「ヒトはなぜ歌うのか」— 音楽の力〜詩篇96篇

友人に紹介されたNHKの番組です。「

 歌うことが脳の活性化につながり、生きる意欲とか愛の交わりを生み出すということが実証されています。
 歌うことは、何よりも認知症の改善につながるようです。

 母の日の翌日、北海道の東川町(旭川市の東にある故郷)の施設に住む母を見舞って来ます。今年97歳になり、ほとんど会話が成り立たなくなっていますが、まだ僕のことだけは認識できています。
 
 いっしょに歌うだけで、急に元気が出るという話も聞いています。
 でも、ふと、母の一番好きの歌は何かと考えながら、すぐに思い浮かばない親不孝を思い知らされています。
 
 最近、スポーツクラブで、新たにジャズダンスを習い始めています。これがまた面白いです。
 やはり、音楽に合わせて踊ることが、僕の頭の活性化にもつながることを期待しています。

 私たちの教会では礼拝の中での詩篇の交読を大切にしています。以下はその代表例。
 美しい韻を踏んだ三行詩をどうにか日本語で表現しようと苦労しています。本当はこれにダビデの竪琴が加わると最高なのでしょうが、三千年前の音楽は思いもつきません。
 ご示唆いただける人がいると感謝です。

 ここで何よりも興味深いのは、「主のさばき」が喜びの理由になっていることです。それは全世界に神の平和(シャローム)が実現するときだからです。
 それはやはり、理屈ではなく、音楽を通して表現される喜びの希望だと思われます。

詩篇96篇

主 (ヤハウェ) に歌え 新しい歌を
 主 (ヤハウェ) に歌え 全地のものよ
  主 (ヤハウェ) に歌え 御名をたたえよ

御救いを 日から日へと告げ知らせよ
 主の栄光を 国々に語り告げよ
  くすしいみわざを すべての民に

主 (ヤハウェ) は偉大 大いに賛美されるべき方
 すべての神々にまさって 恐れられるべき方
  まことに 諸国の民のすべての神々はむなしい

しかし 主 (ヤハウェ) は 天を造られた
 尊厳と威光は 御前にあり
  力と光栄は 主の聖所にある

主 (ヤハウェ) に帰せよ 国々の諸族よ
 主 (ヤハウェ) に帰せよ 栄光と力を
  主 (ヤハウェ) に帰せよ 御名の栄光を

ささげものを携え 主の大庭に入れ
 主 (ヤハウェ) にひれ伏せ 聖なる威光の前に
  御前でおののけ 地のすべてのものよ

国々の中で語れ 「主 (ヤハウェ) は王である」
 それゆえ世界は堅く建てられ 揺るぐことはない
  やがて主は 公正をもって 人々をさばかれる

喜べ 天よ 喜び踊れ 地よ
 とどろけ 海とそこに満ちるものよ
  歓喜せよ 野とすべてのものよ

そのとき森のすべての木も 主 (ヤハウェ) の御前で喜び歌う
 主は確かに来られる 地をさばくために来られる
  正しく世界を 真実に人々をさばかれる