日と定めましたが、多くの人々は今も1月7日をクリスマスとしています。
 私たちの教会では12月25日に一番近い日曜日と1月7日に一番近い日曜日の2回「クリスマス礼拝」を行なっています。)
 1月5日の礼拝では勇貴が「平和の君イエス・キリスト」についてメッセージを語りました。不安要素が山積するこの国で新しい年を迎えるにあたり、私たちがもっとも聞くことを必要としているメッセージでした。
 イエス・キリストだけが与えることのできる「神との平和」そして、そこからくる「神による平和」を私たちが受け取ることの大切さと素晴らしさを覚えながら2025年を始めることができました。

 1月9日(木)には、オデッサで新設された子ども病院において「クリスマス集会」を行うことができました。日曜学校教師たちのチームが豊かに用いられ、入院している子どもたちに楽しいプログラムとともにイエス・キリスト降誕の意味を伝えることができました。

 HOPEソルジャーズ(病院での負傷兵たちへの訪問活動)引き続き用いられています。1月26日(日)の夕方には、数組の退役軍人家族を教会に招いて食事・交わり会を行います。この会が豊かに祝福され、そこに集う負傷兵たちとその家族にイエス・キリストの愛が伝わることを心から願っています。

 引き続きHOPEニコラエフ(毎週木曜日・金曜日・土曜日)、HOPEヘルソン(月に一度)も用いられています。みなさまのお祈りとご支援に心より感謝しています。

 日曜礼拝では1月から「福音とは何か」というテーマで、もう一度、救いの必要性と素晴らしさについて学んでいます。そして、このシリーズの結果として、今年の5月に予定されているバプテスマ式で一人でも多くの人々が真の信仰告白に基づいたバプテスマを受けることができるように心から願っています。どうか、このために特別にお祈りください。

 水曜集会では引き続きダニエル書を学んでいます。1月は3章を学んでいます。極限状態の中、死を覚悟してまことの神だけを礼拝することを選びとったシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの信仰から、今のウクライナに置かれている私たちは何を学ぶのか、毎回、熱いチャレンジと励ましをみことばから受けとっています。2月は4章を学びます。祝福をお祈りください。

 今月、私たちの教会員であるサーシャN兄(カーチャ姉のご主人)が戦場へ派遣されました。今、家族は大きな動揺の中にあります。サーシャN兄が守られるようにお祈りください。また、引き続き兵役についているイリヤ兄、バディン兄、バーニャ兄のためにもお祈りください。

 ロシアによるウクライナ全面侵攻は来月(2月)24日で4年目に突入します。オデッサでも毎日いたる所で「徴兵委員会」のメンバー(兵士と警察)が男性たちを呼び止め、まるで「取調べ」のような形で徴兵の可能性を探っています。
 男性たちとその家族たちは戦々恐々としています。本当に先行きが見えないウクライナ情勢、その中にあって、引き続き私たち教会がキリストにある希望を見据えつつ、その希望を人々に確信と喜びをもって届けることができるように、どうか続けてお祈りください。

 愛するみなさまの忍耐強いお祈りとご支援に心より感謝しています。
今月も、そして今年も、みなさまの上に主の豊かな祝福がありますように、心から祈っています。

船越真人・美貴