「主の御頭みかしら
O Haupt voll Blut und Wunden: Paul Gerhardt 1656(曲:讃美歌一三六番 讃美歌21三一一番参照)

1 きよ御頭みかしら 血潮に満つ いばらかぶされ さげすまれぬ

こよなき誉れ ふさわしきを 今は あざけり ののしり受く

2 とうとき御顔 ああいたわし つばきかけられ 打ちたたかる

この世のすべて 造りし主の 栄え奪うは たれのわざぞ

3 今は 隠れし 主のほほ笑み 死の闇やどす 主のくちびる

人の姿で 現れしは この苦しみを 受くるためぞ

4 主の負われしは わが罪とが いかり受くるは われなるべき

こころ痛めて 悔ゆる者に 愛のまなざし 注ぎたまえ

5 わが飼い主よ 見つめたまえ きみはすべての みなもとなり

きみがかてもて この身ささえ きみがれいもて かしたまえ

6 きみが苦しみ 仰ぎ続け われ御前みまえより のがれまさじ

息を引き取る 主の御頭みかしら 我が腕をもて かせたまえ

7 われに幸い もたらすため とうときイエスは 苦しみたもう

生くる限りは この身ささげ 十字架の愛に われはこたえん

8 いとしきイエスよ 感謝あふる きみがあわれみ とわの望み

この身冷たく 死せるときも 愛の御手みてもて つつみたまえ

9 きみが愛なお 忘れしとき わが手をとりて 戻したまえ

恐れまどえる 暗きときも きみが苦しみ 力なれば

10 主の十字架こそ わが盾なり いまわのときも 見させたまえ

きみが御姿みすがた 心深く かたくえなば やすけくあらん


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