聖書全体をつなげて理解するための絵本〜詩篇8篇

 先日、「わたしの聖書物語——神さまの大いなる計画」という本が出版されました。 でご覧いただけます。
 少し高価ですが、当教会の図書として購入しておりますので、ご覧ください。

 聖書には私たち人間のための救いの計画が記されています。それはたとえば詩篇8篇で次のように歌われているとおりです(私訳)

 あなたの指のわざである天を仰ぎ見、
あなたが配置された月や星を見ますのに、
 人とは、何者なのでしょう。
これをみこころに留めてくださるとは。
 人 (アダム) の子とは、何者なのでしょう。
これを顧みてくださるとは。

 あなたは彼を、神よりわずかに低いものとされて、
栄光と誉れの冠をかぶらせてくださいます。
 あなたは御手のわざの数々を彼に治めさせようと、
すべてのものを彼の足の下に置かれました。
 すべて、羊も牛も、また、野の獣も、
空の鳥、海の魚、海路を通うものも。

 この絵本では、創世記の天地創造、エデンの園の記述の次に、この詩篇8篇の記事が「人間の役割とは」という題で描かれます。
 
 僕は今日この絵本を用いて子どもたちに「何のために今、お勉強する必要があるのか」というお話しをしました。
 先日、訪ねた教会である宣教師志願者の女性が、幼児期に「福音の汽車に乗ってく、天国行きの……ポッポ 」という子ども賛美が心の底に落ちて、「死が怖くなくなった」と言っておられました。
 だからこそ、これから危険なジャングルの奥地とも思われる地に、宣教の働きのために向かう勇気が生まれるのかと思います。
 それはそれとして本当に素晴らしいことです。

 でも、多くの人々はこの矛盾に満ちた世界で、矛盾に満ちた仕事について、生活の糧を得る必要があります。

 この世での矛盾に満ちた仕事において、イエス様にある救いをどのように体験し、その仕事にどのような意義を見出すかというのは、ある意味で詩篇8篇のテーマですが、それは聖書全体のストーリーの一部として理解されるべきことです。

 旧約聖書全体の中で、救い主の登場が期待されていますが、そこで期待されていた救い主と、現実にイエスとして現れた救い主の間には、かなり違いが見られます。
 しかし、旧約聖書全体の物語をよく見て、その上で黙示録にまで至る新約の話を見るときに、そこに不思議な一貫性を見出すことができます。

 この絵本を説明をかねた「ぶんでんチャンネル」という15分程度の動画を以下でご覧いただくことができます。
 僕の友人である島先(しまさき)先生が、とってもわかりやすく解説してくださってます。
 まだ聖書通読がで来ていない人もご覧いただけると、聖書全体を大枠で捉えることができます。
 イスラム教のコーランにしても仏教の経典にしても、特別に啓示されたと言われる真理が、断片的に記されており、そこに全体のストーリーを読む取ることは困難です。
 しかし、聖書の啓示には明確なストーリーがあります。全体を通して読んで初めてわかる真理があるのです。
 その導入としても以下の動画をご覧いただければ幸いです。