星野富弘さん「菊の花」のエピソード — 母のこと〜イザヤ35章

 月曜、火曜とトンボ返りで、北海道の母を見舞ってきました。

 母の日の翌日ということで数週間前に予定を立てたのですが、僕が行く三日前に老人施設から長くお世話になっている病院に緊急入院していました。

 食事をのどに詰まらせてから酸素濃度が低下したということのようです。97歳になり認知症も進んでいますが、僕の名前だけはきちんと発音できます。

 母の名は「キク」ですが、それで星野富弘さんの「菊の花」の詩がついた画集を持って言って、母への感謝のことばを表わしました。

以下のような詩です

母の手は 菊の花に 似ている
固く握りしめ それでいて やわらかな
母の手は 菊の花に 似ている

 そうしたら、昨日、友人の紹介で、星野富弘さんの詩画集の に以下のような投稿があったことがわかりました。


“菊”の詩と絵が看護大学の入試試験に出ました。「これを読んで看護とは何かを書け」という小論文でした。15年も前の話です。それから私は星野さんの事が一生忘れられない詩人になりました。無事大学合格し、今も看護師として2児の母として、毎日を模索しています。
(神奈川県 看護師 女性 みなまなママ 様)


 この菊の詩画が用いられ、看護大学の入試で、「看護とは何か」を書くという試験があったこと自体、驚きです。
 何か、僕の母「キク」のことが話題にされているような気持ちになってとっても嬉しくなりました。
 この詩は、農作業に忙しくしていて、同時に、僕のすべてを肯定し、喜んでくれている母の手をそのまま表しているように思えたからです。

 入院中の母は、今、点滴で栄養が補給されています。流動食が食べられるようになって初めて、退院できて、また老人施設に戻ることができますが、体力が急速に落ちてきているので、今後が心配です。
 北海道、旭川の郊外ですので、そう簡単に帰ることもできません。お祈りいただければ幸いです。

 今日の教会のバラの写真です


十年前に洋子と二人で買って来て、植えたバラの木です。今年もこれからますます綺麗に花を咲かせることと思います。

イザヤ35章1、2節には救い主が実現してくださる救いの世界が以下のように表現されています。いろんな花を見ながら、新しい天と新しい地への期待を熱く持ってゆきたいと思っています。

荒野と砂漠は喜び、荒れ地は喜び踊り、
サフランのように花を咲かせる。
盛んに花を咲かせ、歓喜して歌う。
  ……
彼らは主の栄光、私たちの神の威光を見る。