いつもウクライナを覚え、ウクライナのために祈ってくださっていること、そしてオデッサ宣教の前進を支えてくださっていることに心から感謝しています。
この1ヶ月もウクライナにとって厳しい状況が続きました。
4月29日にオデッサに複数のミサイル攻撃があり、オデッサ市内の軍事施設に着弾、私たちが応援しているE(クリスチャン軍人)の同僚6名が亡くなり、多数が負傷しました。
同日、別のミサイルがオデッサ上空で迎撃されましたが、それは大型クラスター・ミサイルだったため、迎撃の瞬間に無数の弾が飛散し、子供を含む多くの一般市民が被害を受けました。
さらに5月1日の夜にもオデッサにミサイル攻撃があり、私たちの教会の水曜集会のあとで帰途についていた一人の姉が乗っていたバスから数百メートルの地点に着弾、爆風でバスの窓ガラスが割れ、彼女も軽症と心理的ショックを受けました。
一方、ドンバス地方ではロシア軍はさらなる猛攻を続けており、両軍に多大な犠牲が出ています。さらにハリコフ州でロシア軍は再び国境を超えて侵入、いくつかの村々を制圧したと報道されています。
また、プーチン氏はロシアの国防大臣を前任者から経済の専門家に交代、自らも訪問団を組織して中国を訪問するなど、本格的に戦争の長期化に備えようとしていることが読み取れます。ロシアは侵攻をやめる気をまったく見せていません。
そんな中で5月18日からウクライナで新しい動員法が施行され、徴兵年齢が27歳から25歳に引き下げられ、さらに多くの男性たちへの徴兵が始まりました。
戦争の終わりが見えずに状況だけが厳しくなっていくウクライナ。ここに立てられている教会として、主の希望の光を人々に届ける使命はますます強いものとなっています。
5月5日(日)イースター礼拝パート2を行いました。アルチョム兄がメッセージを語り、死という絶望の力を打ち砕くイエス・キリストの復活の力と希望について力強く語りました。主はこの礼拝を豊かに祝福してくださいました。お祈りに感謝します。
5月12日(日)は「母の日礼拝」を行いました。毎年5月の第二日曜日に迎える母の日ですが、今年はいつもの母の日ではありませんでした。今年、ウクライナの多くの母親が息子たちを戦争で失いました。
また、多くの母親たちが息子たちを戦場に送り出しており、その安否を心配しながら母の日を迎えました。
また、これから子供たちが徴兵されるかもしれないことに恐れを感じながら母の日を迎えた母親たちもいました。
おそらくだれよりもこの戦争が一日も早く終わることを願っているのは母親たちだろうと強く感じながら母の日のメッセージを語りました。
また、この戦時下で子育てをしているお母さんたちの祝福を心から主に祈りました。(この日はバーシャ・オリガ夫婦の四番目の子供キリルの献児式も行いました。バーシャは軍での働きのため、ほとんど家には帰れず、オリガがほぼ一人で四人の子供たちを育てている状態です。)
水曜集会では「神の御心を知るために」というテーマで学びをしてきました。5月末にこのシリーズを完結させ、6−8月は「信者と政府」という(重いですが避けて通れない)テーマを学びます。
特に兵役に動員する側の政府と動員される側の国民の関係性、祖国を愛するクリスチャンとして、この特別な状況の中でどう行動することが主の御心にかなったことなのかをともに考えます。この学びは、アンドレイ兄、アルチョム兄、勇貴が導きます。祝福を祈りください。
引き続き、病院訪問(月曜日、火曜日、木曜日)を通して多くの負傷兵たちとの出会いが与えられ、彼らの話を聞き、励まし、彼らのために祈る働きを続けています。
そこで知り合った兵士たちの中から希望者を二週に一度、私たちの教会に招いて「兵士交わり会」も行なっています。さらにそこから日曜礼拝に来てくれる兵士たちも徐々に起こされています。続けてこの働きが用いられるようにお祈りください。
毎週水曜日、約30名の人々(おもに避難民の方々)が集まって、迷彩ネットを作っています。みんな作業に慣れ、かなり作業のスピードが上がってきています。この迷彩ネットによって兵士たちの安全が守られることを祈りつつ、心をこめて編んでいます。
引き続きHOPEヘルソン、HOPEニコラエフも用いられています(HOPEニコラエフでは、7月に子供キャンプを行う予定で準備を進めています)。お祈りとご支援に心から感謝します。
私たち(真人と美貴)は6月11日から7月22日まで日本に一時帰国します。(前回の帰国は2023年の春でした。)
日本での宣教報告の働きが豊かに祝福され用いられるように、また、私たちの不在中に教会とHOPEの活動をリードする勇貴、アントン、アルチョム、ジェーニャ、アンドレイたちのためにもお祈りください。
愛するみなさまの上に主の祝福が豊かにありますように、心から祈っています。
船越真人・美貴