急に寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょう。コロナが身近なところにも流行っていますので、互いに注意を心がけましょう。
三日前のサッカーワールドカップでのドイツに対する勝利に日本中が喜んでいます。この喜びようは不思議なほどですが、日本のサッカーはいろんな意味でドイツを模範にして成長してきたと言われると、納得できる面があります。
多くの場合、私たちの喜びは、目の前の結果に左右されます。そして、しばしば、喜びは悲しみや苦しみの対極にあると思われがちです。
しかし、キリストのうちに生かされている者は、苦しみや悲しみのただ中に喜びを体験することができます。明日の早朝礼拝の最後に歌われるドイツの有名な讃美歌があります。
原歌詞の始まりは以下のようになっています。
あなたのうちには喜びがある、苦しみのただ中において、
ああ、愛しのイエス・キリストよ。
あなたをとおして私たちには天の賜物が与えられている。
あなたこそ真の救い主であられるから⋯⋯
以下で、ドイツ語の歌詞の表示の中で、この曲が歌われているのを聞くことができます。16世紀の終わりの賛美歌ですが、メロディーはイタリアの舞踏音楽が採用されています。原歌詞の韻の踏み方が驚くほど美しいです。
讃美歌21–479「喜びは主のうちに」
- 喜びは 主のうちに 愛するイエスよ
苦しみのきわみにも 恵みはゆたか
主に望み置くものは とこしえの命うけ
救われる ハレルヤ
生きる時 死ぬ時も 主イエスから離すもの
何もない ハレルヤ - 世も悪も 罪も死も 主に支配され
苦しみを喜びに かえてくださる
われらみな、この時に 高らかに主をたたえ
声合わせ ハレルヤ
主を愛し、主をあがめ、喜びの声あげる
心から ハレルヤ
原語の歌詞の背後には以下のローマ人への手紙8章35–37節のことばがあります。
35 だれが、わたしたちをキリストの愛から引き離すのですか。苦難ですか、苦悩ですか、迫害ですか、飢えですか、裸ですか、危険ですか、剣ですか。
36 こう書かれています。
「あなたのために、私たちは休みなく殺され、屠られる羊と見なされています」
37 しかし、これらすべてのことにおいても、私たちを愛してくださった方によって、私たちは圧倒的な勝利者です
私たちはこの世的には大敗北を喫していると思える状況下にあっても、死の力を打ち破ったキリストのうちにあることによって、悲しみや苦しみのただ中に、圧倒的な勝利者としての喜びを体験することができます。