オデーサの教会で仕えておられる船越先生ご夫妻から以下のような悲痛な叫びが届いております。お祈りに覚えていただければ幸いです。
ロシア軍はウクライナ東部の町マリンカを占領しました(ただ、ここはもはや町と呼べる状態ではなく、瓦礫の山となっています)。
ロシア軍は「停戦」どころか、さらに大量の兵士と砲弾を投入して前進を続けようとしています。中期的な狙いはハリコフとオデッサ(その途上にあるヘルソンとニコラエフ)、長期的な狙いはウクライナ全土、そして、その先はNATO加盟国(バルト三国)への侵攻が始まることになるでしょう。
今、ここでロシアの前進を食い止めなければ、世界の秩序は後戻りできないところに至ってしまいます。
ここ数日、ロシア軍によるミサイル・ドローン攻撃は夜間に行われてきましたが、今日は朝から迎撃音が街中に鳴り響いています。どうか守りをお祈りください。いつも尊いお祈りに心から感謝しています。
去年の12月29日の戦況図と今日の戦況図を見比べてみると、ほとんどそれが変わっていないことに気がつきます。ウクライナがこの1年で大きく領土を奪還できなかったことを悲しく思います。
しかし、ウクライナは自国の何倍もの兵力・軍事力(そして核兵器)を持つ世界第2の軍事大国による全面攻撃を受けながら、(しかも西側諸国から支援が約束された兵器の多くが届けられていない状態の中で)この1年間、その戦況図を変えることなく守り切ったとも言えるのです。
その現場で戦い、傷ついている兵士たちと昨日も時間を過ごしました。
2024年、この年こそ、ついに終戦の年となることを心の底から願っています。
戦争が長引く中で、ウクライナのニュースを聞くことさえしんどくなってしまうことも多々あると思います。そのような中で、ウクライナを忘れず、真摯に祈り続け、支え続けてくださっているみなさまに心から感謝をしています。本当にありがとうございます。