神の前で神とともに私たちは生きる——神が見えない中で〜マタイ8章17節

 私たちの目には毎日、意外なことが起きます。
 しかし、日本社会は特に、バブル経済崩壊以降、「安心、安全」を偶像のようにしてきている傾向があるかもしれません。
 1990年のバブル崩壊は、あまりにも行き過ぎた投機熱の結果であることは確かですが、それからニューヨークの平均株価は14倍にもなっている一方、日本の株価は、まだ34年前のバブル水準を超えることができていません。
 多くの人は、大手銀行に安心して預金をしますが、その金利はゼロに近い一方で、その銀行の株主になると4%近い利回りを確保できるというのは、35年前には想像もできないことでした。
 米国ではこの数十年間にベンチャー企業が次々と生まれて急成長していますが、世界平均では、ベンチャー企業が5年後に残っている確率は15%、20年後にはたったの0.3%と言われています。つまり、不可能への挑戦をして、生き残った企業が、世界経済をリードしているのです。 “神の前で神とともに私たちは生きる——神が見えない中で〜マタイ8章17節” の続きを読む

難民の子どもの仲間となるために生まれた神の御子〜マタイ2章16–18

日本の様々な場所でクリスマスの歌が流れています。それ自体は、とっても嬉しいことです。そして、クリスマスというと「おびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した」という、天使の賛美に多くの人の目が向かいます。それ自体はとっても素晴らしいことです。多くの英米系のクリスマスキャロルは、それをもとに記されています。 “難民の子どもの仲間となるために生まれた神の御子〜マタイ2章16–18” の続きを読む

イスラエルの平和のために祈る——剣を取る者はみな剣で滅びます〜マタイ26章52節

連日、イスラエルによるガザ地区攻撃のニュースが流れてきます。本当に、恐ろしい悲劇が起きています。ついに国連の事務総長のグテーレス氏が、人道的停戦決議を安全保障理事会に要請するという異例の事態になっています。 “イスラエルの平和のために祈る——剣を取る者はみな剣で滅びます〜マタイ26章52節” の続きを読む

イエス、あなたのもとへ〜マタイ9:9——マタイの召命

この教会が始まった1989年にドイツで生まれたすばらしい賛美があります。その曲に出会ったのは、この教会での礼拝が始まって五年ぐらいが経った1994年頃だったように思います。いろんなことがうまくゆかず、僕は深い悩みの中にありました。それを分かち合う機会があったとき、同じような悩みの中にいたドイツの宣教師がこの曲によってどれほど慰められたかという話をしてくれました。 “イエス、あなたのもとへ〜マタイ9:9——マタイの召命” の続きを読む

マタイ28章16〜20節「イエスの生き方に倣うように導く共同体として」

2023年7月30日 

私たちはみな小さい頃から、「この地で成功する」ようにと様々な訓練を受けています。そして、キリスト教会でも「弟子訓練」の大切さが説かれてきました。イエスご自身十二人の弟子を特に選んで身近において訓練しました。 “マタイ28章16〜20節「イエスの生き方に倣うように導く共同体として」” の続きを読む

マタイ28章1〜15節「イエスの復活の証人は?」

2023年7月16日 

イエスの復活の記事は、各福音書によって描き方が異なり、明らかな矛盾も見られます。そのために私は以前、聖書を誤りのない神のことばであると信じられなくなったことがあります。しかし、誰に目にも矛盾と見える記述がそのまま残されているということ自体が、聖書が弟子の集団の中で編集されたものではなく、目撃者の記録をそのまま残そうとしたことの証拠とも言えましょう。 “マタイ28章1〜15節「イエスの復活の証人は?」” の続きを読む