紀元前
- 19世紀
族長アブラハム カナンの地に入る - 17世紀
ヤコブの一族が飢饉を避けてエジプトへ移住 - 1270~30年頃?
モーゼに導かれてエジプトから脱出 荒野の四十年
(以上の年代をそれぞれ二百年早く見る見方もある) - 1050年頃
預言者サムエル、統一王国の基礎を築く - 1020年
サウルがイスラエル統一王国の初代の王となる - 1004年
ダビデがエルサレムに都を移し全イスラエルの王となる - 960年
ソロモンのもとでエルサレム神殿が建てられる - 931年
ソロモンの死後、北王国イスラエルと南王国ユダに分裂 - 9世紀前半
預言者エリヤが現われ、北王国アハブ王の偶像礼拝を批判 - 722年
北王国イスラエル(サマリヤ)がアッシリヤによって滅ぼされる
この前後、南王国ユダでは預言者イザヤがヒゼキヤ王を励まし奇跡的に独立を保つ - 622年
ヨシヤ王の改革 神殿で律法の書(特に申命記)を発見、過越の祭の復興 - 586年
エルサレム神殿がバビロン帝国によって滅ぼされ、民は捕囚となる
この前後、南王国ユダでは預言者エレミヤが神のさばきの避け難いことを預言 - 538年
ペルシャ帝国がバビロンを滅ぼしユダ人のエルサレム帰還を許す - 516年
エルサレムに神殿が復興される(第二神殿) - 458年
エズラによる宗教改革(律法の再確認) - 445年
ネヘミヤによるエルサレム城壁の修復 - 332年
ギリシャのアレキサンダー大王がペルシャ帝国を滅ぼし、パレスチナを支配する - 168年頃
ギリシャ人の王がエルサレム神殿にゼウス像を立て、ユダヤ人が反乱 - 164年
ユダ ・マカベオスのもとでエルサレムが解放され神殿がきよめられる - 142年
ユダ人がギリシャ人の帝国の支配から完全独立(ハスモン朝) - 63年
エルサレム陥落 ローマ帝国のポンペイオスによるユダヤ支配が始まる - 37年
ヘロデ王がユダヤの支配をローマ帝国から委任される - 4年
イエス・キリストの誕生
紀元後
- 30年
イエス・キリストの十字架と復活 - 48年
エルサレム会議 異邦人がユダヤ人の割礼を受ける必要はないと決定 - 65~67年
ペテロとパウロが、皇帝ネロのもとで殉教の死 - 66年
エルサレムで独立運動の激化 - 70年
ローマ帝国がエルサレム神殿を破壊、ユダヤ人の離散が始まる - 132年
ユダヤ人最後の反乱、キリスト(救い主)を自称したバル・コフバの死 - 636年
アラブ人によるパレスチナ統治の開始 - 1099年
ヨーロッパのキリスト教徒の十字軍がエルサレムを占領 数百年間聖地を支配 - 1516年
オスマントルコによるパレスチナ支配が始まる - 19世紀末
ユダヤ人のパレスチナ入植、「土に帰れ」運動が盛んになる - 1917年
イギリス軍エルサレム入城 将来のユダヤ人国家樹立を約束(バルフォア宣言) - 1939~45年
ナチスドイツによるユダヤ人迫害と大虐殺(六百万人) - 1947年
国連総会がパレスチナ分離案を承認 - 1948年
イスラエル共和国樹立、アラブの連合国がそれを認めず侵入
以後、イスラエルは国家存亡を賭けてアラブ諸国と戦い続ける
※ 注:現在のイスラエル建国を聖書の預言の成就と見るかどうかについては、保守的な聖書学者の間でも大きな見解の相違があります。伝統的には、イエスがイスラエルの王として預言を成就したので、現在のキリスト教会こそが新しいイスラエルであると解釈されます。ただ、カトリックばかりかドイツの宗教改革者ルターなどもユダヤ教徒を重大な異端として断罪し、ユダヤ人迫害の種を蒔いたとも批判されます。どちらにしても、イエスが罪の贖いを成し遂げた以上、エルサレム神殿の復興の必要があるとは思われません。なお、ローマ書11章などによると、民族としてのイスラエルは今でも神から特別に目を留められていると言えます。今、徐々にユダヤ人がイエスを救い主と信じつつあることにこそ、世界の完成の望みが見られます。