オストメイトとは人口肛門や人口膀胱をつけている方のことです。でも最近は、温泉に入ったり水泳などのスポーツを楽しめる状態になっています。日本には現在約21万人の方がこのような状態にあると言われ、何と年に4万人ぐらいずつ増えているという試算もあるほどです。
大腸がんや膀胱がんによって、排泄のコントロールができなくなってストーマをつくってそこに装具をつけるという例が多くあります。
ただ、最近は、オストメイト対応トイレが増えつつあるものの、まだまだ少なく、通常の生活で周りの人から理解が得られないため、苦労している方が多くおられます。トイレが長いとか身障者用のトイレになぜ入るのかと非難されたりする例もあるようです。また保険による保護も不十分で経済的に大変な負担も強いられています。排せつ物の処理に精神的な苦痛が伴いがちです。
それらのことを苦に自殺なさったという例もあると聞いています。
デンマークやアメリカでは、ずっと昔からその理解が進み、様々な装置や消臭液などの開発なども急速に進んでいるとのことです。
以下はNHK編集のたった4分間の動画です。女性の内科医がオストメイトとして人々の理解を励ましています。
詩篇113篇5–8節には次のように記されています
だれが 私たちの神 主 (ヤハウェ) のようであろうか。
主は高い御位に座し
身を低くして
天と地をご覧になる。
主は弱い者をちりから起こし
貧しい人をあくかたら引き上げ
彼らを 高貴な人々とともに
御民の高貴な人々とともに座に着かせられる
詩篇68篇5、6節にも以下のように記されています
みなしごの父 やもめのためのさばき人は
聖なる住まいにおられる神
神は孤独な者を家に住まわせ
捕らわれ人を歓喜の歌声とともに導き出される
つまり、主のみわざは社会的弱者、マイノリティーと言われる方々を応援し、救い出し、守ることに現わされるというのです。そして、神はそれを地の人々の心を動かすことによってなされます。
去る10月16日の配信でもご紹介しましたが、ボランティアの方々による働きがそのような神の手として用いられています。そこにはもちろん様々な宗教の方々が参加します。今の旧約のメッセージて見ているように、神は異教徒の心を動かしてご自身の働きを進められます。なお、ボランティア活動がもっとも少ないのは中国で、その理由に人口の69%もの人々が無神論者であるという理由もあるようです。日本の無神論者の比率は29%と言われますが先進国のなかでは最高の比率です。
ちなみに日本のクリスチャン人口は人口の1%と言われますが2017年の統計では、プロテスタントの定期的な礼拝者人口は27万人余りに過ぎません。
まもなくオストメイトの方々の人口の方が礼拝出席を守るクリスチャン人口を上回ることは確実です。クリスチャンは日本社会のマイノリティーですが、それだけにマイノリティーの方々の気持ちが理解しやすい立場にあるとも言えましょう。
明治以来、日本ではクリスチャンはとっても少ないながら社会的な影響力を保ってきました。それは特に女子教育などに顕著に現わされています。
神がご自身の民を用いてこの社会的弱者、マイノリティーの方々を守ってくださる、それが目に見える神の働きです。
今回はオストメイトのことをご紹介しましたが、それぞれの場で様々な働きを思い浮かべることができるのではないでしょうか。私たちは全能の主の手となり足となり、「地の塩、世の光」としてこの社会に少ないながらも影響力を発揮することができます。